ロボット・イン・ザ・ホスピタル (小学館文庫 イ 2-5)

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094070224

作品紹介・あらすじ

映画化・舞台化の超人気シリーズ第5弾! ぽんこつ可愛いロボット・タング、将来の夢へいよいよ第一歩を踏み出す?――生意気盛り、でもやっぱり甘えん坊で心優しいタングと、父親として今も成長中の「元ダメ男」ベン&一家と仲間たちが帰ってきた! 長かったパンデミックが終息し、チェンバーズ一家にも平穏な日々が戻ってきた……はずはなく、ベンは些細な失敗から大怪我を負い病院へ行くことに。さらにタングのことで学校に呼び出されるベンとエイミー夫婦、学校を辞め家庭で学ぶ娘ボニーの大イベント、介護ロボットのフランキーやミセス・カッカー、隣人ミスター・パークスを巻き込んだトラブル、家族の関係がかなり微妙なベンの姉ブライオニーの選択。てんやわんやの毎日の中、タングはエイミーの出産を手伝った時から抱いていた助産師への夢へと、小さな一歩を踏み出すことに……! 1作目『ロボット・イン・ザ・ガーデン』は2022年夏、二宮和也主演で映画化(『TANG タング』)、劇団四季で舞台化。ロボットと人間の心温まる超人気シリーズ、待望の第5弾!

感想・レビュー・書評

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  • 人間とロボットの共生というだけではなく、多様な価値を受け入れる世にどう向き合っていくのかを考えさせられる本作。難しく考えずにほっこりするも由。ただ、自身の価値観と相容れないとき、人はどう変容するのか...。その未来はもうそこまで来ている...。

  • シリーズ第五弾!!
    またもやタングの可愛さにほっこり癒されました♪
    本作ではパンデミック後の様子が綴られています。
    小学校に通うタングですが新たな問題が勃発。学校の意向にタングが傷つくことを想像してあれこれ思い悩むベン。
    自閉症の妹・ボニーの問題についてもだけど、ベンとエイミーの子育てには毎回ハッとさせられることがある。
    ボニーの鋭い発言にも時々ドキッ。

    次から次へと問題が起こるのですが、家族みんなで向き合う姿がいい。ベン一家を眺めていると何だかホッとするし和む。
    タングが手を叩いて足をぴょこぴょこする仕草かたまらなく可愛い。その成長をまた感じられて嬉しい。
    そしてボニーの考え方やアイデアもすごい。
    一人一人いろんな可能性を持っている。

    このシリーズを読んでると「いつかこういう時代がくるのかも」と思えてくる。
    人間とロボットの心温まる大好きなシリーズ♪
    ほっこり和みたい皆さんにお薦めです。


    『あの子なら大丈夫。あなたの心配はあなたのものであって、タングのものじゃない。あなたはタングのことを決めつけすぎる』

    『タングにはタングの世界があるのだ』

  • 小説版ロードムービーといった趣きの第一弾から始まった人気シリーズ「ロボット・イン・ザ・ほにゃらら」だけど、第2巻からは日常的な“家庭”がベースとなり、発生する問題も、“いわゆるどこの家庭にも起こり得る”現実的な事柄がベースとなった。その分、話はこじんまりしてしまい、家族や登場人物が増えただけ、タングの存在感が薄れていったわけだけど、この第5巻ではタングがあらためてフィーチャーされ、その成長の過程をきっちり見ることができる。第2巻以降はタングが出る度に癇癪起こしてるだけで、読んでてイライラしたが、今巻では少しだけ大人になったタングを微笑ましく感じることができた。
    実は日本で映画化されていたことを今巻を読んで初めて知ったわけだけど、この物語の良さは、小説だからこそではないかと感じる。機会があれば、第1巻の「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を読まれることをお薦めしたい。

  • ロボットに関するところはSFなのに
    それ以外はリアルに現在進行形の
    不思議なシリーズの続きがまた出た!

    ホスピタルっていうから
    タングの調子が悪くなっちゃうのかしらと
    心配しましたが
    病院が必要なのはベンでした(笑)

    共働き夫婦の学校行事参加問題も勃発。
    イギリスの課外学習風景を見られて楽しかった。
    タングの思考回路は本当に「人間くさい」

    そして娘ボニーには、大の仲良しとのケンカや
    自由研究コンテストへの出場の問題が。

    いろいろ問題が降りかかってきて
    たまにキレるベンとエイミーだけど
    ふたりの子供たちへの接し方が
    やっぱりすごくいいなぁと思うのです。

  • 今作は久々にタングが話の中心…になった部分もありました。
    しかしもはやこの作品はロボット=タングではなく、ロボット=AI知能を搭載したロボットたちのことなのかもしれません。

    タングが成長するにつれて、人間とロボットの持つ権利の違いが明確になり、それに苦しむタングと、心を痛めるベン。
    どうして自分はみんなと違うの?
    人間同士ならそれは個性と言われるが、人間とロボットの差異は…。

    それだけではなく、人間同士の関係にも多様性が見えてきたので、この先のストーリーはやっぱりタング中心にはならないかもしれないなあ。
    でも、明るくて楽天的で、時に癇癪持ちだけど素直なタングの存在は、この作品の癒しだよね。
    うーん、可愛いなあ。

  • 1巻目のタングの冒険譚からボニーが生まれてだんだん教育問題に内容が移行していってあまり好きじゃないなーと思ってたけど、ついつい新刊が出ると読んでしまう。
    タングも完璧に可愛いわけじゃなく、どこかしらイライラさせられるし、イギリスの教育制度もよく分からないので、そんなに夢中になっては読めなくなってきた。
    タイトルでホスピタルとあったので、タングは助産師になりたかったのでとうとう病院で働くのかなと思ったら、そういうわけではなく…。
    次回作に期待しよっと。
    ガンダムが出てくると笑った(笑

  • いつの間にか成長していたタング。学習レベルと心の成長に差が出てきて、学校の教師もタング自身もそのギャップに苦しむ事に。なかなか大変だなぁ。
    それでも、皆で、なんとか乗り越えていく。
    タングの学習レベルに合わせて、教材を変えて教えるなんて、日本の小学校では考えられない。

  • 【請求記号:933 イ 5】

  • 気になって結局読んじゃうシリーズ。

    タング生意気だなと思う時もあったけど、結局タングが一番可愛い。

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