がんフーフー日記

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093881715

感想・レビュー・書評

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  • 漠然と、何もなければ自分は癌で死ぬだろうと思っている。
    漠然と、自分よりも嫁が先に死ぬと思っている。(そうなった方が良い様な気がしている)
    だから、結婚から出産、闘病までがわずか一年ということで時間の感覚は違うけど、これほとんど、いつか自分に起こる問題だろうなと感じた。

    色々思ったことはある中で少しだけ記しておくと、今家族で過ごしてる何気ない時間が貴重なんだな、ってこと。
    きっと自分も、嫁を失い、自分が死ぬという時には、そういう時間を思い出すのだろう。

  • 事実は小説より奇であり、それでありながら圧倒的なリアリティが胸を打つ。先日読んだ桃井和馬さんの著書同様、若くして病で伴侶を失うという全く望まぬ喪失を体験したわけだけれど、同時に別れにおいてこうした感情、感慨を持ち得るということは、その相手を如何に愛し愛されたかにおいて最上級の幸福を知る人でもあるのだと思う。

  • 闘病ブログ本が話題になってるのは知ってたが、まったく興味なかった。
    でもたまたま手にした雑誌に、三崎公園でのWedding風景が載っていて、亡くなった奥さまがいわきの人だと知った。

    哀しい話に間違いはないけど
    なぜか読んでる最中も読了後も沈むよりは爽快感(といっては失礼か)。
    後半はまさに舞台の三崎公園内のCafeで読んだせいもあるかも。

    【図書館・初読・4/8読了】

  • 長年友人から夫婦になって、結婚、妊娠、発病―。

    夫目線中心のブログ記事をもとにしたこの一冊は、ひと組の夫婦を中心に、家族、親戚、友人、同僚と取り巻く多くの人との絆が余すことなく描かれていました。

    病気は本人が一番大変だけど、そのサポートや金銭的な事など、見て見ぬふりはできないもの。そんな葛藤なんかも記されていて、これは関わったみんなが全力で頑張った記録なんだと思います。


    旦那さんの心情が揺れていたり、どう接するべきか悩んでいる経過が胸を打ちます。生きているからこそ、まるっと優しくなんてなれるはずがない。そんなことを気付かせてもらったような気がします。

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