ドットコム仕事術〔小学館文庫〕 (小学館文庫 お 1-2)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082012

作品紹介・あらすじ

同じ職種でも年収に百倍の差が出る「年収大格差時代」が、日本でも到来しつつある。そんな時代に高年収を得るためには、どうすればよいのか? 日立製作所から経営コンサルティング会社マッキンゼーに転職し、瞬く間に世界のトップ・コンサルタントになった大前研一氏が、自らの体験から導き出した「企画発想術」「会議術」「交渉術」「人心掌握術」「転職術」など、格差社会で“勝ち組”となるために不可欠な実戦的ノウハウを伝授する。

感想・レビュー・書評

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  • 天才大前さんの仕事ノウハウ本。

    言ってることは全て正論。
    一つでも実践できれば給料が上がってくこと間違いなしのバイブルです。

    ただ、何冊かの大前さんの本を読んでる人にとっては、そこまで目新しいことは見つからないかもしれません。

    特に起業したい方にとっては非常にオススメです。

    ただ、やはり大前さんだからこその成功体験ということは肝に銘じておく必要があります。
    ただただ書いてあることを実践するのではなく、大前さんのマインドを理解することをしないと、その効果は半減するかと思います。

    そういった意味では、仕事術ではなく、仕事をする上での意識を教えてくれている作品と言えるかもしれません。



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    【要約】


    【ノート】

  • 『問題解決とは往々にして勇気を要する抜本的な行為を伴う。ここで強調したいのは、"What if ......(......としたら、どうなるのか)"という問いから逃げてはいけないということだ。

    子供の教育費を削ったら、どうなる?あの取引先と縁を切ったら、どうなる?上司に反論したら、どうなる?こうした仮定を恐れずにできる者だけが、問題解決力を身につけることができる。

    まずは自分の家計の立て直しから、大胆かつ的確に実践してみよう。自分の人生の問題解決ができない人に、仕事の問題解決はできない。』

    むむむ。15年前の作品なのに、古くない内容。というよりまさに今直面している様々な問題解決のヒントになる。
    仕事への取り組み方、仕事そのものに対する考え方、人生のあり方を考えさせられる作品だ。もう一度、コミュニケーションの取り方、働き方、生活習慣を見直そうかなぁ〜。

  • 大前研一シントピ。

  • グイン以外の本を久しぶりに手にした。
    大前研一のドットコム仕事術。
    書いてある内容は、普段自分が思っているごくごく当たり前のことのように思えるが、実際にそれを実践しているかというと?
    最近会社のやり方に多くの疑問を持っている私としては、自分の思い、正しいと思う信念を実践すべき時が来たと、後押しをされているような気分。サラリーマンを20年にわたり勤めてきたが、後残りの半分の仕事人生、そして半分の自分の人生に悔いを残さないためのバイブルとなるのか?それとも踏ん切りがつかず、やはり使われる身で思うようにならない仕事に悶々と耐えていくのか・・・。
    今悩み多きこのときに、Turning Point導いてくれる1冊になるかもしれない。

  • 2007年に書かれたとは思えない、今読んでもものすごく参考になる本。

  • これを読むのはおそらく5回目くらい。

    考える技術が社会人中級向けとすれば、
    この本は社会人初級編といった内容。

    新入社員など若手が、今後どういうスタンスで仕事を行なっていけばを
    考える上で有用。
    自分も大学時代にこの本(文庫版じゃないやつ)を読んで、
    働く上での基礎やスタンスを身につけた気がする。

    5回目に読んでも印象に残ったフレーズ。

    ・自分マネジメント
     時間の使い方については自分が主人になるべき。自分をマネジメントできない人に他人をマネジメントはできない
    ・秀吉の草履の姿勢
     秀吉が信長のために草履を懐中で温めていたように、自分の出番がいつ回ってきてもいいように日頃から準備を怠らない人間こそいざというときにチャンスをものにできる

  • 記載してあることがひとつでもできれば秀逸。
    ~もしも自分の人生を変えようと思ったらどうするか。
    ①付き合う人間を変える②住む場所を変える③時間の使い方を変える 
    この3つしか方法はない。~
    という言葉はたくさんの本でも引用されておりあまりにも有名。

