- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094062229
作品紹介・あらすじ
「モンスターU子の嘘」作者の悪女小説
「演じること。それがわたくしのすべてです。女優・清宮朝子も藝の神様が与えて下さった役だと思い、一生懸命演じております。わたくしに素顔なぞいりません――」
誰もが目を奪われ、憧憬の眼差しを向ける銀幕のスタア・清宮朝子は、数々の名作を残すも、突如、姿を消してしまう。
それから、月日の流れた平成二十五年春。ある保険会社のテレビCMを機に再燃した清宮朝子ブームを背景に、彼女を大伯母にもつ女優・清宮凜子、そして彼女の母で元女優の清宮祥子は、某テレビ局の開局六十周年記念のドキュメンタリードラマ「清宮朝子を捜して」の製作記者発表会見に臨んでいた。伝説の女優を係累に持つ凜子が、再現ドラマで朝子を演じるという話題性で、多くの報道陣が詰めかけていたのだ。
半世紀を経て、謎の失踪を遂げた朝子の狂気の第二幕が今、上がる。
感想・レビュー・書評
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2016.05.10 悪女本を探していて見つける。
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女優・清宮朝子をめぐる謎に迫る物語。豪奢なお屋敷や銀幕の大女優、突然の引退、パトロン、お嬢様に好意を寄せる運転手…など、設定は魅力的だっただけに、さらっと展開してしまったのが残念。設定を生かしきれていないように思った。
そして、朝子がどんな女性だったか、いっさい明らかにしないまま終わるか、すっきり描ききって終わるか、どちらかの方が良かったような。
全般に盛りあがりに欠けて、何だか消化不良。 -
銀幕のスタア。
原節子さんのイメージ。
いま、そういう俳優さんっていない気がする。