忍法創世記 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (532ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080537

作品紹介・あらすじ

柳生に剣法、伊賀に忍法が誕生の由来を描く。初の文庫化

室町後期の南北朝、長い間抗争を続けていた柳生と伊賀が奇妙な和合で手打ちを行う。柳生に剣法、伊賀に忍法が誕生した由来を描き、すさまじい三種神器の争奪戦がくり広げられる幻の長篇、遂に初文庫!

感想・レビュー・書評

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  • 忍法帖の中でも時代背景はやや古く室町時代となっている。
    時の権力者と、南北朝の対立と、三種の神器をめぐっての争いが、敵対しながらも惹かれあう男女の葛藤を交えて語られる。

    忍法帖ならではの実際の歴史に裏打ちされた闇の戦い、世界観に浸れることは容易い。結末は忍法帖ならではの全員討ち死に、虚無感漂う幕切れだった。

    甲賀忍法帖に近いかもしれない。

  • 登場人物たちがバタバタと斃れていく後半、柳生3兄弟に代わって登場する15歳の最強女剣客が良い。妖艶で、不気味で、しかしどこか飄然としている。いかにも山田風太郎的。そして楠木正成の伝えた忍法がお約束だけどみんなシモネタなのが笑う。

  • 柳生の3兄弟と服部の3姉妹の交合合戦から物語りは始まる。民族対立が解決するには、お互いの結婚相手を対立する民族からしか選べないようにするしかない、という考えは、荒唐無稽な様でいて、やはり荒唐無稽である。しかし、一瞬、「そうかも」と思わせる山田風太郎が大好きだ。

  • <div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-img" style="float:left; margin-right:15px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094080538/ieiriblog-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4094080538.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a><br></div><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094080538/ieiriblog-22" target="_blank">忍法創世記</a></div><div class="booklog-pub">山田 風太郎 / 小学館(2005/10/06)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング:位<br>Amazonおすすめ度:<img src="http://booklog.jp/img/0.gif"><br></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094080538/ieiriblog-22" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/asin/4094080538/via=PINKDIAMOND" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div>
    タイトル通り、柳生剣法と伊賀忍法の祖の話。奇想天外なエロ忍法はもちろん、悲しい恋に切ないラストもあって風太郎ワールド満載です。

  • 面白いことは面白いけどちょっと地味かなぁ。あと相変わらず登場人物殺しすぎ。伊賀三姉妹も柳生三兄弟もかわいそすぎる。

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著者プロフィール

1922年兵庫県生まれ。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第四回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年没。

「2011年 『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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