消滅のリスト (小学館文庫 こ 26-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 144
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (792ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088397

作品紹介・あらすじ

「標的は日本のどこだ?」衝撃の諜報小説!

標的は、日本のどこだ?
「米中の戦争は破滅につながる。
それを回避するために我々は犠牲をさし出す。
最後まで、日本人は騙しとおせ!」
これが諜報だ! これが防諜だ! これが謀略だ!
そしてこれが情報小説だ!

世界の破滅。その可能性が最も高まったキューバ危機以後、米ソ間で結ばれた密約があった。ソビエト解体後、密約の履行は米国と欧州の一部の先進国が主催する“会議”に引き継がれた。
会議の目的は、局地戦争が破滅的な事態に発展するのを防ぐこと。だが、その目的の履行のために信じがたい犠牲を、会議は求めていた。その会議が開かれた。
途端、内容が流出し、秘密を知る一部の人間と、関係国の情報機関が一斉に動き出した――。
インテリジェンスに無知なこの極東の島国が、大国に強いられる犠牲とは?衝撃の“本格情報小説”、文庫で初登場!!

感想・レビュー・書評

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  • 単独作品のスパイもの。
    冷戦時代に国家の意図に反して戦争が起こってしまった際に、世界大戦に発展するのを防ぐために互いに生贄に捧げる都市のリストを決める「会議」が行われており、東西体制が変化した現在でも続いている、という設定。
    よくぞこんなストーリーを思いつくもんだと感心する一方で、五條氏の出自からもあながち完全なるフィクションと言い切れないエピソードの数々。
    力作です。

  • 「消滅のリスト」って本当にあるのですか?みんな知っていることなのですか?

  • 追いかけっこ。
    だれが犯人(?)なのか。
    ラストのちょっとした(?)カタルシス。
    好きだなー

  • 130920

  • 最後、巻いたなーという印象。急にエンタメ感強まる。 でも物の受け渡しら辺まではすごくハラハラしたし全体面白かった。 強い女が好きなので帯津さん好き。他にも出てくるのかな。 どんな超人的な男も、人、特に家族への情が足を引っ張るし、行動の要因そして破滅の要因になるという点はよくあるお話。 しかしこういうなんというか戦争を絡めた話はよく若者への憧憬とかよくわからない希望云々が書かれるよなあという気持ち。

  • 途中、誰が誰の依頼をうけてるかごちゃごちゃに
    なってしまった。
    日本版NSCは、力を入れて欲しいものだ。

  • 鉱石シリーズとかに比べると物足りない。
    ただし、登場人物はみんな魅力的。

  • さすが五條氏。スパイを追って話は二転三転。誰が敵で誰が見方なのか?最後までハラハラしっぱなしでした。
    日本という国は、この小説で描写されているとおりにインテリジェンスに無知なんだろうか?少しふあんになりましたね。

  • 五條氏の陰謀モノが好きなので楽しみに読んだ。・・・が、フツー? 他の作品でも見られるが、登場人物が多くて「このひと、なんだっけ?」と思ってしまった。
    凶暴な女装オカマ、粗暴なオトコ女、色悪なフェロ男、兵士しか好きにならない娼婦等キャラクターは魅力。

  • 複数の視点から書かれているので初めは読みにくい。(横田は出てきても鉱物の彼らは出てこないし)
    けれども、会議の骨格が明らかになるにつれて物語に引き込まれる。

    他のシリーズに比べれば今ひとつだけれども、改めて国際社会の現状について思い直してみたくなる。

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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