海が見える家 旅立ち (小学館文庫 は 3-4)

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094071870

作品紹介・あらすじ

さらば、南房総! シリーズ、堂々完結。 父が遺してくれた、海が見える家は台風で被災してしまった。管理を任されている別荘の被害も相当なものだった。復旧作業が遅々として進まない中、コロナ禍にみまわれてしまう。文哉は、農業の師である幸吉のことばかりを考える日々を過ごしていた。そんな中、離れて暮らしていた姉が転がり込んできた。そればかりか、我が物顔で暮らし始めたのだ。 文哉は、和海のすすめもあり、旅に出ることにした。向かったのは、幸吉の友人であり、イノシシ猟の達人である市蔵の暮らす集落だった。山の中で、自然薯を掘り起こしたり、薪を割ったりして過ごすうち、文哉の中でわだかまっていた気持ちがほどけていくのだった。そして、文哉は新たな決意を胸に抱く! 25万部突破のベストセラーシリーズ、堂々の完結編。 【編集担当からのおすすめ情報】 夏になると売れていくシリーズ、堂々の完結編です。『海が見える家 逆風』のラストシーンの秘密も明かされます!

感想・レビュー・書評

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  • こちらも会社の先輩からお借りした一冊。
    完結編。完結しちゃうのかぁ。。。
    もう少し文哉の人生を見たかったなぁ。。。

    時代はコロナ禍へ。。。
    そしてまた暫く離れて暮らしていた姉が舞い戻ってくる。
    姉との関係にストレスを感じていた文哉は旅に出かけて気づきを得る。

    この作品、全て良かったなぁ。。。

    都会は都会でしか得られない何かがあるのだろうが、田舎は田舎でいいところがたくさんある。

    私も文哉が住んだ南房総と同じくらい?もっと?田舎暮らしだが、田舎故にお金をあまり使わないで生活が出来ている。
    都会では欲しいものが全て手に入るのだろうが、それ相応の対価を支払っている。

    田舎は住むところが安い。
    東京と比べると、4000万くらいは得してる??
    私が住んでいるところなど、土地なんてタダみたいなもんだ(笑)

    食べていくって、何だろなぁって凄く考えさせられる作品だったな。
    何が豊かで、何が豊かでないのか??
    人それぞれ基準は違うだろう。

    自分はこの田舎に住んで、大変充実した毎日を送れている。

    私も文哉同様、田舎を選ぶのかもな。
    いや、文哉が選んだ田舎の中の田舎は選ばないか( ̄▽ ̄)
    そこそこのものが手に入り、そこそこの田舎。
    うーん、浜松万歳( ̄▽ ̄)

    • どんぐりさん
      こんにちは

      こちらは4部作なんですね!
      面白そうー!!

      続編が出てる作品は
      読むほどにどんどん登場人物たちと仲良くなれて
      最初より話が好...
      こんにちは

      こちらは4部作なんですね!
      面白そうー!!

      続編が出てる作品は
      読むほどにどんどん登場人物たちと仲良くなれて
      最初より話が好きになっていく感じがあります。

      見つけたら読んでみたいです(^^)
      2024/02/03
    • bmakiさん
      どんぐりさん

      こちらも、先輩からお借りしなかったら、多分自分では買わなかっただろうなぁーと思う作品です。
      でも、4冊とも凄く良かった...
      どんぐりさん

      こちらも、先輩からお借りしなかったら、多分自分では買わなかっただろうなぁーと思う作品です。
      でも、4冊とも凄く良かったですよ(*^▽^*)
      難しく無くて、読みやすくて、サクサク物語が進んでいく感じです(^-^)

      長い作品は登場人物をしっかり記憶に留めることが出来て、より感情移入しやすくなりますよね!私は長編がそんな意味でも大好きですo(^▽^)o
      2024/02/03
  • 海が見える家の完結編。

    父が遺してくれた家での生活にも慣れてきたところで、農業の師と仰ぐ幸吉がビワ畑で倒れたのが前回までの話だった。

    今回は、幸吉を亡くし台風被害の後始末にコロナ禍と続き農業への思い入れも薄れてきていた文哉。
    そこへ気儘な姉の乱入もあり、一度ゆっくりとするべく向かった先は幸吉の親友である猟師の一蔵のところ。
    自然の中で一蔵と過ごすうちに自分に合っているものが何かを見つける。

    自分自身に正直に生きること。
    それがわかった気がした。
    ことばじゃなくて自分の身体で心で感じることが大切だということ。
    海の家は、あくまで父が遺した家。
    今度は、自分が見つけた家なんだろう。
    山の家なんだろうか?
    山の家が始まるのか⁇

  • 4部作の最終話。
    最後の展開もよく、読んでよかったです。

    都会で暮らしていた文哉は、疎遠だった父の死をきっかけに、海の見える父の別荘を相続する。
    最初は単純に売却し手お金に代えてしまうつもりであったけれど、別荘で出会った地元の人たちとの交流から人生が変わっていく。

    過去に読んだ本の中に、日本は貧しくなった、本当に貧しくなったけれど、社会資産(ことばが違ったかもしれません)、というお金には換えられないとても大きな資産がある、と説かれていました。
    地元の人と会話するだけでその土地柄が見えてくる。助け合いだったり、思いやりだったり。

