「言霊の国」解体新書(小学館文庫) (小学館文庫 R い- 1-12)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094023022

感想・レビュー・書評

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  • 井沢元彦の持論である「日本における言霊信仰」について綴ったSAPIOの連載をまとめた本。

    この考察は山本七平の「空気の研究」と比肩して語られてもいいと思う。

    91年の連載なので流石に20年後のいま読み返すのは厳しい部分もあるが(総理大臣が宮沢喜一!)、著者の主張はいまもって有効だ(残念ながら)。

    所謂ネット右翼の人たちは著者の言うところの「コトダマニスト」なので、一読してもらいたい(多分、読んでも無駄な気もするけど・・・)。

  • 最初は持論の展開だけかと思ったが、読んでいるうちに
    PKOの派遣についての事を書いていた。
    確かに自衛隊についてはその存在が不明確であり、
    軍隊の言い換えだと思う。
    もう、いい加減なんとかしないといけない。
    時代も変わったし。

  • 「逆説の日本史」で繰り返し主張されていた「言霊」文化。本書では、憲法九条問題やPKO法と絡めてその弊害をくどいくらいに繰り返し述べている。1993年の本なので、ネタが少し古い。著者の主張は、言い方が過激ではあるが、今やより現実味を帯びていると感じる。司馬遼太郎の「この国のかたち」が所々引用されていたので、読まなくちゃ。

  • 井沢氏の本は「逆説の日本史」くらいしか読んでいないので読んでいた。
    「逆説~」でも書いてあった「言霊」。
    言霊思想というようなものは自分の中にもあるなーと思う。
    自分を鼓舞するときに使うことが多いけれど、無意識的なものもあるかもしれない。
    それがもたらす弊害もあるんだろうとは思った。

著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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