鴨川食堂はんなり (小学館文庫 か 38-5)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 525
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094065077

作品紹介・あらすじ

“食いもん”と“幸せ”は、よう似とります

連続ドラマ化もされた美味しいミステリー最新作第五弾!
もう一度あの「食」に出会えたら、彼の本当の気持ちがわかると思ったんです――。京都にある看板のない食堂には、思い出の味を求めて今日も迷い人が訪れる。元彼と別れた原因の親子丼、亡き息子の優しさが詰まっていた焼売、妻と息子が好きだったのに、どんな味だったか思い出せないきつねうどん。夕食を家でとらない元夫が毎晩食べていたおでん、遭難しかけた際におばあさんが食べさせてくれた芋煮、ひとめぼれした彼が完成させたかったハヤシライス。盛りだくさんなメニューを鴨川流・こいし親子が今回も見事に捜し出します。

優しさも特盛!
辛くて泣き出しそうな日は、ぜひご来店ください。







【編集担当からのおすすめ情報】
第一話 親子丼………………元彼の忘れられない行動
第二話 焼売…………………………息子への嘘と後悔
第三話 きつねうどん………………死に神みたいな人生
第四話 おでん……………………かけ違えた心のボタン
第五話 芋煮…………………山中で出会った救いの神
第六話 ハヤシライス…………避暑地の閑かなロマンス

感想・レビュー・書評

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  • 今回は非科学的な話とかもありいつもと少し風味が違う、それもいい。芋煮の話も良かったけど最後の書き下ろしのハヤシライスは涙腺緩みっぱなし。すごくすごくいい話だった。

  • 食を探してもらうより、鴨川食堂の
    おまかせを食べたいのは、私だけじゃないはずだ。
    なんとなくあの辺だろうなとわかるので
    行ってみたら面白そうな気がする。

  • いつものパターンなのに、どの話を読んでもいつも心が温かくなる一冊。
    食べ物にはそのときの人の感情を思い出させる力がある、というのをひしひしと感じさせられる。

  • 全体的に何か物足りないのは、鴨川親子と依頼主の3人だけの会話で話が進むマンネリ化のせいかな。
    いつのまにか登場しなくなった常連客達はどうしているのでしょうか。話の展開にもう少しピリッとしたスパイスが欲しいです。
    話の内容よりも依頼の度に何日も探偵業で店休が続くであろう店の経営が心配。
    店の内装にそぐわない豪華なおまかせ料理が出てきたら懐具合とそのお値段を想像してビクビクしてしまいそう…。
    こいしの態度や言葉には相変わらず横柄さや棘を感じるけれど、最初の頃よりは少し穏やかになっているのかな。

  • 切ないお話が多かった。家族や親しい人が亡くなって探したい食のお話。これからまた歩き出すための思い出。
    ちょいちょいこいしと依頼者がかみ合わない場面があるな。物語だからそういう細かい設定のことまで自分の中で考えてなかったからの違和感で、普通に仕事をしていたら、そういうしっくりこない感じは往々にしてあるのだろう。

  • 基本的なストーリーの展開は一緒なんですが、
    毎回少しずつ変化をつけているので安心して
    読みつつも読者に飽きさせない感じに
    してくれているのかな?今回探す食材は
    「親子丼」「焼売」「きつねうどん」
    「おでん」「芋煮」「ハヤシライス」
    今回はちょっと不思議な話の「芋煮」には
    おやっ?と思いまいたがその話も基本的には
    ほっこりする話でした。「おでん」の話に
    出てくる元夫・・・わたしも奥さんに
    言われたら同じように外で食べてたかもwww
    「焼売」に出てくる依頼主はちょっと頑固
    だったんですが、息子が生きた証明というか
    そういったものを確認したかったのかも・・・
    毎回思うことですが、鴨川食堂みたいなお店
    京都のどこかに実在していればいいのにと・・
    一度でいいから鴨川食堂で食べてみたいww

  • (2021/5/28読了・第7弾まで)
    はんなり
    まんぷく
    もてなし
    続けて読んだ

  • ご飯の種類の羅列があきて

  • 涙を流してしまいます。

  • シリーズ第五作。今作も面白かった。親子丼・別れた彼氏、焼売・死んだ息子、きつねうどん・死んだ妻と息子、おでん・別れた夫、芋煮・幽霊?、ハヤシライス・死んだ恋人。

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著者プロフィール



「2023年 『歩いて愉しむ京都の名所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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