- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094510447
作品紹介・あらすじ
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は"妖精さん"のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の"調停官"であるわたしのお仕事。…なんですが。高い知能を持つ妖精さんのまわりは不思議なことだらけ。理解不能なおかしな道具を創って、わたしの身体を小さくしたり。現場復帰する祖父の助手さんのお迎えに、何度も何度も行かせたり。…そんなこと、報告書には書けません!えっ?わたしが一因?ではないですよ!?お疲れの人類の脳に刺激と安らぎを…。
感想・レビュー・書評
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扉絵の短髪少女は主人公だと思ったのだけど違うようで、一体誰だろう?
(カエル妖精?)
主人公の知能が小麦粉になって妖精になってしまう話と、
ジョシュサン登場な話。
妖精になってしまう話は、冒険あり、ホラーありという感じ。
はじめは楽しめても最終的には恐怖だろうなあ。
ジョシュサンの話は少し分かりづらい。
ジョシュサン=祖父なの?
祖父が主人公のタイプでどうにかなって結ばれるの?
タイムパラdogsは面白い読み替えでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回は、二編構成となっています。
第一話「人間さんの、じゃくにくきょうしょく」では、主人公の少女が、妖精たちの不思議な力によってつくり出されたスプーンのせいで身体が小さくなる話です。彼女は、ハムスターなどの動物たちとおなじ目線で、この世界で生きていくことがどういうことなのかを体験することになります。
第二話「妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ」は、いわゆるタイム・ループふうの話です。おじいさんから、調停官の助手を務める青年を迎えにいくようにいわれた少女は、妖精たちの不思議な力でおなじ時間をくり返したどることになります。
ライトノベルなどの作品でしばしばとりあげられるテーマのパロディですが、明確な批評性をもつものではなく、この作品世界のなかでそれらの題材を使って思うぞんぶん遊んでみた、といった感じの話に仕上がっています。 -
[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
アニメでは1話から登場していた助手さんは2巻から登場
前半の知能を小麦粉に変える計量スプーンはかなりの怖い話のような気がする。後半は妖精さんの作った道具がごく自然に時間に干渉していることにかなり驚いたが、結果的には助手さんの存在を強化するのに役に立ったということなのだろうか。
また、森のなかでのお茶会の人々を読む限り、わたしちゃんは長生きしそうだね。 -
他人のクッキー食べたら、その分の知能得られるのかな。
それはなかなか恐ろしい。
でも、自分でしか自分のは取り出せないのかな。
自分の知能を誰かに分け与えることはできるのかもしれないな。 -
相変わらず人名の出てこない作品。
今回は新キャラクターとして「助手」が登場した。自分探しとか難しいものかもなと少し思った内容だった。そして、妖精さんはたくさん出てくるものの、今回は「私」の冒険が中心だったせいか前回ほど妖精さんの魅力が押し出されていなくてそこは残念だった。 -
978-4-09-451044-7 326P 2007・12・23 初版1刷
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#15匹→6匹に爆笑(原作→アニメ版)。1巻ではクラークの三法則や『幼年期の終わり』、あと板チョコがモノリスっぽかったりと、SFネタにニヤリとできましたが、2巻は児童文学からの引用がたのしい。
#『冒険者たち』『スプーンおばさん』『時かけ』『アリス』あたりが目立ちますが、読後感から連想したのは、舟崎克彦の『ぽっぺん先生』シリーズ。例えば「じゃくにくきょうしょく」からは『ぽっぺん先生と帰らずの沼』を。メルヘン世界にカモフラれてますが、どの話も一周まわって、オチ後ヘンな虚無感があるんですよね。何だろうコレ。
(2009/04/15) -
うまい!
オチもいいし、話の作り込みがなんともうまい。読みやすいけどけっこうすごい内容かも。