    まさにこの本に描かれている人々の暮らしは、そういうものだろう。

    今年になって、日本の税負担率が47.5%である、というこの数値が話題になった。
    これに消費税、会社負担(年金、雇用保険、健康保険)など労使折半しているものが含まれているかどうかは定かではない。
    しかし、10万円稼いで、そこで実際に使えるお金は5万円を明らかに切っている。
    そして、10%か、これから15%、20%の消費税も払うわけだ。
    一揆がおきるのは5:5になったとき。
    超えましたよ。素直に怒りましょう。

    田舎のくらしには、助け合いがある。
    相互の物々交換がある。
    家に野菜や魚が届く。
    これには税金がかからない。
    そう、政府は把握できない経済活動だ。
    だからこそ、気持ちにもお金にも豊かに暮らせるのは田舎なのかもしれない。

    マイナンバーカードを持つと2万ポイントもらえる。
    契約するなら、すべての責任は自分になる。
    契約した君たちの責任だ、というわけだ。
    枠と同じ流れ、同じような割合の80%の国民が契約した。
    契約書には、政府側の一方的な契約変更に承諾する旨の条項があることはご存じでしょうか。
    銀行の取引履歴の参照を認めすべてのお金の流れを差し出し、顔写真までも提供。
    街中には監視カメラあり、AIと連動している。
    政府がしたいことはなんだろう。
    2万ポイントと引き換えに差し出すものの代償は大きいかもしれません。

    • 辛4さん
      Macomi55さん
      こんにちわ~
      気づかれたのですね。。。
      ありがとうございます。
      娘の留学先に遊びに行ったときに見つけたんですよ~
      かわ...
      Macomi55さん
      こんにちわ~
      気づかれたのですね。。。
      ありがとうございます。
      娘の留学先に遊びに行ったときに見つけたんですよ~
      かわいいですね。身長はわりにありました。人と同じくらい。
      2023/03/02
    • Macomi55さん
      辛4さん
      身長?鳥かなと思うのですが、何か分かってないんですよ。ダチョウさん…かな?
      辛4さん
      身長?鳥かなと思うのですが、何か分かってないんですよ。ダチョウさん…かな?
      2023/03/02
    • 辛4さん
      Macomi55さん
      そうそう、背が高くって、スリムでした。
      だちょうさんだとおもいました。
      Macomi55さん
      そうそう、背が高くって、スリムでした。
      だちょうさんだとおもいました。
      2023/03/03
  • シリーズ4作品目で完結。

    最初は大丈夫か?と心配になる主人公だったけれど
    どんどん心が強くなって自分の生き方を見つめ直すところはポイントだと思う。
    会社に属す身としては本当に考えさせられる。

    終わってしまうのかーという少し寂しい感じ。
    2人のその後は気になるけど、、

  • 幸吉さんの死と台風とコロナと、こっちの方がタイトル「逆風」じゃ無いの?なんて思ったりした。
    けど逆境の中で自分で答えを見出して、自分の場所に向かって一歩踏み出せたので良かったのかな

  • シリーズ第4弾!完結編の旅だち。
    温かいお話でした。
    主人公の頑張り、周りの人達の関わりなど全体的にはとても面白かった。
    南房総に来てもがきながらも、ようやく文哉は自分のやりたいことを見つけて、自分の選んだ道を力強く進んでいくんだろうなと思いました。
    最後は非常良い終わり方でした。

    途中ちょいとイライラする人物が数人登場してきて、特に姉宏美の傍若無人さに腹が立ちましたね^_^

    今後、文哉さんと凪子さんの二人の関係は?
    物語の続きが気になります。

  • 海が見える家シリーズの完結。
    まさかの展開でした。
    続編期待します。
    次は山が見える家なのかな。
    生きる知恵、生き抜くために必要な事を学べる本でもありました。
    主人公の迷いや失敗に共感出来、生活の厳しさと人の優しさに触れる事も出来た素敵なお話でした。

  • 完全なる自立を目指す気持ち、それに挑戦しようとする気持ち、今後の主人公を応援したくなった。生きることとは何か、考えさせられる物語であった。

  • いよいよ完結編!「逆風」のラストから想像通りの展開で文哉はまた自分の行く先を見失う。
    以前のような日常を送れない文哉は幸吉さんの友、市蔵の元へ。
    海ではなく山の中で地に足をつけ自然の怖さと恵みに触れ合いながら生きるヒントを得ていく。
    文哉が選んだ人生は…決意は…

    4巻通してとても良かった。
    進んでは後退する文哉の海が見える家での数年。
    生きる知恵も人の温かさも自然の厳しさも…そして人生には終点がある事も…この数年で学んだ文哉と共に読んでいて自分もたくさんの経験を得た気分だ。
    しんどい事の多い人生をどう生きていくのか…
    なんとも考えさせられたなぁ。

    そして生きる環境、居場所により考え方も知恵も方法も自ずと変化する。
    人にとっての正解が自分の正解とは限らず比べるものでも肯否定するものでもない。
    自分の人生は自分の居場所で進む道を選択していくもの。
    それがなかなか難しいのだけれど…^^;

    さてさてこれから凪子と共に山での生活。
    また新たな経験も厳しさも知ることになるのだろう。
    海から山へ!新シリーズは開幕している。
    楽しみに読み進めよう!

  • 色々な気づきや自分はどうだろうと考えさせてくれる作品で文哉君と少し似た感性だと感じた。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。商社、出版社勤務を経て作家に。二〇〇六年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズ、「海が見える家」シリーズの他に『帰宅部ボーイズ』『ようこそ、バー・ピノッキオへ』『会社員、夢を追う』『太陽と月サッカー・ドリーム』などの著書がある。

「2022年 『サッカーデイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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