    以下レバレッジメモ

    これからの企業社会は、突然、人事慣習を無視して大幅な若返りが実施され、従来の課長の世代が部長に、従来の部長の世代が社長に抜擢されることが大いにありうる。抜擢されてから準備不足で慌てふためくような無様なことは避けなければならない。 野球の中継ぎやリリーフエースは、ブルペンで投球練習をし、いつ「登板せよ」と声がかかってもいいように準備している。サラリーマンもブルペンで常に投球練習しておく必要がある。ベンチや観客席に座って評論家を気取っている場合ではない。
    営業マンの【生活習慣病】も深刻だ。マッキンゼーでは、コンサルタント自身が事実上、顧客を開拓し、仕事の依頼を獲得する営業マンの役割を兼務していた。そこで私が世界でもトップレベルの営業成績を記録できたのは食事時間の過ごし方を工夫したことが大きい。当時の労働日数は年間220日、朝食、昼食、夕食合わせて660回の食事の機会がある。私は家族と食卓を囲むことも、1人で外食することもほとんどなかった。朝、昼、晩で会うべき相手を変えていたのである。
    かなりの頻度で、私は「今度、ビジネスを始めることになった。パートナーとなりうる会社を紹介してほしい」といったメールを受け取る。メールを使えば簡単だ。私はAからのメールをBに転送し、そこに「Aと私はこういう関係にあり、信用できる人物だ。今後のビジネスはあなたの会社にとってもメリットがあるかもしれない。私抜きで連絡を取り合ってくれ」と書き添える。一方Aには、Bのプロフィールと私との関係を伝え、「このメール自体を紹介状として直接連絡を取ってくれ」と資料を添付してBに挨拶してもらうよう頼む。これで要件は済んでしまう。実際アメリカ企業などでは、トップから現場の担当者までが、こうした「メール紹介」によって人脈を広げ、新しいビジネスを創出している。
    マッキンゼーに入社した当時、通勤電車に乗っている時間は正味40分程度。その間、パッと目に入った広告を見て、自分がこの会社のコンサルティングをしたら、何を同提案するだろうかというシミュレーションばかりやっていた。これを毎日行ううち、最初はアイデアを思いつくのに何十分もかかったのが、やがてほんの数分に短縮できた。テーマを決めたら、1分でも無駄にせず、毎日、訓練を繰り返す。1回1回はたいした時間ではないが、それが1年分集積すると、豊かな質に化けるのだ。
    もしも自分の人生を変えようと思ったらどうするか。
    ① 付き合う人間を変える②住む場所を変える③時間の使い方を変える 
    この3つしか方法はない。そして人生設計とは、突き詰めれば何にどれだけの時間を使うかという時間配分以外の何物でもない。無自覚に時間を過ごしている人は、他人や会社に人生を生かされているようなものである。自分自身をマネジメントできない人に、他人をマネジメントするポジションが務まるはずがない。
    1つのアイデアをビジネスとして実現し、継続的に利益を生む確率は1000分の1といわれている。つまり、アイデアを1000出して、やっと1つだけ成功させることができるというわけだ。ところが、企画力のない人間は、どうにかひねり出した1つのアイデアにいつまでも固執し、別の発想をしてみたり、同じ発想を別のモノやコトに当てはめてみる柔軟な発想ができない。つまり、企画力のないサラリーマンはもてない男に似ている。もてない男は、自分が持てないと思っているがゆえに、振られても振られても1人の女性にこだわり続けてしまう。魅力的な女性はたくさんいるし、自分には他のタイプの女性が合うかもしれない―そんなふうに考えられる男の方がもてるし、素晴らしい女性に巡り合えるものである。これからはむしろ、仕事において、抑圧からも抑制からも自由な考え方ができる人間が最も重用されるだろう。ボツになることを恐れずに次々と新しいアイデアを発想することが企画力を高める第一歩なのだ。企画力は天性の能力ではない、訓練のたまものなのである。
    すでに知識格差による企業間競争が一段落したアメリカと違い、日本は格差を利用したビジネスがこれから本格化することになる。アメリカ人には見えていて、多くの日本人サラリーマンには見えていない「宝の山」を探すためには、身の回りにいくらでも転がっている外資系企業の知識格差ビジネスに興味を持ち、自分の企画力への刺激とすることが不可欠だ。
    アービトラージこそ、私が今、一番注目している成功パターンである。
    ① 狙い目は内外価格差が3倍以上の商品
    ② 高品質のものだけ扱う
    ③ デリバリーは国際宅急便を活用する
    ④ 原産地が最も安いという先入観を捨てる
    交渉力―若いころの私はEQが貧弱な人間だった。「試験さえ通ればいいだろ」と試験の時以外は学校にも行かなかった。私が決定的に変わったのは29歳でマッキンゼーに入社してからである。同社は一般のコンサルタント会社の10倍の料金を取っていた。顧客に納得ずくで高額な料金を払ってもらうためにはどうしたらいいかを必死に考えざるを得なくなった。私がとった訓練方法はこうだ。鏡の前で自分の表情を見ながら、顧客が目の前にいると仮定して説得し、それをテープに録音する。そして今度は相手の立場に立ってそれを聞いてみる。すると、29歳の若造にここまで言われたくないだろう・・といった自分の嫌な面が客観的にわかるのだ。
