銀の玉簪 八丁堀強妻物語〈二〉 (小学館文庫 Jお 02-2)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094071917

作品紹介・あらすじ

どこまでもお人よしの夫婦が挑む神隠しの謎 身分の違いを乗り越え、晴れて夫婦となった柳之助と千秋。大盗・竜巻の嵩兵衛一味も召し取り、二人の一層の活躍が方々で期待されていた。そんなある日、見廻り中の柳之助の目の前で、若い娘が大川へと身を投げた。娘の名は、おいと。柳之助は近頃起こっている娘の「神隠し」が、このおいとの身投げとどこかで繋がっているか否か、隠密廻り同心として探索を始める。一方、恋しき夫のために戦う喜びを知った千秋は、柳之助の探索が気になって仕方がないようで――。「取次屋栄三」「居酒屋お夏」の大人気作家が描く、涙あり笑いありの夫婦捕物帳、待望の第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • 将軍家影武芸指南役として武術に強い千秋の活躍の物語です。

    千秋は、南町奉行所の定廻り同心・芦川柳之助に一目惚れして、柳之助と祝言を挙げます。柳之助は、隠密廻り同心になり千秋の助けをかりて探索していきます。

    此度は、うら若い娘が神隠しにあったように行方不明になります。柳之助が探索していくと、金貸したちが金で縛って女を売っているのを突き止めたら、金貸したちが次々に殺されて行きます。これは、儒者、軍学者であった松尾槌太郎が、自身が主宰した私塾「政道塾」の若者を率いて、世直しとばかりに悪党を殺していたのです。

    【読後】
    読むのにほんとうに時間がかかりました。目の疲れが酷く、物語に入って行けず、20ページぐらい読んでは止めるといったスピードで読んでいったためです。毎朝、きょうで読み終るぞと思っているのですが、結果として5日かかってしまいました。これくらいのページ数でしたら1日で読めるのですが…。
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    銀の玉簪 八丁堀強妻物語シリーズ2作目《文庫本》
    2022.10発行。字の大きさは…小。2023.04.12~16読了。★★★☆☆
    図書館から借りてくる2023.04.04
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    《八丁堀強妻物語シリーズ一覧》
    03.隠密夫婦
    02.銀の玉簪    2023.04.16読了
    01.八丁堀強妻物語 2023.03.01読了
    「参考」
    ※参考は、私のメモ書きです。本の感想ではありません。
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    「善喜堂」は、公儀隠密である御庭番などを訓練するために設けられた将軍家影武芸指南役の家として、剣術の流儀として名高い一刀流の祖である伊藤一刀斎の弟子・善鬼によって創設された。現在の当主・善右衛門には、妻・信乃、跡取りの喜一郎25才と娘の千秋19才がいる。そして善喜堂の主人一家と番頭、手代、女中などはすべて武術に秀でています。
    十九才になる千秋は、二十歳になるまでに結婚するように親から言われています。何度か見合いしたのですが、千秋の心に響きません、そんな時に、町で破落戸浪人に絡まれている所を南町奉行所の定廻り同心・芦川柳之助に助けられます。千秋は、柳之助に一目惚れします。
    柳之助に嫁いだ千秋は、将軍家影武芸指南役の善喜堂から町方が多く住む八丁堀に移って来ました。千秋に付いてきたのは、武術に優れた善喜堂の千秋付き女中をしていた16才のお花です。
    ←第一話感想より抜粋。

  • 自分はここで何をしているのだろう。何を望みに生きてきたのだろうーー。

  •  岡本さとる「銀の玉簪」、八丁堀強妻物語シリーズ№2、2022.10発行。孫娘、汁粉屋の女、疑惑、銀の玉簪 の連作4話。著者に対する期待度の高さが禍か、テンポが悪く躍動感もなし。キレ不足で冷えてないビールみたい。失礼しました。

  • 202210/シリーズ2作目。岡本さとるなので間違いなく面白くは読めるけど、うますぎるこなれ感のせいか新シリーズなのに新鮮さがなく物足りない。他の作品に比べ、主役の二人があまり自分には好みではないせいもあるかも。
    珍しく誤字(P171「本橋は自身たっぷりに言った。」は自信では)気になった。

  • ますます内助のと功を発揮して夫を助ける妻。
    武道に長けた妻の大活躍!
    今回は、少し焼き餅も焼いてしまうほろ苦なお話。

    世直しが始まりだったろう党だったが、いつしか義憤に駆られた侍たちを尻目に金儲けに走る塾頭と副頭。
    命を投げ出す覚悟の侍が悲しいかな。

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著者プロフィール

一九六一年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社九十周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。その後フリーとなり、「水戸黄門」「必殺仕事人」などのテレビ時代劇の脚本を手がける。二〇一〇年、『取次屋栄三』で小説家デビュー。他に「若鷹武芸帖」「八丁堀強妻物語」「仕立屋お竜」などのシリーズがある。

「2023年 『明日の夕餉 居酒屋お夏 春夏秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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