- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093873703
感想・レビュー・書評
-
李登輝元総統による新渡戸稲造『武士道』の紹介
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・秉持誠、義
・武士道的根幹在於實踐,実践躬行,率先垂範
・誠實自然
・教育的重要性
・走火入魔的惡平等。分清楚"差異"與"不平等"
・無私奉公的精神
・義/勇(敢為堅忍的精神)/仁(惻隱之心)/禮/誠/名譽(恥の文化)/忠義/克己/武士的教育(與金錢無關,與現實生活價值無關的工作、霊的ば勤労)
・台灣最需要的是慈悲與寬容
・言行不一致、口號治國
・藝術→精神修養。茶の湯の要義たる心の平静、感情の明澄、挙止の物静かさは、まさに正しき思索と正しき感情の第一要件 -
まずは新渡戸稲造「武士道」をどうぞ。
-
『日本の「武士道」の良さというのは、口先だけではなくて、実際に行うというところにあるのだ、ということを決して忘れてはなりません。」(p290) 解題というよりも、自伝的かつ政治的な印象の強い本。『武士道』については訳本の引用が主で、その解説も他の入門書にあるようなことが書かれている。特筆する要素はあまり見当たらない。ただ全く読む意味がないわけではなく、補足的な事項や考えを改めるべききっかけとしては非常に役に立つと思う。
-
著者は、かつて台湾の総統までつとめた人物。日本の教育を受け、日本の大学を卒業し、戦前の日本人の精神を体現したとも言える。李登輝氏と言えば、台湾を独立に導く影響力を持った人間として、中共から敵視されていた様だが、本当に望んでいたのは独立ではなく、中国が真に民主化し、台湾との合一が出来る事であったと言う。
本書は二部に分かれており、第一部では日本の教育を受けた李氏の体験と武士道が与えた影響について述べられており、第二部では、新渡戸稲造の武士道について、李氏なりの考えを入れて解説を行っている。
体験などでは、ちょっと李登輝氏自身の自慢話かなと思う様な記述もあるが、こういう人が政治家としてふさわしいのではないかと感じた。
読んでみた感じでは、戦前と戦後の教育を受けた者では、その精神性においてまるで次元が違う様に思われる。現在の大学生で、日々思索に耽り、人間としてどのように生きるべきか、死ぬとはどういう事なのかという事を本気で考えている者がどれだけいるのだろうか。
逆説的な話だが、戦国時代の様な死と隣り合わせになっている時代の方が死生観については、より深い考えを持ち、精神的な高みに到達出来る様に感じる。
武士道解題という事だが、本書は李登輝氏の考えにおいて解釈されているので、反対意見もあるかもしれない。しかし、新渡戸稲造と同じクリスチャンであり、戦前の日本の価値観とキリスト教の融合という点では、新渡戸稲造と同じ立場で考えられているのではないか。
本書は杖の師匠の紹介で読んだ本だが、日本人としてどうあるべきかを改めて考えさせられる一冊となった。 -
すごい!
-
武士道に関する本をいくつか読む中で、武士道という本が最初に英語で出版されてそのご日本でも有名にナタっと言う話は有名だが、実際にはやはり、日本人よりも外国人の胸を捉えた本であるという事実もあるのではないか。李登輝はもともと日本人ではあったとはいえ、台湾出身者だ。日本をよく理解しようとする意欲と、日本を外から眺める芽を持ち合わせていて、なおかつ、新渡戸稲造と同じキリスト教とということもあり、響くものがあったのではないかと思う。武士道を解釈しようと試みる場合、結構人位によって差異が出ているが、この本に書いてあることは、新渡戸稲造の真意を付いているように思う。
-
日本人の精神性の根本である武士道が丁寧に解説されている。
-
深く、そして静かに考えさせられた。何についてかと言うと漠然として上手く言い表せない…。ただし、それは忘れかけている日本人としての何かであることは間違いない。しかし、深く、そして静かに考えるには自分はあまりにも無知で、無関心であることを思い知った。図書館利用。
-
ここにレビューを記入してください