廃妃は再び玉座に昇る 耀帝後宮異史 (小学館文庫 C は 1-1 キャラブン!)
- 小学館 (2020年7月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094067941
作品紹介・あらすじ
血染めの廃妃、後宮に帰還す――
「おまえを廃位する。しかるのち、極刑に処す」
花婿である皇帝、司馬雪峰から突きつけられた言葉は、幸せな結婚を夢見ていた劉美凰の心を容赦なく引き裂いた。残虐非道な稀代の悪女と呼ばれる凶后の姪で、その寵愛をほしいままにしていたがゆえに、美凰は婚礼の夜に起きた政変で断罪され、天下万民の怨敵として刑場に引っ立てられた。
そして十年の歳月が流れ、雪峰の崩御後に皇帝となった司馬天凱は、廃妃劉氏――美凰が幽閉されている離宮を訪ねる。都で猛威をふるう鬼病を鎮めるため、彼女の身に宿る奇しき力が必要になったからだ。幼き頃、姉弟のように過ごした二人はふたたび邂逅し、美凰はいまだ怨憎が煮えたつ禁城に舞い戻る。こたびは紅の面紗をかぶった天子の花嫁ではなく、白き喪服をまとった、皇太后として――。
【編集担当からのおすすめ情報】
イラスト/夏目レモン
感想・レビュー・書評
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美鳳の運命が過酷。無知の罪はもう十分に裁かれ償われたと思うけど、恨みが消えない人の気持ちも分かる。でもやっぱり美鳳が少しでも救われて欲しいと思います。
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Tさんのおすすめ。
ファンタジーにしては、
冒頭からかなりバイオレンスで驚いた。
先帝の皇后にして、廃妃の姪、特殊な力を持ち、鬼道を操り、
そして、不死の身体をもつ美凰。
今の帝であり、一度は美凰の許婚となりかけた天凱に頼まれ、
都に流行る奇病を払うため、隠遁の身から皇宮へ戻る。
原因不明の伝染病が流行るところまではありがちな話だと思っていたが、
繁華街に出かけた人が罹患するところや、
病気が変化していくところが、
今の現実の世の中と同じでこちらも驚いた。
登場人物の多さ、過去の複雑さ、盛りだくさんの設定にしては、
ちょっと短すぎるかな。
次の作品で詳細が知りたい。