    英語スピーチ力を鍛える3つの独習法
    ① 自分の目に見えたもの、自分の頭に浮かんだことを、片っ端から英語にしてみる
    ② 英文メディアの記事を毎週最低限1本目を通し、表現を蓄積する
    「ファナンシャル・タイムズ」「ビジネス・ウィーク」など
    ③ 一流の経営者のスピーチから一流の英語表現を盗め
    マッキンゼーのロン・ダニエル、シスコシステムズのジョン・チェンバーズ社長兼CEO、GEのジャックウェルチ
    日本に来ている中国人と知り合うのは簡単だ。日曜日などに留学生会館などの寮や、寮の近くにある喫茶店などにフラット出かけ、話しかければいい。彼らは日本人と話したがっている。東京を中心に、日本には世界中から留学生、研修生が集まっている。「この国について詳しくなりたい」と思えば、情報と理解をもたらしてくれる人はいくらでもいる。彼らを自分の人脈に組み込まない手はないではないか。
    普段はできない楽しみが長期休暇にあると思うからこそ、日常の仕事に集中できるのである。長期休暇は1年のリズムを作る上で非常に大事なのだ。長期休暇中に自己改造に励む人もいるだろう。「英語」「財務」「経営」などについて勉強したり、普段机の上に積んでおいただけのビジネス書を読む。そうしたことをまとめてやり、休暇が明けたら、新しい自分になっている。そう錯覚している人もいる。だが、たかだか1週間や10日間程度の休暇で自己改造ができると思うのは、幻想にすぎない。普段の習慣にないことを無理にしようとしても3日坊主で終わるだろう。そんな自己改造は毎日、毎週、毎年、日々のスケジュールのなかにきちんと組み込むべきだ。本当の自己改造は日々行ってこそ実現するものなのである。
    電車に乗った以上、レールのあるところにしか行けないし、終点もはっきりしている。そのことに文句を言っても始まらない。これは、天下りが幹部を占める特殊法人、同族が支配する会社に勤めるようなものだ。いやならば、電車を降りればいい。自分で車を運転すれば、好きなところに行けるし、どこへ行くかも自分で選択できる。ただし、道路がなければ走れない。これは一般のサラリーマンの生き方だろう。オフロードバイクならば、道路があろうが無かろうが、どこにでも入っていける。ただし、危険が伴う。時には転倒して大けがしかねない。これは企業家の生き方だ。どれを選ぶかは自分次第、選んだ乗物に不満があるならば、乗り物を変えればいい。せめて電車から降り、自分で車を運転することを勧めたい。そうでないと、あなたの人生はじり貧になりかねない。
    転職情報は足で稼げ。
    会社の概要を理解し、どういう人材を募集しているかをつかむ。そして頭の中に「仮想面接空間」を作ってみる。実際にその会社へ面接に行ったとかそうし、5分間で自己PRをしてみるのだ。その時に、次のことを必ず行ってほしい。まず、鏡の前で自分の顔を見ながらしゃべり、テープレコーダーを回して自分の声を録音する。これを1回ではなく何回も繰り返し、1社ではなく何社もやってみる。次に、あらかじめ面接官の質問をいくつか想定し、時間を空けてテープに吹き込み、それを回しながら、時間内に次々と答えていく。最後にそのやりとりを何度も聞きなおしてみると、自分の表現にいかに生気が欠けているか、自分の言葉にいかに説得力がないか、ということを知らされるはずだ。こうした「仮説面接空間」によって徹底的な自己診断を行い、自分の短所、欠点を把握する。そして、今度はそれを補うような努力をすればいいのだ。
    この本の有効な活用方法を教えよう。これをやるだけで、この本への投資は、おそらく数百倍になって返ってくる。実際、私はそうなりました。
    それは・・・・。
    とにかくこの本に書かれていることを1つ、どれでもよいから「大前研一になったつもりで」マネしてみることだ。まずは形から入るのである。明日からといわず、今日からやってみてほしい。「仕事術」は実践して初めて意味がある。

  • デキる人は違う。

  • 本書に書いてあることを実践すれば、必ず一流のビジネスマンになれる。
    そう断言できる内容。
    数多くある大前研一の著書の中で、彼の人生の一部分を垣間見ることのできる数少ない本でもある。

    彼は本書に書いてる事柄を全てこなしてきたからこそ今の「彼」がある。
    「言うは易し行うは難し」
    私自身が全てを一度にやるなんて、口だけでしかできない。
    でも、一つずつやることならできるはず。

    いや、やってやる。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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