ダンデライオン

著者 : 中田永一

• 小学館 (2018年10月25日発売)

作品紹介・あらすじ

「くちびるに歌を」以来7年ぶりの長編小説

11歳の下野蓮司はある日、病院で目覚めると大人の姿になっていた。20年の歳月が流れていた。そこに恋人と名乗る西園小春が姿を現す。子ども時代と大人時代の一日が交換されたのだ、と彼女は話した。
一方、20年後の蓮司は11歳の自分の体に送り込まれていた。ある目的を達成するために、彼は急いでいた。残された時間は半日に満たないものだった--。

ミリ単位でひかれた、切なさの設計図。著者だからこそできた、完全犯罪のような青春ミステリーの誕生。

感想・レビュー・書評

[raindropsさんの感想 · 2023年6月19日]

みんみんさんに紹介してもらった本です。

少年時代の自分と大人の自分の意識が入れ替わり、殺人事件に巻き込まれる女の子を救いに行く話。大好きなタイムリープ物。

大人の自分の意識が少年時代に飛び、女の子を救いに行くのだけど、時間は実質半日ほどしかない。ヒヤヒヤの連続の内容です。
卵が先かニワトリが先かみたいな話があるけど(話のなかにも出てくる)そんなことは気にならないくらい面白い話でした。

[みんみんさん · 2023/06/19]

わーい読まれたんですね♪
難しくなくて、ちょっと切なくて良かったですよね。
オススメしてよかったです(* ´ ｪ `*)♥︎

[raindropsさん · 2023/06/19]

みんみんさん、面白かったです。ありがとうございました。

矛盾が無いように緻密に組み立てられたタイムリープものではなくて、アクセントにタイムリープを使ってる感じの所も良かったです。

また、いい本があったら教えてください。

[ひまわりめろんさんの感想 · 2023年5月15日]

あ、これキュンキュンするやつだわ

まぁ僕クラスになるとね最初の30ページくらいで分かるんですよ
いいおっさんがキュンキュン言ってる気持ち悪さはひとまず置いておきましょうよ
今そこじゃないですから！

これはあれですよ
いわゆるタイムリープものではありませんね（はっきりタイムリープものだよ）
なんていうかミステリーの謎解きにタイムリープを使ってるだけというか
伏線回収を分かりやすくするための手法にすぎない感じなんですね

なんでSF的にはいやちょっと浅すぎでしょって感じの設定がちょうどいいんよね
え、その辺未消化のままなの？でどんどん進むのは完全に確信犯ですよね
やろうと思えばもっとSFに寄せれるんですよ
でもやらない
「観測済み」の人生に対する葛藤みたいなところでSF的思考も垣間見せて、分かってるんよふふんて顔しといてやらない

きっとSFは手段であって目的じゃないからです
目的？そりゃあーたキュンキュンですよw

[みんみんさん · 2023/05/15]

地味な水着もムリだけど｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡
あっ! わたし読んでキュンした♪

[ひまわりめろんさん · 2023/05/15]

おばさんもおじさんもキュンしてええんやで

[1Q84O1さん · 2023/05/15]

ひまちゃんのレビューにみんながキュンしてる♡

[1Q84O1さんの感想 · 2023年5月27日]

初中田さん、『ダンデライオン』読んじゃいました〜ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ ﾊﾟｯ☆

あなたは少年時代の自分と大人の自分が入れ替わったらどうします…？
ビックリしますよねヮ(ﾟдﾟ)ォ!
どうして入れ替わったんだろう…？
入れ替わったことにどんな意味があるんだろう…？

そりゃ、答えはひとつ！

"大切な人を守るためでしょ！"

大切な人を守り、キュンってするためでしょう！
そんな素敵な話です♪～(´ε｀ )
(どんな話や〜w)

初中田さん、読みやすくて良かったですよ〜♪

まだ、本作を未読のみなさんは間違いなく読むことになります！

なぜ、わかるかって？

それは、「観測済み」だからです！w
(￣ー￣)ﾆﾔﾘ

[mihiroさん · 2023/05/27]

1Qさ〜ん(*^^*)
この中田さん知りませんでした〜〜
過去の自分と入れ変わるなんて面白そう〜！！
私もそんな体験したいな笑
アンソロジー以外で中田さんまだ未読なんです。
これは読んでみたい♡♡

