こぼれそうな唇

著者 :
  • 小学館
3.40
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本棚登録 : 156
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862882

作品紹介・あらすじ

お嫁さんになりたいと、泣く女。「嫁」ってなんだよと、キレる女。2人の女のあいだで、流される男。-3人の視点から綴る、1つの恋。

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛が全てのエミリと、キャリアを築くことに燃える彩。対極の2人に、自分はどちらのタイプなんだろう?と自然と考えてしまう。
    間違いなく、主人公の設定年齢の頃には彩タイプになりたいと思っていたけど、結婚とキャリアの両方を手に入れるためには並大抵じゃない努力と運が必要だという事は今になってわかる。

    ”20代。男とは、女とは、恋とは、愛とは、仕事とは、そして、「しあわせ」とは…?答えのない、ものだから、考えても分からない、ことだけど、エンドレスに考え続けずには、いられない。私はどんなヒトで、何を一番に、求めているんだろう。”あとがきより。

    まさに、今わたし自身が彷徨っている問題で、それは今までもこれから先も悩まずにはいられない、どうしようもない問題なのかもしれない。

    Lilyさんの物語は、小説だけど、考えさせられるお話が多くて、自己啓発本のようにすっと胸にはいってくる。

    エミリに、苛立ちや嫌悪感を感じるけど、まさに今のわたしは同じ気持ちなのかもしれない。

  • ジャケ買いならぬカバー買いをしてしまった本。

  • キャリアの女と結婚願望の強い女。人生は人それぞれで、価値観が違うから何とも言えない。現代女子の葛藤が良く出ている。

  • 著者のストーリー物はコレしか読んだこと無いけど、コラムの方がいいかな。

    帯の
    「お嫁さんになりたいと、泣く女。
    嫁ってなんだよと、キレる女。
    2人の女のあいだで、流される男。」
    を見たら読んでみたくなってね。

    キャリアvs.結婚願望。

    テーマはとても上手いと思う。
    だって現代ジョシの究極の命題だろうから。

    しかし結婚願望の女の弱さにも、キャリアの女の身勝手さにも、途中腹立ちますよ。男もヘタれでね。
    そういうのもあわせて居そうだな、リアルだな、とは思う。
    でももうこの人のストーリー物は読まないかなぁ。

  • 恋愛感情って人が持ちうる感情の中で何より醜悪で怖いものなのかもしれないと思った。
    人を変えてしまう、無理矢理変えてしまう、強いうねり。

    サスペンスでも、昼ドラのような憎悪劇てないのに、
    なんで…こんなに忌避してしまうのだろう。
    恋愛を遠ざけてしまいたくなるのだろう。

  • 読んでる途中、エミリに死ぬほど嫌気が差したのは、きっと、アヤの部分が強い自分の嫉妬心だったのかもしれない。

    最後、コウちゃんのエミリに対する気持ちに気づいてくれた時は、羨ましささえ感じた。

    女の幸せって思っているよりも難しいの。

  • 多分、私が人生のなかで、すっ飛ばしてしまったもの

  • 彩、エミリ この2人の考えている事って女子ならみんなもってるんじゃないかなぁ。

    でも、この本を読んで自分のあり方を考えさせられた。

    結婚したいってエミリの気持ちもわかるけどエミリほど恋だけにいきられない。
    彩のようにバリバリ仕事をしたい気持ちもあるけど、そこまでできていない。
    とりあえず、中途半端な自分に気付きました。。。

  • 次の展開が気になって、テンポよく読めた。

  • 孝太と彩とエミリ。陽子

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著者プロフィール

作家。1981年、横浜生まれ。蠍座。NY、フロリダでの海外生活を経て上智大学卒。10歳から1日も欠かさず日記を書き始め、25歳の時に『おとこのつうしんぼ~平成の東京20代の男と女、恋愛とSEX~』(講談社)でデビュー。リアルな描写が女性の圧倒的支持を得て、ファッション誌で多数のエッセイ・小説の連載を持つ。
27冊目。東京在住。2児の母。Instagram @lilylilylilycom

「2020年 『別ればなし TOKYO2020.』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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