黒と白のはざま (小学館文庫 ヘ 2-2)

  • 小学館
4.04
  • (27)
  • (34)
  • (21)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 218
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094067347

作品紹介・あらすじ

話題の胸アツ法廷テンタメ小説、待望の続編

クー・クラックス・クラン誕生の地、テネシー州プラスキ。幼い日、目の前で彼らに父を殺された黒人弁護士ボーは、45年後の父の命日に復讐殺人の疑いで逮捕された。親友の冤罪を晴らすべく、70歳のロースクールの元教授トムと熱血漢の教え子リックの老若弁護士コンビが法廷に立つ。あまりにも不利な状況の中、「負け知らず」の女性検事を相手に二人の反撃が始まるがーー。胸アツエンタテインメント『ザ・プロフェッサー』の続編が、大好評にお応えして登場です。解説は、前作読了後に「出版してくれてありがとう。続編もぜひ出して下さい!」と直接編集部にラブコールを下さった、落語家の林家正蔵さんです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • トーマス・ジャクソン・…

    また、やられた!
    また名前が出ただけでグワーってなるやつに引っかけられた!(引っかけてはいない)

    それにしてもどうなってんのよ!
    最初から最後まで面白いんだが!
    余すところなくずっとドキドキ、ハラハラなんだが!
    そして最後だけグワーなんだが!
    (グワーってなによ!)

    ボーの父親の死の理由が解き明かされ
    固すぎる親子の絆を目の当たりにした時
    こう叫ばずにはいられない!
    「おやっさぁぁああああん!!」

    ★5じゃ足りない大傑作!
    次巻が楽しみすぎてしょうがないよ、もう!

    • みんみんさん
      アメフトもラグビーも詳しくない( ̄▽ ̄)笑
      アメフト選手は大学のスターでチアガールと付き合ってダンスパーティーに行くわね…
      騙された彼女は豚...
      アメフトもラグビーも詳しくない( ̄▽ ̄)笑
      アメフト選手は大学のスターでチアガールと付き合ってダンスパーティーに行くわね…
      騙された彼女は豚の血を浴びてパニックになる
      ってキャリーかΣ( ̄。 ̄ノ)ノ笑笑

      一応読む前にアラバマ大とフットボールは調べたよ〜ルールは難しい( ̄▽ ̄)


      2022/09/02
    • ひまわりめろんさん
      だいぶ偏った知識だなw

      物語の中にフットボール経験者がかなり出てくるけど彼らのポジションが実はけっこうちゃんと考えられてるんじゃないか?っ...
      だいぶ偏った知識だなw

      物語の中にフットボール経験者がかなり出てくるけど彼らのポジションが実はけっこうちゃんと考えられてるんじゃないか?って考察をしようと思っているのだ(忘れなかったら)
      乞うご期待!w
      2022/09/02
    • みんみんさん
      あと2冊終わってからだね?
      楽しみに勉強しとくわ*\(^o^)/*
      あと2冊終わってからだね?
      楽しみに勉強しとくわ*\(^o^)/*
      2022/09/02
  • 「ザ・プロフェッサー」に続く2作目。
    アラバマ大ロースクールの名物教授だったトムと、その教え子たちが活躍します。

    前作で、恩師トムのために駆け付け、男気を見せたボーセフィス・ヘインズ(ボー)。
    テネシー州プラスキという、KKK(クークラックスクラン)誕生の地で生まれ、幼い日に彼らに父を殺された過去がありました。
    5歳の子の証言は相手にされなかったが、ボーは成長して弁護士になり、故郷で開業。資産家のアンディ・ウォルトンが犯人だと公然と言明していた。

    ところがそのアンディが殺され、証拠はボーが犯人だと示していた…
    しかも検察側は負け知らずと評判高い女性検事が担当。
    若いリックが弁護に当たり、体調がよくないが老練なトムが背後をカバー。地元の離婚弁護士レイレイ・ピッカルーにも協力を頼む。
    一方、前作で暗躍した危険な男ボーン・ウィーラーが再び登場。

    黒人差別が大きく重くのしかかっている状態だが、現在のプラスキはKKKの町という汚名を返上したいと願ってもいる。
    ボーは45年もの間、犯人を逮捕したいという執念を燃やし続け、正義のためとはいえ家族の危険も顧みないやり方だと、妻子には出ていかれてしまった。
    しかし、この裁判のために妻子も戻ってくる…

