奇蹟 (小学館文庫 R な- 2-7 中上健次選集 7)

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  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094026177

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  • 出来れば暑い夏に。
    できれば芙蓉の華が咲くのを待ちながら。
    家で。道で。暗がりで。陽なたで。
    珠玉。

  • 新宮などを舞台とした作品です。

  • 「イクオ外伝」に涙した。

  • 歴史物語の可能性 小森陽一

  • 「イクオ外伝」。本を読んでこれほど号泣したことはなかった。イクオはフサを秋幸を美恵を、芳子を、熊野の自然を愛し、それらその人たちの身代わりに自死した、とわたしはおもっている。特に秋幸とフサへの愛着はものすごかったようにおもう。泣いていることに気付かないくらい集中して読んで、一気に読み終えた。

  • 真に美しい『物語』である「千年の愉楽」を挙げようと思ったがあえてこちらを。
    『終わり』が消滅した後の澱みと行き場の無い疾走感が同居する。

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著者プロフィール

(なかがみ・けんじ)1946~1992年。小説家。『岬』で芥川賞。『枯木灘』(毎日出版文化賞)、『鳳仙花』、『千年の愉楽』、『地の果て 至上の時』、『日輪の翼』、『奇蹟』、『讃歌』、『異族』など。全集十五巻、発言集成六巻、全発言二巻、エッセイ撰集二巻がある。

「2022年 『現代小説の方法 増補改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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