- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093870689
作品紹介・あらすじ
ヒトはなぜ、サルから進化してきたのか?サルの生態・行動・社会について、その独自性を明らかにし、ヒト化への壮大なドラマをたどる野心作。
感想・レビュー・書評
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大事な本なのに本棚に入れるの忘れてた。マメ科の花とか、マツヨイグサとか、アゲハの幼虫とか、いっぱい学ばせていただきました。ありがとうございました。
学生の頃は、梅棹先生がわざわざ丹波篠山まで研究をどうするか相談に行かれるくらい、病気で大変だったのに、一番長生きされたんですよね。 ご冥福をお祈りします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2017.08.12読了)(購入日不明)(1993.01.10・第5刷)
ゴリラ、ニホンザル、ゲラダヒヒ、などの霊長類を研究してきた著者の集大成がこの本なのでしょう。河合雅雄・草山万兎さんの本に付き合ってきたので、いつかこの本を読まざるを得ないだろうと思っていました。
今回、やっと半分終わりました。まだ、下巻が残っています。
【目次】
はじめに
Ⅰ部/生態と進化
第一章 生き残るための戦略
1 人間とは何か
2 サル類の生態進化と森林
3 哺乳類ばなれしたサル類
4 共進化ということ
5 動物に対する植物の防衛機構
第二章 食性からみたサル類の進化
1 熱帯多雨林の構造と動物相
2 木に登った食虫類
3 葉を食べることによって何が起こったのか
4 植物の防衛システムを突破し森へ進出
5 森を征服したサル
第三章 サバンナへの挑戦
1 森林にいる三属の大類人猿
2 森からサバンナに出たチンパンジー
3 動物食と雑食化
4 過酷な道へ歩みだした原初人類
第四章 遊動生活を考える
1 食物と遊動生活
2 サルたちの遊動生活
3 ヒトの遊動生活
第五章 サルたちの一日
1 生活の時間配分
2 日周期活動のリズム
第六章 道具を使うサル
1 道具とは何か
2 シンボルとしての道具
3 高度な道具的世界へ
第七章 人類への架け橋
1 人類誕生に関する二つの仮説
2 チンパンジーの狩猟
3 分配と交換
第八章 家族への道
1 サルからヒトへ
2 森はサルの楽園
3 新しい食性の獲得
4 家族化の条件
Ⅱ部/霊長類の社会進化(その1)
第一章 サルはなぜ社会性が発達したか
1 人類以前の社会
2 社会性発達の根源
3 サル類の育児特性
第二章 夜の単独生活者たち
1 サル類の社会進化の道筋
2 夜行性原猿の社会
3 複雄群社会の原型
第三章 昼行性原猿の社会革命
1 夜行性から昼行性へ
2 ペア型社会の形成へ
第四章 群れが成立する条件
1 群れとは何か
2 複雄群社会への道を探る
3 原猿の社会進化
第五章 雌が強い社会の構造と論理
1 一夫一妻と一夫多妻について
2 繁殖戦略からみた原猿の社会構造
3 一妻多夫型社会とは
4 種の社会的放散
出版社からのコメント人間の由来(amazon)
ヒトはなぜサルから進化したのか。サルの生態・行動・社会性を明かにしつつ、豊かな森から苛酷なサバンナへ進出して、ついに家族という社会単位を生み出すにいたった原初人類の進化までをたどる、日本霊長類学の最新論考。第46回毎日出版文化賞受賞。 -
これは、現在までに至る、わが国の霊長類学の成果をまとめた書物である。