最後の海賊 楽天・三木谷浩史はなぜ嫌われるのか

著者 :
  • 小学館
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093891301

感想・レビュー・書評

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  • 三木谷社長についての記載が半分ぐらい。あとは楽天の中枢を支える人たちのことが一人一章で書かれている。とはいえ、三木谷氏以外は全く知らないのでふーん、としか思わなかった。もうちょっと設立時からの経緯などについて書かれているとも期待していたが。

    「海賊」と言われている通り、楽天のどこまでもベンチャー体質が抜けないところはいいなと思う。

  • 三木谷さんが"舵を取る船"に乗った仲間たちのエピソードが盛り込まれている。会社の内側を少し垣間見える気がした。

  • かい‐ぞく【海賊】
    1 海上を横行し、往来の船などを襲い、財貨を脅し取る盗賊。
    2 中世、海上戦力にすぐれた武士とその集団。北九州・瀬戸内海に本拠をもつものが多かった。水軍。
    3 法律用語。公海や公空を横行し、船や航空機を襲って暴行・略奪などする盗賊で、国際条約による取り締まりの対象とされるもの。

    個人的に海賊というのは改革者みたいなポジティブな印象はないと思ったが、内容は読みやすく面白い。
    もちろん脚色されている部分はあるが、楽天と三木谷さんにとっての重要人物を情緒的に物語を書いているので、興味があれば面白いと思う。
    ただ、楽天に最初からネガティブな感情をもっているのであれば、しらける可能性も高い。

  • 賛否両論、よく話題にあがる楽天。

    楽天モバイル、シンフォニー、メディカルといった夢半ばの事業をトップダウンで、確固たる意志を持って進める三木谷さんを素直に尊敬します。

    ただ、仮想化技術を実現し、次に世界のビックテックの猛追を振り切り市場を獲れるか?という点には懸念を感じますが、、 


    今の日本にとって貴重な挑戦者だと思いますので、私は応援します。

  • p13 携帯ネットワークの完全仮想化

    p16 open RAN  楽天シンフォニー

    p30 衛星モバイルを手掛ける米通信ベンチャー AST スペースモバイルに出資

    p33 光免疫療法 アルミノックス療法

    p34 タレックアミン インドでwifiの仮想化

    p102 2021/8/4 楽天はドイツの携帯電話のベンチャー1&1に完全仮想化技術RCPを提供

    RCPは楽天にとってamazonのAWSのようなものになるだろう

    p115 完全仮想化のソフトウエアの開発を担ったのは、アミンがみつけてきた米ベンチャーのアルティオスター

    p123 こういう余計な一言の積み重ねが、三木谷は嫌いという世間の空気を作っている。三木谷自身もそのことに気づいているが、好感度で経営はできるわけではないとたかをくくっているのが、あるいはいつかわかってもらえると甘えているのか、楽天を立ち上げてから四半世紀が経過してなお、このクセは抜けていない。

    p126 楽天コミュニケーションプラットフォーム RCP 5Gに移行しようとしている世界の携帯電話会社が設備投資年間10-15兆 その一割をとれれば1.5兆のビジネス

    p153 アベルアベラン ASTスペースモバイル 衛星コンステレーション

    p232 三木谷良一 大義名分、品性高潔、用意周到、信念不抜とかいた色紙を送った 三木谷はそこに一致団結を加えた

  • 読み物として面白い

  • 今大きな山に壁にぶつかっている楽天モバイル事業。

    この日本で、リスクのある通信インフラへの新規事業参入の英断は素晴らしい事だ。

    それによって大手通信キャリアは価格競争が起きて、顧客にとっていい変化や選べる選択肢が拡大した事はもっと評価されることだと思う。

    本来もっと国が力を懸けて底ざさえしていくべき事で、国の利益よりも国民の利益や豊かさという本質を、民間の三木谷さんは実現された方なのに、嫌われる。(なんでだよ。世の中は腐ってる)

    楽天が今後、通信のインフラキャリアとして、どう成長していくのか。個人的に失敗に終わってほしくない。インフラの新規事業参入の成功例が見たい。

    最後の海賊、ワクワク読ませてもらいました!

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著者プロフィール

大西 康之(オオニシ ヤスユキ)
ジャーナリスト
1965年生まれ。愛知県出身。1988年早稲田大学法学部卒業、日本経済新聞社入社。欧州総局(ロンドン)、日本経済新聞編集委員、日経ビジネス編集委員などを経て2016年4月に独立。著書に『稲盛和夫 最後の闘い JAL再生にかけた経営者人生』『ファースト・ペンギン 楽天・三木谷浩史の挑戦』(以上、日本経済新聞出版)、『三洋電機 井植敏の告白』『会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから』(以上、日経BP)、『ロケット・ササキ ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正』(新潮社)などがある。

「2021年 『起業の天才!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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