- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094068061
作品紹介・あらすじ
女性警部フルダ・シリーズ、待望の第2作!
前作『闇という名の娘』の衝撃のラストから遡ること15年。
女性警部フルダ・シリーズ、待望の第2作を刊行する!
1978年10月、アイスランド西部フィヨルドへ秘密の週末旅行に向かう若い男女がいた。数日後、地元警察のアンドリェスは別荘で死亡している女性を発見する。
残されたセーターから彼女の父親が犯人と見たレイキャヴィーク警察のリーズルは、アンドリェスに嘘の証言させ、父親を逮捕する。
10年後、殺された彼女を偲んで4人の仲間が集まった。ベネディフト、アレキサンドラ、クラーラ、そして死んだ女性の弟・ダーグルだ。向かったのは、絶海の孤島・エトリザエイ。島にひとつしかないロッジで、4人は夜を過ごす。
その夜、ダーグルはベネディフトの何気ない思い出話に違和感を覚え、クラーラは暗闇に“彼女”の姿を見たと言いだすなど、次第に不穏な雰囲気に。そして翌朝、仲間の一人が崖から転落死しているのが発見される。
レイキャヴィーク警察から捜査に向かったフルダは、彼らから聞き取りを行ううち、10年前の事件に隠された、深い闇へと潜り始める。
やがて少女たちに起きた悲劇の真相が、フルダ自身の父の秘密とともに語られるのだが‥‥。
警察小説としてだけでなく、刑事の人生を描く人間ドラマとして高い評価を受けた前作だったが、今作もその期待に充分に応える傑作だ。
感想・レビュー・書評
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人の本質は突いてると思う。
合わん人はとことん合わなさそう。
自分は好き。 -
三部作の二冊目。3→2→1と逆順に読む羽目になったので、感想として的はずれかも知れないケド…。十年の時を挟んだ二つの事件の話。事件の周りの誰かが黒いのは良くあるけど、これは主人公でありミステリーで言うところの探偵役の黒い考えが目立つ。なので主人公への好感度はめちゃくちゃ低いんだけど、ミステリーとしては楽しめた。
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フルダシリーズ2作目。1作目の解説で、2作目の紹介が有ったのでフムフムと。
前回のフルダはいわば「人生の難破船」的精神状態。崩れ落ちて行く周囲の世界の合間でどこまでが現実やら、どれが現時点やら、こちらも雪盲状態?で読み終えた。この作家さん、独特の精神世界。センテンスの短さ、驚くほど文字数の少ない症候性で抜群の読み易さというか「読む絵本」的。
そうはいってもひしひし迫る冷たさと嘘寒い恐怖の高まりは今回も同様。
若返っているはずのフルダはなんか老成している感じ。
前作は夫との関係、哀しい娘の生涯が語られたが今回はフルダ自体の出生の秘密。
アイルランド版朦朧体とでも言えるかな。 -
いやあ 一作目読まないと
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前作の衝撃的な終わり方が印象的だったので、2作目がまさかのさかのぼる作品とは、いやいや、ペコパに言わせたらそれもアルかもしれない❣️ミステリーそのものはイマイチだが、フルダを応援せずにはいられない。