サラバ! 上 (小学館文庫)

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著者 : 西加奈子
  • 小学館 (2017年10月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094064421

サラバ! 上 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 再読。上巻をじっくり堪能。愛すべき圷家。『サラバ』続けて中巻へ♪歩とヤコブの『サラバ』に、涙。

  • 直木賞受賞作の文庫化で読んでみた。
    最初は多少受け狙いの文体かなとも思ったが、読み進める内に登場人物の性格や思いや考えが擦り込まれてきて、しっくりとして来る。
    心休まる暖かい話しに期待して、次巻を楽しみにします。

  • 主人公である歩の幼少期。

    猟奇的な姉、感情的な母と物静かな父に囲まれて育つ。
    そしてエジプトでの暮らし。

    そこで心の友ヤコブとの出会と別れ。
    人生は自分以外の人間によって決められ、それを受け入れるしかない諦観の精神を植えつけられる。

    この物語がこの先どうなって行くのか予想がつかない。

  • キテレツな姉を持った少年の話、グイグイ読ませてくれるが、こんな調子がずっと続くのか不安のまま、中巻へ。

  • 幼少期の感情を複雑に語るせいか、違和感を僅かに感じながら淡々と物語が進んだ。
    幼少期の経験が今後どのように活きるのか期待。

  • 圷歩(今橋歩夢)の回顧録。母であるよりも女であることを優先する母、「見られる」こと、「愛される」ことを望み奇行をとりつづける姉、その母と姉の板挟みとなってしまった父。決して読んでいてワクワクしたりする本ではないけれど、誰しもが抱えたことのある気持ちを表現してくれていると感じられる。エジプトの「彼ら」に対する歩のいたたまれなさには共感してしまった。ここから先、圷家がどうなるのか気になる。

  • 2017.12.07読了

  • 内向的な少年を主人公に、その家族の物語が描かれる。
    父親の赴任地のイランで生まれ、日本を経て、さらにエジプトへ。
    家族の関係の難しさや微妙な機微が描かれる。

  • (上中下巻あわせてのレビューです)

    読み終えていくつかの瑕瑾が気になりました。直木賞の選評にもありましたが、上巻で主人公の母親が父親宛に届いた手紙をきっかけに怒り出すのは、後に明かされる両親の過去の出来事をふまえると確かにおかしいですし、下巻における過去の知り合いとの「偶然の再開」の連発も不自然で、作者の都合で安易に物語を動かしてしまっているように感じられました。さらに前半の少年時代と比べると後半(特に20代以降)は展開が駆け足となり、全体を通して読むとバランスが悪いのも気になります。またラストに描かれている本作に対する言及も不要だったのでは、と思っています。
    それでも私は本作に強く惹かれました。核として主人公の自伝を描きつつ、社会情勢、宗教、性差、いじめ、家族、友情、恋愛など数多くのテーマが重層的に現れており、最終的に非常にスケールの大きな小説に仕上がっているところにまず感服しました。作者のユーモアセンスも素晴らしいです。至る所に笑えるネタがあり、この長さですが途中でダレることなく読み終えることができました。また、ちょっと上手く書けないのですが、時々行間から力強いものが立ち上がってくる印象があり、読んでいて充足感を得ることができました。
    私は、特異なキャラクターの姉を言い訳にしてその時々の雰囲気に流されるがまま生きてきた主人公の姿を、いつも他人のせいにして自身の主体性を放棄し、肝心な時に傍観者になってしまう現代人、特に私を含めた同世代の人々の姿と重ねて読みました。それがゆえに本作の主人公がどん底に落ちてからラストに至るまでの展開には、もう読んでいて身につまされる思いでいっぱいになりました。本作を読んで救われる人がいるというのは確かに分かる気がします。

  • 本屋で平積みになっていて目を引いたので購入。
    装丁と帯のデザインがなんだか気になって。

    作品としてはひと続きだから分割に大きな意味を持っているのでは無いのだろうけれど、上巻、中巻、下巻で読んでいるときの印象がそれぞれ違う。

    笑ってしまうシーンや身につまされるシーン、さらけ出す恥部を痛々しく感じる部分がありながら違和感が残る部分もある。
    これは小説なのか、日記なのか、回顧録なのか。
    その全部のような気もするし、全部違うのかもしれない。

    読む人毎に印象も感想も異なる本。
    好き嫌いも大きく分かれそう。
    でも、とにかく読み応えのある作品。

    この本に解説要るのかなぁ?
    僕としては作品の意味合いとずれてしまう気がするけれど。
    解説そのものもほとんどあらすじと人物紹介だな。

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サラバ! 上 (小学館文庫)の作品紹介

累計百万部突破!第152回直木賞受賞作

僕はこの世界に左足から登場した――。
圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。
そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。

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