死神憑きの浮世堂 (小学館文庫 な 31-1 キャラブン!)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 93
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094065244

作品紹介・あらすじ

美貌の人形修理屋店主が、事件の謎を追う!

人形修理工房「浮世堂」は、どんなものの修理も受け入れる。店主の城戸利市は文字通り浮き世離れした男で、若いが腕ききの職人だ。ある日、利市のもとに山梨の名家からワケありらしい人形修理の依頼が舞い込むが――

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった~!
    人形修理屋は好きだし、ツボな題材なのも良かった。
    骸屋も良い設定だった。
    オチも綺麗についてた。

    ぬいを引き取ったけど、これからだよなぁ。
    もしも、泡沫人形がまだ出てきたらどうするんだろう。
    断る…よな?
    そのために質屋で働いて償おうとしていくんだし。
    というか、片桐はどこへ行ったんだろうか。
    近くで見守りそうな気はするけど。
    万治よりもぬいに忠誠誓ってたっぽいし。
    そこが気になるところでもある。
    一体、片桐は過去に何があったんだろ?
    ぬいに尽くす理由も分からず終いだったから気になるな。

    他の骸屋もいた。いや、いるみたいだけど、今回は出てこなかったな。
    嘉助の命を取ったのは他の骸屋だったから、続編あるならそこで絡ませてくるとは思うんだよな。
    ただ、続編あった場合は、ぬいの技術未継承なのがネックになりそうだな。

    利市はずっと彼女とかいなかったのかな?
    誰か過去に一人くらいいても良さそうなもんだけど…。

    愚浄と利市の出会いが気になる。
    愚浄があそこまで利市に肩入れする理由はなんだろう。
    多分利市に救われたことがあるんだろうけど。
    それと寺で働くことになった経緯も気になる(笑)

    続き読みたいけど、一応綺麗にオチつけてあるからどうなんだろ。
    2巻が出るなら絶対買うのは間違いない。

  • 因縁の絡み方が複雑すぎてもう感情がぐちゃぐちゃになるんよ…。よっちゃんの件が一番やるせない。

  • 続編も出ている怪異アクション。死者を人形にして保存し、他人の命を奪って蘇らせる異端の術を使う一族と、彼らに弟を奪われた青年の闘いを描く。大雑把にようやくすればこんな感じだが、面白いのは章ごとに視点人物が変わること。その中には敵役や悪役も含まれていて、そちらの側の都合や思いも丁寧に描きこまれる。主人公より、そちらの側が魅力的なところもあって、美貌の女殺人鬼など、事実上の主役と言っていい。こういうのもありだね。

  • 二度目ましての作家さん。
    ゲロ安の家賃で人形修理工房「浮世堂」を営んでいるのが
    メインキャラの城戸利市は、小学生の時、幼い弟を目の前で
    殺されただけでなく、周辺から弟がいたという事実が消えていく。
    両親でさえ忘れていく中、利一は忘れ得ぬ者として
    弟の理不尽な死の真相と死神を追い続け、15年目にして
    ようやく死神と対峙するが・・・
    一方的に有無を言わせず、ただ命を奪うという
    理不尽な行為へ利一の怒りが伝染したかのように、
    読んでいて震えあがる。それが苦しいのなんのって・・・
    続きを読みます。

  • 「死神」とは何なのか。ある不幸な出来事から孤独に今を暮らす青年が「みつけた」のは……。人形好きのひとたちとの交流がほほえましい。

  • 相性よかったのか、読みやすくてスラスラサクサク進めた。3巻まだかな。

  • 「裏閻魔」「夜見師」などもそうだが、永遠の命とか、死者と生者が絡む作品が多い。今までの作品はそのバランスが良かったのだが、本作はちょっと「生き返りし者」の設定などに違和感がぬぐえなかった。
    生き返る方法もだが、適合者として殺された者の関係者がその人に関する記憶を無くすというのも疑問。次巻が出るが、そこで解明されていくのだろうか?

  • オカルト・ホラーだけど哀しい話なので面白かったと言っちゃあ何だが、面白かった。“ぬい”が稼業も自分の蘇りも死にたいと思うほど忌まわしく思っているのに、愛する姉を同じような状況にしたいと固執するのがちょっと腑に落ちない。結局、片桐さんっていったいどういう人なんでしょ?

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著者プロフィール

秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。

「2022年 『異邦の使者 南天の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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