疾駆する夢 上 (小学館文庫 さ 2-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (701ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080919

感想・レビュー・書評

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  • 読み応え有り。自動車業界のフィクションだが、実在のメーカーも登場して面白かった。

  • 上巻が圧倒的に面白い。終戦直後の日本で、スクラップの山から拾ってきた部品で簡単な原動機付自転車を作るとこから始めて、三輪オート、自動車と徐々に成長していく様子は読んでいてわくわくする。こういう、プロジェクトXみたいなのはやっぱ好きだなー。軍で飛行機開発してた技術者が戦後に自動車業界に流れてきた話とか、常識の源流を思い出して興味深かった。
    エンジンが好きで、エンジンを積んだ乗り物がとにかく好きで、それを自分で作りたいんだーって、読んでるだけで熱くなる。
    官僚たちの夏でやってた国民者構想や産業保護策は、逆の立場で見ると最悪だな。
    下巻はいまいちだった。銀行から来た役員との権力争いの話じゃ、戦後の成長ほど盛り上がらないよね。

著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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