真田十勇士 (小学館文庫 ま 4-9)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 79
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094063103

作品紹介・あらすじ

狙うは家康の首!”新・真田小説”の決定版

関ヶ原の合戦から十四年――。世に天下の智将と謳われた真田幸村は、徳川に歯向かった咎から紀州九度山村で籠居生活を強いられていた。
かつての名望とは裏腹に素顔はひどく凡庸で、大坂の豊臣家から届いた挙兵を促す密書も重荷でしかない。
そんな“名将”がとある村で出くわしたのが、猿飛佐助だった。
忍びの里に生まれ育ち、忍び衆に入る人生を拒んで里を抜けた切れ者が、偽りの名将にとんでもない企てを持ちかける。
「おいらが策を授けてやる。それで、あんたをホンモノにしてやる。真田幸村の名と命、おいらに担がせちゃあくれねえかい?」
大坂入城を前に、佐助は同郷の霧隠才蔵をはじめとする精鋭を集めだし、“真田幸村に仕える無双の家来衆、真田十勇士”の評判は日に日に高まっていく。
一方の幸村は、大坂城本丸での軍議に並ぶ武将たちと秀吉の側室淀殿を前に、佐助から譲り受けた秘策を申し出る。それは、徳川の大軍を迎え撃つ先陣に自らの出城を築く、無謀とも思える策だった。
狙いはひとつ、家康の首! 真田丸の死闘に始まる大坂の陣の火ぶたがついに切られる!
戦国気風が残る世を、十勇士らが縦横無尽に暴れまわる興奮のエンタテインメント。“新・真田小説”の決定版!


【編集担当からのおすすめ情報】
映画「真田十勇士」の脚本(マキノノゾミ/鈴木哲也)を原案に、累計61万部のベストセラー『偏差値70の野球部』の作家・松尾清貴さんが書き下ろした小説です。「真田十勇士」の新たなスタンダードとして読み継がれるべき、面白さにみちた小説に仕上がっています。ラストの逆転劇まで目が離せません!

感想・レビュー・書評

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  • 映画が好きすぎて原作小説を買ってしまった。どちらが好きかというと映画かな。

    佐助の面白さ、才蔵のかっこよさ、幸村さまの可愛さが映画ではもうたまらんって感じだった。原作の幸村さまは臆病というより根暗って感じでちょっと魅力が足りない。
    十勇士ひとりひとりを詳しく描いてくれていて嬉しかった。だけど絆は映画の方が深い気がする。海野は映画より活躍していてかっこよかったな。火垂と淀さまの関係が原作では蜜で映画とは設定が違ったのか私が見抜けてなかったのか。原作もとても楽しめた。次は舞台か…?無理だなぁ。

  • うーん…
    裏表紙の内容紹介にもはっきりと「エンタテインメント」ってあったから
    端から「マンガだな」って思って読めば良かったんでしょうね…
    一言で言えば、微妙でした。
    微妙な理由、グイグイ言わせてもらっていいですかね??

    まず全体を覆う空気が重いっつーか、暗いっつーか…
    設定は結構おもしろそうなんだけれども
    どうにもこう…停滞ムード、っていう感じが。
    それから
    わかりづらい。誰サイドで読めばいいのか(私の読解力とかもあるのかもしれないけど)
    なんだか最後までよくわからなくて
    共感しづらいかなぁって。
    どうせだったら「幸村編」「佐助編」「淀殿編」って100ページ毎にまとめて
    同じ物事をそれぞれの視点で映していく、みたいなほうが楽しめたかなぁと。
    まぁ、あと一番「微妙だな」って感じたのは
    言葉が過ぎるなって。
    特に会話文のところが、なんていうか…
    登場人物に言わせすぎっていうか…
    そこまで登場人物に言わせないと伝わらないような話だったら
    もうちょっと練ったらいいんじゃないかな?!とか
    結構厳しいこと思ってしまいました…もちろん自分じゃ書けませんが。
    本の面白さって、「言葉にされてないところ」にあると思うんです。
    その楽しみをね、どうも随分奪われたな…っていう印象です。

    ただコレ、
    やっぱり「マンガ」として捉えて読む分には
    割と面白いんじゃないんでしょうかね。
    映画(結局見られなかったけど)にもなったし
    映像感覚で読むのがオススメです。

  • 史実とはちょっぴり違う大坂の陣。結構楽しく読めました。
    しかし、どんなものを読んでも淀さんは好かん。
    映画の方も見てみたいな。

  • 確か松阪桃李が主演の舞台の文庫化だったかな?脚本・監督が誰かは知りませんが、笑いの部分がとことなく三谷幸喜な感じ。ラストは・・・まぁエンタメ時代劇だとこうですよね~

  • 本作は、虚実入り混じって時代モノの「御馴染なタネ」となっている“真田十勇士”を、少し新しいアプローチで取上げている。「“虚”と“実”」または「“実”と“虚”」というような、ここから踏み込んで「“建前”と“本音”」というような、少し深いテーマが「戦国時代の掉尾を飾ることになった英傑」に託されているような気がした。
    「事実とは異なる評判で祭り上げられてしまっている」として、九度山で果てることも止む無しとしていた真田幸村…彼がどうなって行くのか?その真田幸村を盛り立てようと、勝手な打算で仕え始めた猿飛佐助はどうなって行くのか?なかなかに「熱い」モノが在る物語だ…

  • 世の評判と異なり凡将だった真田幸村が猿飛佐助ら十勇士の担ぐ御輿に乗ってホンモノに変わっていく姿が興味深かった。
    ラストで明かされる「真相」も予想以上で娯楽作として楽しめた。

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著者プロフィール

1976年福岡県生まれ。高等専門学校を中退し、ニューヨークに在住。国内外を転々としながら小説を執筆。著書に『エルメスの手』、『あやかしの小瓶』、「偏差値70の野球部」シリーズ、「真田十勇士」シリーズなどがある。

「2021年 『南総里見八犬伝 5 八犬具足』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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