- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093861922
感想・レビュー・書評
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事件現場などの特殊清掃会社に勤めることになった主人公。事件の手掛かりに五感が作動し、それを手掛かりに事件解決する。サイコメトリーみたいな感じ。
同作者のインディゴが凄い好きだったが、時代劇大好きの男勝りな主人公のキャラクターは正直似ている。作者を投影しているかも。巻末に「映像化前提の原作」と書いてあり、実際に北川景子主役でドラマ化されているが、海外ドラマと設定が似ていたことで、トラブルになり今はお蔵入りしているみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
訳あり物件の清掃を請け負う清掃会社で働く桃子。
持病の軟調が発症した時に起こる、不思議な出来事を謎解いていくミステリー。
面白かったです。
かなりコメディタッチ。
登場人物も個性的で魅力的。
好きでした、この雰囲気。
ただ、時々、状況説明が細かすぎて、読みにくく感じるところもありましたが、ミステリーなので、仕方がないのかも知れないですね。
続編があるとのこと。
機会があったら、読んでみようと思います。 -
「インディゴの夜」シリーズの加藤実秋の小説。
以前ドラマ化されていたその原作かと思っていたが、どうやら、ドラマありきで書かれた本のようで。
ドラマ自体が少し前のものなので、細かな内容はうろ覚えではあるのだが、少々ドラマとはストーリーが違う印象。おかげで、新たな気分で楽しむことができた。
短編4本の中に、とある人物の軸となる謎があり、それが完結して終わるのだが、最後に新たに生まれた事件は、続刊で明らかになっているのだろうか?
最近出た続刊を読むのが楽しみである。 -
久しぶりの再読。
先日シリーズ完結編を読んだからか、改めて読むと、もうこの時から二人は…と思える。
最初に読んだ時もそう思ったけれど。
事件現場の清掃をすると起こる怪現象。
通常、こういう能力は霊視なら霊視、幻聴なら幻聴と同じものが現れることが多いのだが、この作品の場合は視覚、味覚、臭覚と様々な感覚が現れるのが面白い。
加藤さん作品といえば昭和ネタなのだが、今回は時代劇。主人公の桃子が恋愛よりも時代劇に嵌まっているところは加藤さんらしくて好き。
ただ相手役の翔が如何にもツンなのがちょっと。
寧ろ鬱陶しい重男や女子力前回な未樹、犬命なのに犬毛アレルギーな社長などの脇役の方が魅力的。
事件は翔絡みから今度は桃子自身へ移る。
第二作も再読してみよう。 -
わけあり物件の清掃業ということで身構えたが、コメディ色が強く読みやすかった。
変わった人たちに囲まれた職場ながら、みんな協力的でいい人だった。 -
清掃スタッフのアルバイトの面接を受けるために、長谷川桃子はクリーニングサービス宝船という会社に行く。怪しい男の面接だけであっという間に採用が決まったが、その会社は不審死やいわく付きの問題物件の清掃を行う会社だった。
さらに、桃子は事件の後になにか残された怨念から、見えるはずのないものが見えたり、臭いを感じたりするなど、特殊なものを受けやすい体だった。
4編のミステリー小説で、それぞれドキドキしながら読み進められます。またクリーニングサービス宝船の同僚、大友翔の謎にもじわじわと迫っていく感じ。なかなか良いです。
あっ、続編もあるのねみたいな終わり方がなんとも。まあ、続けて読んでみたいと思います。 -
【再読】
待望の新作が出たので、パラパラと再読。
社長良い人だなぁ。変人でもあるけど…。
社長の説教は絶対受けたくない。
フラッシュバックと謎の香りはまだ良いけど、何を飲み食いしても“赤いきつね”と寒さはキツイな…。
続き気になるー!! -
高給優遇、初心者歓迎‥‥求人広告の誘いに乗って、桃子はアルバイトの面接に行く。ところがその会社、入ってみると社員は変人揃い、しかも事件・事故現場専門の清掃会社だった。
「インディゴの夜」と同様、短編ミステリー。
刑事でも探偵でもない一般人が解決していく。
桃子のサイコメトラー的な唐突な能力が面白かった。赤いきつね。(笑)
翔と桃子のラブ展開を見たいと思いつつも、そのままのふたりで居て欲しい気もしました。
なので、別れのシーンは結構好きです。歯がゆい感じが -
時代劇大好きな長谷川桃子は、自分の才能を活かせる職業を探していた。
そんな時に見つけたお掃除スタッフの求人情報。
それはどんな現場も請け負うお掃除会社だった。
4つのエピソードが描かれています。
とてもテンポよく読みやすいです。
映像がイメージできたので、ドラマになっても面白そうなストーリー展開です。 -
事件・事故現場の後始末を請け負う清掃会社に就職した桃子は、時おり清掃の現場で身体の感覚に強烈な異常が出る。どうやらその現場で起きた事件と関係があるのではと思って、仲間たちとともに謎の解明に挑む…という連作短編集第1弾。
前に続編を先に読んでしまっていたがテイストは同じで、超常現象ではあるが本人の前向きさのおかげで明るいライトミステリになっている。会社の仲間たちのキャラ立ちも面白い。
第3弾も出ているようなので読んでみたい。