少女はなぜ逃げなかったか (小学館文庫 R う- 3-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094043419

感想・レビュー・書評

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  •  9歳の女の子が実に9年2か月にもわたって監禁されていた事件、皆さんは覚えているだろうか。この事件を、心理学の視点から分析しているのがこの本である。

     タイトルから読み取れるのはそこまでだが、実は、この新潟少女監禁事件だけではなく、京都小学生殺害事件、和歌山毒カレー事件、新潟毒茶事件、グリコ森永事件、ドクター・キリコ毒物宅配自殺事件など、当時続発していた特異な事件をいくつも扱っている。

     この本を読んだからといって、また心理学をいくら駆使したからといって、これらの事件の真相が全て分かるというわけではない。ただ、なるほど、そういう視点もあるのかというのは気づかせてくれる。

     事件に対する見方や考え方は人それぞれだとしても、凶悪な犯罪は少しでも減ってもらいたいものだ。

  • この本はまずい。自閉症裁判を読み終わったあとに読んだためか、なんだか情けなくなるほど稚拙でつまらない内容、しかもこの筆者は自分では何の取材もしていない、新聞や週刊誌情報から考察?している。なんでこれを出すかな、と思うような犯人の写真を載せたりもしている。いわゆる野次馬便乗本の典型でしょう。しかも心理士という肩書きでこのような仕事をしているのだから非常にまずいと思う。10年前の書き下ろしで、今回は再読なのだが、こんな本を買って読んでいた10年前の自分もまた情けない。

  • 誘拐されていた少女が居た部屋は逃げようと思えば逃げられた。
    しかしなぜ少女は逃げ(られ)なかったのか。
    そしてどうして誘拐した犯人だけでなく逃げられなかった少女まで責められるのか。

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著者プロフィール

新潟青陵大学大学院教授
『誰でもいいから殺したかった!追いつめられた青少年の心理』(KKベストセラーズ、2008年)、『人間関係がうまくいく 図解 嘘の正しい使い方』(大和出版、2008年)、『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』(主婦の友社、2001年)

「2009年 『「インターネットと人権」を考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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