カムフラージュ (小学館文庫 あ 25-2)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060492

作品紹介・あらすじ

本能と欲望がむき出しになる愛の様々な形

大学院でフランス文学を専攻する瀬川柚葉23歳。大学時代からの恋人、智Qこと松本智久と、どこか煮え切らない関係を続けながらも、大学院の指導教官である岩渕とも、密かにつき合いを重ねていた。そんな中、岩渕との逢瀬を、同じ大学の女子学生に見られたのを機に、柚葉は岩渕との別れを決意する。しかし柚葉をつなぎとめたい岩渕は、息子ルイの家庭教師を柚葉に依頼。不本意にも、岩渕家を訪れることになった柚葉を、岩渕の美しい妻、麗子は、笑顔で迎える。しかし麗子にもまた、若き愛人、五郎がいた。そして、その五郎も、もう一つの愛を見つける。その相手とは……。
柚葉、智Q、岩渕、麗子、五郎、そして、智Qを熱愛する女子大生・沙世を交え、複雑に絡み合う人間模様。いくつもの愛がぶつかるとき、それぞれの心の「真実」そして「欲望」がむきだしになる。
そして、誰も止められない物語は思いもかけない衝撃的なエンディングを迎える・・・。



【編集担当からのおすすめ情報】
男女の愛、夫婦の愛、親子の愛、同性愛……。いくつもの「愛」が、限られた空間の中で、いく重にも絡み合います。
著者のたくみな文章が、一人ひとりの揺れ動く気持ちと、心の変化を見事に表現。
メロドラマにも、恋愛ドラマにも、青春ドラマにもなり得る、贅沢な物語です。

感想・レビュー・書評

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  • 三角関係ならぬ五角関係!?見えない糸で繋がった、複雑に絡み合った愛憎の行方は…?
    脇役を含め人間関係が繋がりすぎてあり得ないと思ったものの、これはこれで面白いかな。
    私見ですが、こういった恋愛小説には自分の苦手なタイプが一人や二人出てくるものですが
    今作では不思議と誰にも悪感情を持たなかった。上手くいかない自分の恋愛だけで精一杯の彼等、
    泥沼だらけなんだけど案外さらりと読ませます。人物描写に嫌味がないからだろうか。

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著者プロフィール

作家。1963年生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科終了。母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞。著書に小説『ねむい幸福』『キャベツの新生活』『車掌さんの恋』『月とシャンパン』『風の牧場』『ぼくたちはきっとすごい大人になる』『渋谷の神様』『カムフラージュ』、エッセイに『ニューヨーク空間』『雛を包む』『世界は単純なものに違いない』『恋するフェルメール』『三度目のフェルメール』など。

「2014年 『南下せよと彼女は言う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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