娚の一生 (小学館文庫 た 20-3)

  • 小学館
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本棚登録 : 87
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094061130

作品紹介・あらすじ

大人気コミックの映画版を完全ノベライズ!

都会でキャリアOLだったつぐみは、もう恋はしないと決めて田舎の祖母の家に身を寄せる。しかし祖母が急逝。葬儀の翌朝、見知らぬ男が門に立っていた。海江田醇といい、52歳の大学教授。祖母の教え子で祖母から家を自由に使えと鍵をもらったという。戸惑うつぐみをよそに海江田は家に上がり込み、奇妙な同居生活が始まった…! 素直になれない女と不器用な男の想いを温かく描いた、大人のラブストーリー。累計150万部突破の大人気コミックス「娚の一生」を原作に待望の映画化。映画完全ノベライズ本!

感想・レビュー・書評

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  • これはいいぞ〜〜!(突然)

    この作品は漫画、映画、そして映画のノベライズ本である本作とあるが、私は原作である漫画から入った人間だ。
    そこから映画を観て、小説があることを知り今に至る。
    漫画は独特なタッチで描かれていて好みが分かれるかもしれないけれどそれが気にならないくらい内容がいいし、映画も榮倉奈々さんが可愛いんだこれ。



    …はい、本について話しましょうね。

    本作は都会でのお仕事に疲れて田舎の祖母の家を乗っ取りに来た主人公ちゃん(つぐみ)と、何だか祖母と訳ありな感じの不法侵入者x(海江田)とのラブストーリー。


    都会から逃亡してきた主人公ちゃんは超広い日本家屋で一人だぜひゃっほいってしていたが、残念なことに知らんおじさんが居候していることが判明。
    普通問答無用で通報するけどここはフィクションの世界。
    主人公ちゃんは勇敢に立ち向かい、あれやこれやがあって謎の共同生活が始まります。


    そんな感じで物語は進んでいき、実は過去に色々あって恋愛に臆病になり「もう恋なんてしない」と槇原敬之チックな諦めモードなっている主人公ちゃん(その過去は作中で明らかになります)に対し、侵入者xは「You、素材はいいのに手入れしていないネ」と言い出し、挙句の果てに

    「ぼくと恋愛してみなさい。」

    とジャ○ーズ事務所に勧誘。(違う)
    これは本格的に逮捕案件。

    しかーーし。
    大事なことだから2回目書くけど、ここはフィクションの世界。

    そのままなんかいい感じになっちゃうわけですよ。
    伝説の足舐m…足キスがね、最高でしたよ。
    その様子が言葉で書かれているあたり、著者の語彙力を感じる。
    あと本作で何がいいかって年の差ですよ!
    多分20歳くらい離れているのかな。
    少女漫画特有のあのキラキラした「隣の席の奴が超うざいけどイケメン♡」「…面白い女」的なものはないが、大人な恋愛の中に純粋な胸キュン場面もあったりして、恋愛物が大好きな私は大満足でした。

    二人が住んでいる家のイメージをより分かりやすくしたいなら、映画を見てから読むのもいいかもしれないね。
    その田舎の雰囲気とか、二人の静かな生活がよく描かれている。
    あと、この映画の聖地巡礼をしたい。本当に。
    そのくらい、作品の舞台が素敵だ。
    地名の名前はggrksって感じなんですが、夏休みに麦わら帽子被って行ったら最高だろうなって感じのところです。
    都会より田舎のほうが好きなんですよね、私。
    …私の好みはどうでも良くてですね、とりあえず舞台が最高です。


    大人の恋愛の一片を覗き見したいのなら、是非ともこの作品を勧めます。

  • ものすごくわくわくした

  • う~ん( ̄~ ̄;)これはこれで美しくまとまっていて良いんだけど、原作漫画の方が好みだなぁ(^^;)映画が我が町に来なくて見逃したから、映画ノベライズでも…と思って書店へ行ったら、この前まで山積みになっていたのに一冊も残ってなくて、ビックリした!Σ( ̄□ ̄;)恐るべし、書店の平台(--;)書店巡りして三件目で手に入れました(^^;)ゞ

  • 映画のノベライズ版。
    マンガと映画では少し設定が変えられていた所もあったが、映画に寄せてマンガのエピソードも若干加えられてまとまっていた。

  • 好きな人、できるといいよね☆

  • 映画自体には期待薄なんですが、公開されてる立ち読み部分に目を通したら案外いい感じだったので読みました。

    原作本編及び番外編で盛々だった要素が取捨選択され、元々の雰囲気をだいたい残したまま、読みやすくなっていました。書籍化としては成功したほうでしょう。
    映画脚本の小説化なので、公開前にどういう改変があるかチェックできると言う意味でも有用かと思います。

    ただひとつ残念だったのはこちらでは主人公のつぐみが退職の道を選んでいたことです。在宅で仕事してる彼女の姿が好きだったので……まあ、これでつぐみ役の女優さんが私が思い描いていたものと解離しているのも納得です。
    原作では「外と繋がり続けていた」彼女とは違い、小説(ひいては映画)では「内に(家庭に)入った」彼女になっております。そりゃ別人になるわ。
    平たく言えば「日本従来の『女の幸せ』」の描写が強くなっておりますので、それが苦手な人は避けたほうが無難かと。
    【余談】読みながら「ここが改変されてるということは、脚本家は男性か?」と下衆の勘繰りをしてました。当たってましたw

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