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- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093874465
作品紹介・あらすじ
近代日本よりぬきの美しい恋うたがひびく中を、恋に殉じ、恋に生きた歌びとの人生が点滅する。恋の詞華集として手もとにおき、いつくしみたい本。歌人たちの鮮烈な恋と愛。
感想・レビュー・書評
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九人の歌人の恋と人生を残された短歌からたどる。どの人も歌も鮮烈で忘れがたい。特に別れた夫への複雑な思いを詠んだ大西民子、病気の夫を看病して生涯を送った濱田陽子、挽歌を詠むために生まれてきたと言われた山川登美子、そしてハンセン氏病の隔離施設で歌を詠み続けた津田治子が印象に残った。「夢のなかといへども髪をふりみだし人を追ひゐきながく忘れず(大西民子)」「風塵を吹きあげにつつ湧く光さびしからずやわれとわが病みぼとけ(濱田陽子)」「いま残るこの半生はわれと我が葬る土ほる日かずなるかな(山川登美子)」「現身にヨブの終りの倖せはあらずともよししのびていかな(津田治子)」
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1章ごとに恋の余韻を感じながら読み進みました
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