[1Q84O1さん · 2023/05/27]

そうなんです！
導かれてたんですw
陽気なおじさんに！
じゃない、カリスマ師匠に！

そして、W師匠です！
土瓶師匠も森高に導かれることでしょうw

[1Q84O1さん · 2023/05/27]

mihiroさーん♪
初中田楽しめましたよ^_^
読みやすかったです！
乙一、乙一、乙一、中田、中田、乙一、山白、中田…
どんどん攻めてきます∠( ﾟдﾟ)／

[土瓶さんの感想 · 2023年7月15日]

タイムリープ物。

１１歳の僕と３１歳の僕が、時空を超えて入れ替わる。
大切なあの娘を守るために。

あっさりです。
青春、ＳＦ、ミステリー、キュン、切なさ。
いろんな要素が詰まってますが全体的に薄味風味。

でも、それが中田永一さんらしさとも言えるかもしれません。特にひねりも変化もなく真っすぐ。
タイムリープ物って、どうやっても、何度やり直しても誰かが不幸になりますってのがよくあるパターンですが、そういう鬱な展開にもなりません。

もしも同じ話を乙一さんや山白朝子さんが書いていたらどうでしょう？

たとえば１１歳の僕と３１歳の僕は大切ななにかを守るためにタイムリープをもう一度行い、結果、なんやかんやで戻れなくなり、１１歳の僕は３１歳として生きることに、３１歳の僕は１１歳として残りの人生を生きることになりました。とか。

または、「タイムリープできるのはおまえたちだけだとでも思ったか～」みたいな黒幕（身近な人）が出てきてひっかきまわす。とか。

そんなエンディングもいいかなと、妄想してしまう今日この頃。

[土瓶さん · 2023/07/15]

ゆーき本さん。
「メアリー・スーを殺して」の入手、おめでとうございます＾＾
後半は少々エグいのがあるのでお気をつけください。
少々怖くても、夏だし、いいかな。

[ゆーき本さん · 2023/07/15]

今から読もうと思ったんだけど
;:((´'v')):;ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
あ、明日の昼間にしよっかな

[aoi-soraさん · 2023/07/15]

今日図書館で借りようかと手に取った本。
でも他にも借りるのがあるからと諦めたやつ。
土瓶さんの妄想が聞けたので満足です(⁠◡⁠ ⁠ω⁠ ⁠◡⁠)

[みんみんさんの感想 · 2023年3月8日]

凄いなぁ…上手くできてる。
タイムリープって色々なパターンがあるし
ちょっと頭がこんがらがるし苦手だけど(*_*)

２０年前の自分と意識だけが入れ替わる。
東京リベンジャーズみたいな？
それが一度だけ！
一度ってのがいい‼︎

そしてタイムリープ物の複雑さがなかった。
過去を変えたら未来が…とか細かいことは
「まぁいいか」な感じでスルー笑

そっからの色々、ほんと伏線の細かいところまでの回収が素晴らしかった。

土瓶さんの乙一ブーメランを避けたつもりが中田で戻ってきたわ(-_-)

[みんみんさん · 2023/03/08]

ブーメランに当たりましたねψ(｀∇´)ψ

[土瓶さん · 2023/03/08]

ああ！Σ(ﾟДﾟ)　 先を越されたぁぁぁ！！
みんみんさん、いいなぁ～♪(´▽｀*)
ほうほう、タイムリープものか。

[みんみんさん · 2023/03/08]

土瓶さんお先(￣▽￣)
中編？もうレンガ読むと他は中編だな笑
出尽くした感のあるタイムリープ物だけど
この設定はgoodだった〜♪

[ゆーき本さんの感想 · 2023年4月7日]

少年野球チームの練習試合で頭に打球を受け 意識を失った下野蓮司。目が覚めると 鏡に映っていたのは大人の姿になった下野蓮司だった。

『僕たちは一日を交換した。
少年時代の僕と、大人になった僕の一日が入れ替わった。少年時代の一日を借りて、僕にはやらはたいことがある。十一歳のきみの体を使わせてもらうよ。』

頭に衝撃を受けたことで 11歳の僕と31歳の僕の意識が一日だけ入れ替わった。
11歳の「その日」にタイムリープした下野蓮司には やらなければいけない事がある。
婚約者の命を救うこと。
タイムリミットは7時間－。