    ミステリとして要素が揃い、胸が熱くなる展開。
    トムは70歳で病気があるって大変だけど、いや、まだまだ…?!
    面白く読みました。

  • トム・ジャクソン・マクマートリーと、リック・ドレイクを中心人物とする、法廷小説。シリーズとなっており、前作「プロフェッサー」に続く2作目が本作となる。
    構成・味わいは、前作とかなり異なる。前作はプロットが単純でミステリー要素のあまりない法廷小説という風合いであったが、本作は、ミステリー小説だ。
    私の好みとしては、断然、前作の方が好き。
    理由は、本作はミステリーとして、謎が解けてもすっきりとしないこと、要するに、ミステリーとしては、少なくとも私の好みではなかった。一方で、前作の法廷エンタメ小説は、構造は単純ではあるが、ハラハラ出来る面白さがあった。
    このシリーズは、あと何作が続くが、継続して読んでみるかどうかは、次作を読んでから決めよう。

  • 前作、ザ・プロフェッサーは、
    「裁判長、私はトーマス・ジャクソン・マクマートリーです」
    この一言にグッときました。

    今回は、
    「おれは金曜日の朝に逮捕された瞬間から、このことをひたすら考えてきました。その決心は両手に手錠をかけられた直後から変わっていません。あなたが必要なんです教授」
    「なぜだ?」トムは訊いた。

    「他に心から信頼できる人はいないんです」とボーは言った。その声は感情の昂ぶりと疲れからかすれていた。「あなたしかいないんです」

    この言葉にグッときました!

    シリーズ第3作はどんな言葉に心を打たれることやら。

  • 凄い…一作目でなんて面白い作品と出会ったんだと感激したが二作目がそれを超えてくるとは(°_°)

    一作目のラストでトムが教え子熱血リックの事務所に入る所で終わった。
    トムを親父と呼び危機を救った巨漢のナイスガイ弁護士ボーが今作で殺人犯となり起訴される事に!

    KKK(クー・クラックス・クラン)
    最初に知ったのはいつだったのか…映像を見たのはたぶん子どもの頃のはず。

    ボーの過去はそれは辛いです。
    トム&リックが最後に無実を証明してハッピーエンドとなるのはわかってます!

    もうずっとハラハラですよ!
    証人見つけるのも必死、その証人殺されるんじゃないかと読む方も必死。゚(゚´ω`゚)゚。

    原作を持ち込んで出版に人力した訳者・吉野さん
    ありがとう〜‼︎
    そして三作目出してくれて
    ありがとう〜\(^o^)/

  • 前作「ザ・プロフェッサー」に続くロバート・ベイリーの2作目。たまたま続けて読んだがこれは2作続けて読んだ方が良い。単なる2作目ではなく「ザ・プロフェッサー」を前半、これを後半と思って読んでもいいくらいだ。
    今回はミステリ要素とハラハラドキドキのサスペンス要素が両方あり、読みごたえも抜群。KKK、アーミッシュなどアメリカ独特の雰囲気も満載。
    次回作を読むのが楽しみだ。

  • 幼少期に刻まれた決して消えない記憶。
    5歳だった少年ボーセフィスはKKKのリンチにより目の前で父親が殺害される場面を目撃してしまう。

    あの日の行いに正義を与えるため、KKK誕生の地プラスキに弁護士として戻ってきたボーセフィス。
    5歳ではあるが、はっきりと耳に残る声により、犯人の目星は付いている。
    当時の父親の雇い主、アンディ・ウォルトンだ。
    そのことを口にすることを憚らず、ことあるごとに復讐することを触れ回るボーセフィス。
    父親の命日にバーで一人悪酔いしているところでばったりウォルトン一行と鉢合せし諍いに。

    そんなこんなで結局前後不覚に陥るほど酔いつぶれ、目覚めたところに飛び込んできたウォルトン殺害の報と容疑者としての逮捕宣告。

    胸熱リーガルミステリと銘打たれているが、う~んどうでしょう、個人的にはそこは何かよくある芝居がかった友情物語のように感じてしまった。
    もう一筆足りないというか、ありがちな関係性の枠を越えられていないというか。

