銃口〈上〉 (小学館文庫)

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著者 : 三浦綾子
  • 小学館 (1997年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094021813

銃口〈上〉 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 久々に三浦綾子を読みたくなり、本書を手に取りました。
    もっとも、白状すると、三浦綾子の作品で読んだことがあるのは「塩狩峠」だけ(拙宅の書棚には「泥流地帯」「広き迷路」「病めるときも」の3作がありますが、いずれも未読)。
    「塩狩峠」は、人は命を擲ってでも信念を貫くことができるのか、そこに信仰はどう介在するのか。
    そんな作品だったと記憶しますが、とにかく何度も有責感を催し、胸を締め付けられたのだけは、はっきりと覚えています。
    あ、でね、何で、「銃口」かというと、道新の「ひと」欄で、このたび三浦綾子記念文学館の館長に就任した田中綾さんの記事を読んだから。
    田中館長は、最も影響を受けた三浦作品として本作を挙げていたのです。
    おおお、読まねば、と思って早速、懇意にしているアマゾンさんに云って取り寄せた次第。
    本作を読んでいる途中で、例の森友学園問題が出ました。
    結果的には、とてもタイムリーな読書体験になりそうです。
    レビューは下巻を読んでから。

  • 普段は一度読んだ本を読み返す事はほとんどしない私です。
    読みたい本が、文字の通り山の様に積み上がっているので。

    中学生の頃に三浦綾子作品と出会い、強い衝撃を受けました。
    今まで読んできたどの本よりも心にズシンときて
    それからは三浦綾子作品を読み漁る日々でした。

    銃口も確か中学か高校の頃に読んだ記憶があります。
    急にもう一度読みたくなり、実家の本棚から拝借してきました。


    とても読み易いのです。それこそ中学生が読んでも決して難しく感じる事はないでしょう。

    戦前の北海道を舞台に、教師をしている青年の話が筋。
    三浦綾子さんも戦前、戦中と学校の先生をしていらした様で、本当はこう子供たちに教えたかった
    と言う願望でしょうか、そう言うものが見え隠れしています。

    当時戦争に反対していた教師も沢山いたでしょう。
    子供たちに戦争をどう教えるべきか、葛藤していた教師も大勢居たと私は思いたい。


    話の筋は大体覚えていたものの、改めて読み返してみると
    何だか大切な言葉をすっかり忘れていたりしていて、大好きな本を再読するのも良いものだと深く思いました。
    下巻へ続きます。

  • 教師を目指し、教師になった竜太の話。
    三浦文学によくみられる潔癖さと優しさを持つ主人公と恋人。
    戦中戦後の治安維持法(大正14年)、言論統制、国家総動員法が施行される前後の話。教師になった竜太にも暗い影が覆いかぶさる。

    暗い世相になっていく時代については知らないことが多かったので、なんとなくでも知ることができて勉強になりました。

  • 穏やかな教員生活に、不穏な影が。
    戦中の時代なので、理不尽な言論統制があったのだが、三浦綾子が題材に取り上げ、「銃口」というタイトルを冠するからには、尋常でない物語がこれから始まるのだろう。

    読まなければならない。

  • 三浦綾子の最後の作品。主人公の幼年時代から学校教師に憧れ、小学校教師として働くまで、幼なじみの友との秘かな恋。昭和初期の天皇のご真影への礼拝。そのような主人公に治安維持法の陰が。日本が暗くなっていく時代ですが、素晴らしい前向きな人たちとの出会いに励まされる主人公。著者の描く人はみんな善人ばかりで、読んでいて心がほのぼのとしてきます。

  • 深く考えさせられる作品。

    「昭和を背景に、神と人を描いてください」との依頼を受けて書いた作品、と夫の光世さんがおっしゃっていた。
    「綾子も難しいと悩んだけれど、断らなかった。むかし松本清張氏に"どんなに難しい課題も頼まれたら受けなさい"と助言されていたから」とも。

  • 旭川などを舞台とした作品です。

  • 今、これでいいのかな?と思う時は必ず手にします。先がわかっているのに、ドキドキ・・・・・・・登場人物の息づかいが本を通して伝わってきます。

  • 三浦綾子作品によく見られる、人格者との出会いや別れ。ドラマチックでありえないと思いつつ、ぐいぐいと引き込まれて、上下巻あっという間に読めます。

  • 初めて読んだ三浦さんの本。
    タイトルからハードボイルドを期待したが、その読み方でもイケた。

  • 非常に勉強になります。
    坂本先生?の教師魂、そして竜太の熱心な姿。
    時代背景が今と違っても、熱心な先生たちの思いは
    今も昔も変わらないのだなと。
    一生バイブルにしたい本。

  • 続きを読もうか迷った。
    読んだ方がいいに決まってるけど
    目を背けたくなった。
    勿論続き読んだけど、受け入れたくなくて精神的にきた。下巻のがやばかったけど。

  • 主人公「竜太」が困難に負けずに成長する姿が、生き生きと描かれています。
    太平洋戦争の話などが、史実に描かれているので、ノンフィクションのような気がしてしまいました。

    教師という仕事に情熱を燃やす竜太の気持ちがとてもまっすぐで、よかったです。
    「先生」と呼ばれていい気になるのではなく、教師のあるべき姿が描かれているような気がしました。
    「恥というのはね、捕虜になることなどではないと思う。人間として自分に不誠実なこと、人に不誠実なこと、自分を裏切ること、強欲であること、特に自分を何か偉いもののように思うこと」という部分が印象的です。

  • 三浦綾子の描くような優しい人間になりたい。

  • 主人公が幼少期にいろいろな事を学び、考えながら成長していく姿が面白かったです。テーマは結構重いのですが、読みやすい話です。ここに出てくる先生が本当に良い人で、彼の言葉に私も何度も救われたような気になりました。

  • 中学生のときに読んだので難しかったが、内容は今でも鮮明に思い出される。

  • 大学の文学の時間に課題だったのか,薦められただけだったのか忘れたけど紹介されて読んだ作品。普段軽い小説を読みがちだけど,たまにはこういうのも読んでもいいかもと思った。

  • 大好きな作家三浦綾子氏が最後に手がけた長編小説の上巻。これで最後か・・・とちょっと悲しくなりました。

  • 二十歳の誕生日祝いに教員志望の自分に祖父が送ってくれました。
    生きる力が沸いてきた本でした。

  • 戦争の時代、教育が犯した罪。
    無意識のうちに人を殺すように教えてしまった教師の戦後の物語。

  • 戦争は残酷だ、絶対しちゃいけないと思わずにはいられない。

  • 毎日の仕事の心のお供です。

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