- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093882576
作品紹介・あらすじ
幸福に老いるための、心に響くアドバイス。
昨日のことは引きずらない、いいイメージを持って生きる、など著者がたいせつにしている生きるヒントを満載。巻末には、執筆生活の原点となった、耳の聞こえなかった息子との壮絶な日々を綴ったエッセイも収録。人生の重みがずしりとわかる一冊。
<著者からのメッセージ>
本書は「人生塾」と銘打ってはいるが、私が塾長となって生きかたを伝授しようというものではけっしてない。91歳という、自分でもびっくりするような歳になった私が、年齢の重圧に負けず、昨日と今日と明日のひと続きの道を歩きつづけている日々のありようを、「人生塾」と名づけたのである。私にも、眠れぬ日々、涙を噴きこぼした日々があった。あまりの悲しみにその頃のことを思い出せない、そういうこともあった。しかし、そのつらい思いをプラスの方向に切り替えられたとき、私の前にはまた、ひと続きの道があらわれたのだ。本書には、私が人生の経験から得て、いつもたいせつに守っている塾則というか、心得のようなものを記した。もしいくつか心に響くものがあれば、ぜひ実行に移していただきたい。すぐには効果があらわれないかもしれないが、確実にあなたは変わる。私も変わったのだから。
【編集担当からのおすすめ情報】
清川妙さんのファンの方も、清川妙って誰?という方も、本書を読めば生きる喜びが湧いてくるはずです。初めて授かった息子が耳が聞こえないとわかったときの衝撃、その手塩にかけた息子が、夫に続いて亡くなったときの絶望感。しかし著者は、その思いを乗り越えて今まで生きてきました。人生は変えられない、だから自分を変えるのだ。人生に悩む人に読んでいただきたい一冊です。
感想・レビュー・書評
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著者の文学講座に母の知人が受講していて、何冊か読んだことがある。
どの著作も、良い事嬉しい事に目を向ける姿勢は好もしく、私自身の心の持ちようも変わった。
「聞こえない葦」は、著者がいつも良い事嬉しい事を見つけなければ、深い闇に堕ちてしまうと必死に堪えていたのだと気付いた。
深い闇を見てこそ、小さな良い事嬉しい事を心から愛おしく書き綴っているのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1921年生まれ、清川妙 著「91歳の人生塾」、2012.8発行。2008年6月、縁あってアメリカ、バーモント州マールボロのターシャ・チューダー(享年92、火葬され美しい庭に散骨された)の庭を訪ねられたそうです。迎えた長男のセス氏「雨がやんで、もっけのさいわい」と日本語で。(辞書の独学とはすごいですね)好きなものに囲まれ、好きなように生き、喜びで終わる人生のターシャを偲ばれたそうです。人生はいつだって今が始まり。思い立ったらすぐに始める。ですね(^-^)
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息子さんの情報が無ければ読まなかったであろう一冊。知らない世界に出会えたんだな。
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楽しみながら、すこしずつ。前を向いて。
おぼえておこうと思います。