- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094066951
作品紹介・あらすじ
いくら惚れっぽくても、悪は許しませんっ!
年若い女大家おはんは長らく借り手がなかった法華長屋に店子が決まって胸をなでおろした。越してきたのは室町一丁目の呉服商・京屋の仕事を専門に請け負う仕立屋三人。その京屋、半年前に身代限りになったが、又兵衛という旦那が買い取ったのだとか。すらっとした男前の才蔵を頭株に、脇を固めるように浅黒い与市、下がり目の小六がこざっぱりした形で、よろしくと頭を下げたから、おはんにすれば、まさに渡りに船だった。だが、この三人、実はお広敷伊賀者という歴とした武士で、又兵衛はその番頭を務める旗本だった。時あたかも江戸では不穏な動きがつづき、大奥の一切を取り仕切る年寄・今和泉と御目付神保中務が世情の安寧を願って白羽の矢を立てたのは、女人に目がないが、酸いも甘いも噛み分けた直心影流の達人・名取又兵衛だった。顔の広い又兵衛が早速、京屋に目を付け、大番頭にしっかり者の紋蔵を据えて百人からの陣容を、あっという間に整えたが、妙な男が紛れ込む。自らを三木助と名乗り、前の京屋の五番番頭だというのだが、これがとんでもない男で……。江戸の長屋は恋あり、剣あり、笑いあり!これぞ著者最高の書き下ろし“大笑い時代小説”新シリーズ第1弾。
感想・レビュー・書評
-
仕立屋が、商いの物語りは、女性時代小説家で、読んだ事があるのだが、、、、
手に取った本は、作者 和久田正明氏の本である。
「はぐれ十左暗剣殺」シリーズとは、うって変わって、、、の本である。
若き女大家 おはんの元へ、3人の仕立屋だと話す若者が、長屋に越してきた。
しかし、しかし、御広敷伊賀者の表の顔で、呉服屋の京屋の主人 又兵衛が、采配を振るう。
そんな京屋に 前の時代からの番頭 三木助が、野垂れ地しそうな格好で、泣きついて来る。
この人物の設定が、なんとも言えず、笑いを誘う。
そんな中、子供のかどわかし事件が、・・・・
5000両の身代金。
かどわかしも、少し、訳アリであり、子供を誘拐に当たって、友達の女の子が、身代わり。
その身代わりで、成果もあげ、前回の時の身代金も手にした岡っ引きが、、、、
お雪という女性も、、、、両親の仇を討つが為に、苦労して、仇も討ったのだが、、、、町民は、敵討ちでも、殺人である。
牢屋で、毒殺されるのは、、、、なんとも嘆かわしいのだが、、、最後に、恋をした事が、、、一番の慰めだったのかも・・・・
しかし、三木助の面白さ、、、、
これは、第1弾らしいから、次回が、楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4
-
201912/