監視社会の未来: 共謀罪・国民保護法と戦時動員体制

著者 :
  • 小学館
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 9
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093877350

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • <DIV style="background-color : white ;color :black ;padding : 8px 8px; border : 1px inset #ddd; margin : 0px 5px;">「社会の安全」への過剰なまでの危機意識が、市民自らの自由をきり縮めていくことに著者は警鐘を鳴らす。人為的な戦争が自然的な災害と同等に置かれ、対策の必要性が叫ばれるとき、権力者がめざすのは思想統制と国民動員なのだ。「国民保護」の名の下に国家を保護してきた戦前の歴史が追われる。国家を監視するのが国民だったはずが、国家が国民を監視する、転倒していく現実。また、国民統制は常に排除・処刑と裏表に存在せざるおえない。改めて自由の価値をかみしめる。</DIV>
    国の安全と引きかえに何が失われるのか?戦前・戦中の治安立法の制定過程から有事法制・共謀罪の危険を読み解く。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1951年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、山口大学人文学部教授、独立大学院東アジア研究科教授。遼寧師範大学客員教授。政治学博士。近現代日本政治史・軍事史専攻。

「2009年 『田中義一 総力戦国家の先導者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

纐纈厚の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×