「言霊の国」解体新書(小学館文庫) (小学館文庫 R い- 1-12)
- 小学館 (1998年5月9日発売)
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感想 : 11件
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- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094023022
感想・レビュー・書評
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井沢元彦の持論である「日本における言霊信仰」について綴ったSAPIOの連載をまとめた本。
この考察は山本七平の「空気の研究」と比肩して語られてもいいと思う。
91年の連載なので流石に20年後のいま読み返すのは厳しい部分もあるが(総理大臣が宮沢喜一!)、著者の主張はいまもって有効だ(残念ながら)。
所謂ネット右翼の人たちは著者の言うところの「コトダマニスト」なので、一読してもらいたい(多分、読んでも無駄な気もするけど・・・)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初は持論の展開だけかと思ったが、読んでいるうちに
PKOの派遣についての事を書いていた。
確かに自衛隊についてはその存在が不明確であり、
軍隊の言い換えだと思う。
もう、いい加減なんとかしないといけない。
時代も変わったし。 -
「逆説の日本史」で繰り返し主張されていた「言霊」文化。本書では、憲法九条問題やPKO法と絡めてその弊害をくどいくらいに繰り返し述べている。1993年の本なので、ネタが少し古い。著者の主張は、言い方が過激ではあるが、今やより現実味を帯びていると感じる。司馬遼太郎の「この国のかたち」が所々引用されていたので、読まなくちゃ。