- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093865876
作品紹介・あらすじ
騙して脅してしらを切る、日本一やばい女
初の内閣入りを果たした福永乙子は、就任会見の場で一席ぶった男社会への歯に衣着せぬ発言が話題になり、一躍時のひととなる。
総理経験のある政治家の養女として、3回目の当選での初入閣。メディアからは「美しすぎる奇跡の46歳」として大きくクローズアップされた。
しかし、彼女は、様々な後ろ暗い部分を抱えていた。高級コールガールや新興宗教の謎の教祖だった過去、構成員7000人といわれる反社会勢力トップとの接点。永田町に跋扈する政敵を前に、しかし、彼女は冷然とこの国の頂へ向けて、階段を昇っていく。
戦慄と衝撃の悪女エンターテインメント。
感想・レビュー・書評
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福永乙子の裏の繋がり方が痛快でいい。読み物としては面白かった。こんな女性政治家いたら怖いけど、いて欲しい気もする。
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元総理の妾の子として生まれた福永乙子が輝け女性活躍担当大臣に抜擢され、女性初の総理大臣を目指すまでのお話。
次から次に永田町の男達を手玉に取りながら踏み台してのし上がってく乙子の姿は爽快でテンポ良く読み進み即読了。
乙子並みの女性政治家って今までに実在したのかな。
いたとしても現実の世界では失脚させられてしまうんだろうな。
北朝鮮ミサイルの件は、思わず笑ってしまう。そういう真相もありか‥ -
令和版、「悪女について」
パラレルワールドの永田町でのありそうな権力闘争。そこへ我が身を爆弾として投じることになった女性議員。
大臣となり周りの総理、官房長官たち男達を翻弄してゆく。
モノローグ的な最後の手記にしても計算ずくで政争のネタにしてしまっているので、彼女の本当の姿はその席に座ってしまっても御簾の中のように全ては見えなかった。
男達への復讐のためにこれまでするのだから、女は強い、恐ろしい。
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政界を舞台にしたピカレスクロマン。内閣改造で入閣を果たし乙子の野望。ドロドロした人間模様と魑魅魍魎過ぎる世界。読みやすかった。
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超大物政治家の愛人の子として蔑まれ凄絶な人生をおくってきた乙子が、手段を選ばず、なりふり構わず政治家としてまわりに復讐しながらのしあがっていくお話。
私は政治絡みの話は少し難しくて苦手意識があり、途中いまいち入ってこないことも。単純なエンタメ小説とも思えず、日本の政治のしがらみや嫌な部分が「実際そうなんだろうな…」と思わせる。
主人公の乙子を始めとする登場人物みんな、ろくな人間でなく誰も好きになれない。一人くらいまともな人がいてもよかったのでは。 -
回りを蹴落としてのし上がって行くって気持ちいいもんだろうな。
完璧な人間なんているわけないのだから、不完全だっていいじゃない。 -
舞台は永田町、政治の話かと思いきや、金・隠し子・反社会勢力・ハッカーなどのオンパレード。マスコミなども交えながらいかに相手を蹴落とすかの戦いで飽きることなく読みすすめた。場面が小刻みに切り替わるので少し苦労はしたが、読み物としては面白かった。
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女性の復讐劇。政治家としてのし上がっていく様は狡猾で爽快さもある。
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政治家 福永乙子は、権謀術策を駆使して政界という魔境を駆け抜けていく。
男も女も利用できる相手はすべて利用し、ジョーカーを出されてもそれを上回る破壊力のあるジョーカーで押しつぶし、足元をさらおうとするライバルの足を切り落とし、遮二無二突き進んでいく姿が空恐ろしい。 -
歴史上の人物と重なるような出来事や名前で,政治の世界もこのようなことがあったかもと面白かった.誰も彼もが信じられないようなきたない奴らばかりで,主人公もダーティーだがいっそ清々しいくらいだった.