夏の雷音

著者 :
  • 小学館
2.85
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本棚登録 : 213
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864145

作品紹介・あらすじ

著者渾身!史上初の神保町ミステリー登場

神保町のギターショップから消えた1億2000万円のエレキギター。それはアメリカのオークションで落札されたギブソン58という幻の名器だった。盗難にあった店のオーナーはその後謎の死を遂げる……。神保町にある明央大学法学部准教授の吾妻幹は生まれも育ちも神保町。愛する街で起こった謎の殺人事件を追跡することに。教え子の女子大生を助手にして調べていくうちに億単位の値がつくヴィンテージギター業界の内情、オークションの世界のからくりを知る。そんな吾妻の前に地元神田署の刑事が立ちはだかるが……。
実在の神保町名店の数々も登場。史上初の神保町ミステリー、一気読み必至の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 神保町に店を構えるギターショップの店長が、オークションにて幻のエレキギターを1億2000万円で落札。しかしながら、ギターは盗難にあい、店長は殺されてしまう。生前相談を受けていた大学准教授の吾妻は、独自に捜査を開始するが・・・
    神保町界隈に実在する通りや店が出てきて面白かった。教え子がもう少しキーになるのかと思いきや、割とあっさり終了。

  • 伝説的なギターを購入したギター屋が殺されてしまう話。大学教授が事件解決にの臨む。

  • 神保町が舞台って事で読んでみました。
    音楽もそこそこ好きだし、古書店はもっと好き。でもって神保町の美味しいお店屋さんもどんどん出てくるし。
    って事でストーリーより神保町がよくわかったって感じです。

  • んー。堂場さんの話とするとイマイチかなぁ?
    ギターが三本あった、っていうのは、そうきたか!ってとこだけど。

    神保町が舞台で、具体的な店名が出てくるので、そこに思い入れのある方は楽しめると思います

  • 普通。特に盛り上がったり、ビックリすることもなく、淡々と読み終わった。

  • なるほど、そう来ましたか。明央大学=神保町だから明治大学の准教授吾妻が主人公。僕は明治出身ではないが、学生街だったり、楽器屋や古本屋が並ぶ雰囲気は十分に伝わる。作中の喫茶店や洋食屋が実名なのか仮名なのかまでがわからないのが明治出身じゃない限界なのだけど、街の描写が丁寧だと登場人物まで活き活きしてくる。
    高田馬場で雀荘を経営している友人がいるのだが、彼を主人公にミステリーというのはどうだろう。早稲田出身のせめてもの反撃。といっても堂場氏は青学だから神保町は作家になってから、出版社で打合せするようになって、詳しくなったのだろうか。

  • 堂場瞬一「夏の雷音」
    いままでの堂場瞬一の小説とは作風が違う?
    最初のうちは堂場らしくない作品だな~と思いながら読んでいましたが、読んでいくうちにどんどん引き込まれていきました。結果、★★★★★!!

    舞台は東京神田。名央大学法学部准教授の吾妻は生まれてからずっと神田で過ごしている。
    ある日、吾妻は高校の後輩でギターショップを経営する安田からギターを盗まれたので探してほしいと頼まれる。
    盗まれたギターは幻のギター「58」。アメリカのオークションで1億円で競り落としたものだという。好奇心旺盛な吾妻は、依頼を受ける。
    ところが、数日後、安田は早朝、店で殺されてしまう。
    ギターを探し、安田を殺した犯人を捜す吾妻は、学生の杏子に情報をもらいながら捜査する。
    神田署の刑事、敦賀は吾妻の大学の先輩で事件の捜査を行っている。吾妻は敦賀に素人が首を突っ込むなと忠告されるが、安田の店で働いていた水嶋から情報得て、バイヤーの和田に近づき、不動産会社の2代目社長である本沢がビンテージギターを蒐集していることを聞き出す。
    調べるうちに「58」にはレプリカ品があることがわかる。
    本沢はトンネル会社を作り、会社の金を自分のものにしてギターを集めていた。
    本物の「58」はどこにあるのか?
    安田がオークションで手に入れた「58」はレプリカ?
    1億円の出所は?
    盗まれた「58」はどこにあるのか?
    安田を殺しは犯人は誰なのか?

  • 世界に一つしか無いギターをオークションで落札した人間が殺された。
    神保町という町を中心にかなり狭い地域で展開されるストーリー。
    警察とこんな関係で動けるって現実にはなさそうですが、なかなかおもしろい展開。
    実在のミュージシャンの名前が出てきて、ギターをかじったことのある人なら、なんとなく共感しながら読めるかも。

  • 明央大学教授の吾妻が(場所的名前的にも明治大学がモデルでしょうが)高校の後輩安田からギターを盗まれたと相談される。なんと値段が1億2千万。

    しかし、その安田が殺されてしまう。
    なぜ殺されなければならなかったのか。
    ギターを巡るミステリー。




    主人公に感情移入できなかった・・・

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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