- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093865920
作品紹介・あらすじ
働く女子に元気チャージ!前向きお仕事小説
時崎七菜(31歳)はテレビドラマ制作会社のアシスタントプロデューサ-(AP)。尊敬するプロデューサー(P)の上司・頼子をお手本に、連続TVドラマ『半熟たまご』の現場で日々格闘中。クセの強い面々との仕事には、毎日トラブルが頻発状態。元来マジメで不器用な七菜は、つまずきながら、もがきながら、美味しいロケ飯を心の支えに一つ一つ乗り越えていく。そんなある日、先輩の頼子からPを引き継ぐことに。次々と襲いかかるピンチ。そして、ついには前代未聞の大ピンチに!果たして、七菜はどうする?
働き方改革、パワハラ、モラハラ・・・・・・イマドキのお仕事問題をはらみつつもハートフル。
働く女子の背中を包み込み、、優しく押す、前向きお仕事小説です。
【編集担当からのおすすめ情報】
働くことは、生きること。ついこの前の時代までは圧倒的男性社会だった業界でも、女子が働くことが当たり前となった現代。そんななかで頑張る「働く女子」が主人公です。
日頃、私が出会う多くの仕事女子の多くは、マジメで真摯で一生懸命。そんな働く女子を応援するような前向きなお仕事小説を是非読みたい、とお願いしました。描くのは、生き生きとした人物描写とリアルなストーリー運びで人気の中澤日菜子さん。テレビ業界をみっちり取材して、とてもパワフルで愛おしい、お仕事小説が誕生しました。
楽しく読めて元気100倍!また、各章のタイトルも美味しい食べ物になっているように「美味しいもの食べて、元気だそう!」というメッセージも込めています。読めば爽快!明日への元気が湧いてくる一冊です。
感想・レビュー・書評
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中澤日菜子さん2冊目。テレビドラマ制作会社で働く七菜が主人公。各章のタイトルが、現場で調理しロケ弁に添えて出すロケ飯のメニューになっており、とても美味しそう。料理小説の要素も盛り込んだ、明るく主人公が奮闘するお仕事小説かなと思って読み進めていたが、予想外の展開もあった。実際の現場を知っているわけではないが、ドラマ制作現場を取り仕切るのは、臨機応変な対応事項や、現場独特の厳しい上下関係、様々な関係者を纏めることが求められるなど、やはり過酷なのだな…と思った。もちろん好きでないと務まらない仕事ではあるものの、個人的には働き方を変えずやりがい搾取を良しとするのは違和感がある。作中、体調を崩しながらも仕事を頑張り続ける主人公や、実際に体調を崩してしまった登場人物を見て、ますますどうかなーと思ってしまった。話自体はどんどん読み進めたくなる面白さだったが、働き方については考えさせられた。
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舞台はテレビドラマの撮影現場。そこで奮闘する、アシスタントプロデューサーの七菜。お仕事女子ものが昔から大好きで、自分がいくつになってもついつい主人公に共感しまくり、苦楽を擬似体験する。舞台がテレビ界というのも大いにそそられた。
スミマセン、1章目を読んだ時点では「普通だな」と思ってしまった。恋と仕事の狭間で揺れるアラサーのヒロインてのも新鮮味ないなと。でも、それはあくまでも序章!話が進むにつれ、痛快な活躍ぶりを見せてくれるな!と思っていたら、次々と起こるトラブル。それが…乗り越えるにはハードルが高くヘヴィーなことばかりで、読む側も打ちのめされる。
扱うドラマが「原作付き」というのもポイント。丹念に取材をしたことが窺える製作現場の描写、そして原作者との関係。また、昨今起こりがちである最大の試練…。色々考えると、無事にドラマを見ることができるのは本当に幸せなことなんだなと思うのだ。作品に携わる沢山の人々の思いが結集され、世に送り出される。わかってはいたつもりだが、改めて裏側の熱い仕事ぶりを知ることで、ドラマを見る目も変わってくるというもの。
こんなハードな状況、ひっくり返せるのかと何度も思うが、どんなときでも真摯な思いが物事を動かす。実は自分自身も壁にぶち当たりまくりで疲労困憊ど真ん中だが…心折れかけたとき、七菜の奮闘を思い出し、何とか踏みとどまれた。そして、各章のタイトルになっている「ロケ飯」も大きな魅力。フード描写が最高です!おいしいものは心も救うのだと実感できる物語は信頼できると思っている。 -
テレビドラマ向けの働く女性の話ですね。
頑張り過ぎかな。
でも共感出来る。
テレビ業界は大変だけどやり甲斐がある感じは伝わってきます。 -
う〜ん。
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ドラマ制作の現場と制作会社のプロデューサーの日々を描いた作品。
8話からなり、各話でポイントとなるロケ飯のメニューがタイトルになっている。
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いかにもよくある設定の作品。
主人公の年齢や主人公に降りかかる火の粉のごときトラブルの多さは、朱野帰子さんの『わたし、定時で--』シリーズと似ていますし、各話で主要人物の心を癒やすポイントとして料理を繰り出してくるところなどは福澤徹三さんの『侠飯』シリーズと似ています。
けれど読後の爽快感が足りない点で、前述の2作と異なる気がしました。
もちろん、快刀乱麻の活躍で主人公が問題解決してしまうより、本作のように「問題は沈静化したが事態は予断を許さないまま」という方が現実的だとは思います。
けれどエンタメ性の強い作品であることに変わりはないので、すっきり片づいた感が欲しいのが正直なところでした。(その方が表紙の絵柄とも合うと思います。) -
中山七里さんの『嗤う淑女』の恐ろしい世界を読んでから、この本を読んだのでホッとした。小説家によって、書く世界は本当に違うんだなとしみじみ思った。最後はハッピーエンド的に終わり、良かった‼️
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20211129 ブラック企業のようなドラマ制作会社で働く主人公。忙しいがやりがいがありキラキラしている。仕事のピンチに幾度なく立ち向かっていく、周りは忙しいことに心配の目を向けるが、仕事が好きの一心で乗り越えていく。
このピンチはどうのりきるんだろう、、と想像しながら読み進めていった。疲れた心に染みる手作り仕出が心に染みる! -
大変そうな、お仕事。
不規則だとさらにイライラが募りそうですが……。
好きな仕事なら、そんなこと言ってられない!?