    ただ登場人物が少ない中でうまくどんでん返しを残しながらフーダニット、ホワイダニットを追っていく展開はやや直線的なきらいはあるが読み応えあり。

  • 前作ザ・プロフェッサーが面白かったので続編を読んだ。
    これは前作を読んでから読むべき作品。
    前作は単純明快、予定調和の面白さだったけど
    本作の方がミステリらしい意外性があってこっちもとても面白い。
    文句なしの星5つ。

  • 前作に続き、今回もとても読みやすくてスラスラ読み進められた。
    前作では登場人物の名前を覚えるのに苦労したけど、今回は予め知っている人物が出てきたので比較的内容を理解しやすかった。
    最後の最後まで真相がわからず、最後に「黒と白のはざま」というタイトルに納得できてスッキリした。
    相変わらず人がよく死ぬストーリーだけど、ロバート・ベイリーの世界観にもだいぶ慣れてきた。

    次作のラスト・トライアルもこれから読みます。

  • 読書備忘録587号。
    ★★★★。
    ザ・プロフェッサーの続編です。
    リーガルサスペンスかも知れませんが、今回はサスペンス食も強いです。
    前作で、癌を患って引退しようとしていたトムのケツを蹴っ飛ばして法廷に立たせた立役者、アラバマ大ロースクールでトムの教え子の黒人弁護士ボーセフェス・ヘインズが主人公。愛称はボー。
    前作で、暗い過去があると匂わせていましたが、それは45年前に父親ルーズベルトをクー・クラックス・クラン、俗にいうKKK団に殺された過去。しかも5歳だったボーはその一部始終を見ていた。当時は、5歳児の証言は相手にされず、犯人は捕まらなかったが、ボーには誰が犯人か分かっていた。父親が働く農場の主、アンディ・ウォルトンであった。
    ボーは、アンディを含む、当時父親を殺した連中を絶対に法で裁くために故郷テネシー州プラスキの弁護士となったのである。
    父親の命日にアンディが殺された。すべての証拠はボーが犯人であることを示していた。
    負けなしで敏腕のテネシー州検事長ヘレン・ルイスはボーに死刑を求刑する。
    犯行を否定するボーはトムとリックに助けを求める。
    負けなしヘレンに、トム爺とリックが挑む!絶対的証拠を覆してボーの無実を勝ち取れるのか!
    序盤で物語の構造が分かるので、あとはアンディを殺す動機を持った真犯人が誰なのか、それを示す証拠・証人が明らかになっていくストーリーが盛り上げるのだろうと想像した。しかも何となく"こいつだな"と想像する。笑 なぜか大体当たる。笑
    今作は、アンディという被害者に対する謎解き&法廷サスペンスに加えて、ボーの父親の死の謎、という2つの殺人事件が絡み合う面白さがある。しかも45年前の殺人事件がアンディ殺害事件の動機にも絡んでくるから更に面白い。しかもしかも!前作で殺しの請負人として暗躍したボーン・ウィラーの復讐劇も絡んでくる。
    これが面白くない訳が無い!
    最後に45年前の殺人事件の真相が明かされ、思った通りの真犯人であったが、その動機は想像を超えていた!
    なるほど!色々な意味で正に黒と白のはざまである!

    • ほくほくあーちゃんさん
      ザ・プロフェッサーから読んでみたいって思いましたー!!
      shintak5555さんのせいで、読みたい本がドンドン増えちゃってますー!!
      (せ...
      ザ・プロフェッサーから読んでみたいって思いましたー!!
      shintak5555さんのせいで、読みたい本がドンドン増えちゃってますー!!
      (せいで、なんて言い方悪く聞こえるけど、嬉しい悲鳴ですよー)
      2021/05/29
    • shintak5555さん
      言い方なんてどうだって良いんですよ。伝わりますから。
      あえて言えばそういう場合は、ほくほくあーちゃんさんの“おかげで”と表現すれば良いのです...
      言い方なんてどうだって良いんですよ。伝わりますから。
      あえて言えばそういう場合は、ほくほくあーちゃんさんの“おかげで”と表現すれば良いのです。笑
      2021/05/29
    • ほくほくあーちゃんさん
      語彙力の無さがバレバレー( TДT)
      でも、私の思いが伝わったなら、よし!!
      語彙力の無さがバレバレー( TДT)
      でも、私の思いが伝わったなら、よし!!
      2021/05/29
全37件中 1 - 10件を表示

ロバート・ベイリーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×