✍︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この本、思春期に出会っていたらどう感じただろうな、と思う。タイムリープのワクワク感、大人への憧れ、子どもの体で強盗犯に立ち向かう怖さ。きっと興奮していたに違いない。

とはいえ、大人のわたしでも十分楽しめた。
11歳の蓮司が知ってしまった 将来の自分。
それでも夢を追いかけ 挫折を乗り越え、
そして幸せの為に選んだ未来。
少年よ、少女よ、がんばれ！幸せになれ！と親目線で応援したくなる。

「なあ、蓮司、大人になっても野球をやろうな」
「ありがとう、相棒」
「またな、相棒」
バッテリーを組む山田アキラとのやりとりのシーンもいい。 わたしの心のどこかで丸まってるピュアな感情を引っ張り出してくれる。それが中田永一作品。

婚約者を襲う犯人。もしかしてこの人かなぁってのはあるんだけど。それでも最後までハラハラさせられる。そして 犯人の動機にも行動にも 1ミリも共感させられない残忍さは 乙一だなぁ〜と思う。


たんぽぽの綿毛 飛ばしにいこうかな
（¨³）ふぅ〜 ❀.*･ﾟ*.·.。゜

[ゆーき本さん · 2023/04/08]

ダンデライオンは児童文学としてもいいんじゃないかな？サクッと読めます( •ᴗ•)*♪
東リべは千冬推しです！！

[yama3plusさん · 2023/04/22]

中田永一さんの本は読んだことがありませんが、この本は是非読んでみたいです！初めて読む作家さんの場合は、ちょっと勇気というか、きっかけが必要なんですが、ゆーき本さんの本棚にあったのでハードルが下がりました。ありがとうございます。

[ゆーき本さん · 2023/04/22]

こんにちは♪*ﾟ

中田永一さんの作品は
「百瀬こっちをむいて」も「くちびるに歌を」も大好きです*ˊᵕˋ*

このレビューが読むきっかけになったのなら
嬉しいかぎりです！

[hisakareiさんの感想 · 2020年11月10日]

2018年10月小学館刊。タイムリープもの。新しい概念や複雑さはないものの、ストレートに面白く、引き込まれます。ありがちな設定を、よくできた工夫のあるストーリー展開で、ここまで興味深い世界を語ることができるんだと感心しました。

[せりぐまんさんの感想 · 2023年8月13日]

面白かった。
分厚くて重い本を読んでいる途中で、心の小休止のために読みました。
小休止にちょうど良いファンタジーでした。
すごく薄っぺらい陳腐な漫画のようになりがちな内容がさすが中田さん、面白く仕上げてくれました。
時空を超えた彼も、あ、まだコロナ禍が来ることは知らないんだなぁ、この後仰天するよーなどと思いながら読みました。

さて、分厚い重い本に戻るか！

[yoruさんの感想 · 2021年11月16日]

＊
小学生の蓮司が目覚めた時、突然20年後の
大人になった自分の身体になっていた。

一体何が起こったのか？？
ただただ不安な蓮司に手渡された封筒には、
ことの経緯を伝えるテープが入っていた。

大人の蓮司と小学生の蓮司が、異なる時間軸で
事件に挑む。

始まりは突然だったが、偶然ではなく
必然に導かれたと思わせる物語。

[tiaraさんの感想 · 2020年4月13日]

SFファンタジー、時をかける的なアレ、ちょっと君の名はぽい、みたいな雰囲気ですが、しっかりミステリーでちょいダーク。
構成というか話のもってき方が巧妙で、最後もカタルシスを感じられた。
れんじくんのお兄ちゃんがいいと思う。彼がいい人でほんとよかった。
こういう話にありがちな運命感じちゃう的なのや死ネタでもなくよかった。
作中が2019年で、発表時は未来だったけど今は過去ってのもちょっとしみじみした。
911や311と同じようにこのコロナも人類の忘れられない歴史になっていくんだろうな。早く過去のものになってほしい。
たんぽぽ娘が気になるので、読んでみようかなー。

著者プロフィール

1978年福岡県生まれ、2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。他の著書に『吉祥寺の朝日奈くん』『くちびるに歌を』『私は存在が空気』。別名義での作品も多数。

「2017年 『僕は小説が書けない』 で使われていた紹介文から引用しています。」