黒幕: 巨大企業とマスコミがすがった「裏社会の案内人」 (小学館文庫 い 13-1)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094063257

作品紹介・あらすじ

情報フィクサー”兜町の石原”とは何者か

借金の取り立てで住吉会に囲まれ、検察の予定調和捜査に噛みつき、リクルート江副浩正に意見し、内調と警視庁になぜか頼られ、中川秀直愛人醜聞では右翼と共闘し、『噂の眞相』に助け船を出し、銀座のクラブに巨費を落とす。
――こんな男が実在した!
情報誌『現代産業情報』発行人・石原俊介は、メディアには絶対に出てこなかった「陰の情報フィクサー」。腕と度胸で成り上がっていった男の封印された半生を、気鋭のジャーナリストが初めて明らかにする!
日本の裏面史をあぶり出す傑作ノンフィクション、ついに文庫化!

【編集担当からのおすすめ情報】
単行本発売時に、多くのメディアから高い評価を受けた傑作ノンフィクション、待望の文庫化です。新聞・テレビが決して報じなかった情報フィクサー・石原俊介氏の生き様は、混沌の現在にこそ、改めて胸に迫ってきます。

感想・レビュー・書評

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  • 表と裏をつなぐ存在として、確かな存在感を示した石原さん。このような方がいたことに、驚くとともに、きっと表に出ない偉人は多くいるのだろう、とも思う。
    情報を集め、分析し、しかるべきとき、ところに出す。誰もができない能力を彼は持っていた。一方で、情勢の移り変わりによって、難しくなったことも否めない。
    もう少し、プライベートを含めた人間味が欲しかったので、この点数。

  • バブル前夜からIT時代までの、貴重な資料とも言える/ 経済事件に興味のある人は是非読むべきだ/ 渦中の裏側にいた人たちのマスコミフィルタを通さない貴重な話が載っている/ インターネットに駆逐されていこうとしている、情報業の今までとこれから/ 

  • 情報誌「現代産業情報」の発行者であり、左翼から右翼、政治家、官界、裏社会まで、幅広い人脈を駆使して得た情報をもって数々の経済事件に関わった「情報の黒幕」、石原俊介氏の活動の実態を描いた書。
    戦後の経済事件の数々を見ると、日本もつい最近まで、出鱈目がまかり通る、不正や汚職まみれの社会だった事がよく分かる。 特にバブルの頃は酷かったようだ。そんな時代に政官財報暴のパイプ役として君臨した石原氏。その情報収集能力の高さと、反権威・反権力精神が印象的な一冊でした。

  • 噂真だけがアングラの神だったけど、こんな人物が実際にいたとは。世の中をまだまだ知らなかったと実感。

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著者プロフィール

1955年、福岡県に生まれる。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクションを経て、1984年よりフリーライター。政治経済とそれに絡む事件取材に定評がある。著書に『許永中「追跡15年」全データ』(小学館文庫)、『「欲望資本主義」に憑かれた男たち』(講談社)、『金融偽装』(講談社)、『トヨタショック』(共著・講談社)などがある。

「2010年 『鳩山一族 誰も書かなかったその内幕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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