されど罪人は竜と踊る (12) (ガガガ文庫 あ 2-13)

著者 :
  • 小学館
3.61
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本棚登録 : 230
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (740ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094514063

作品紹介・あらすじ

使徒編の終幕にして、第一部堂々の完結!

殺すか蛙となって死ぬかの<血の祝祭>は、エリダナの人間だけでなく、使徒同士の陰惨な殺し合いとなっていた。ガユスとギギナ、そしてメッケンクラートをはじめとするエリダナの攻性咒式士たちで構成された合同事務所の面々は、生き残るために最後の勝負に出る。
使徒殺しの金剛石の殺人者であるアンヘリオと、彼からペトレリカを奪取した拳豪カジフチ、最強を争う両者は、雌雄を決するために再度激突。パンハイマの身体を乗っ取った血刀ブラージェモに、好機を狙うヒルデが入り乱れた最終決戦は、エリダナ全域を巻き込んだ市街戦となる。監獄に囚われたザッハドの処刑が決定し、道化師ウブシュシュが踊り、大賢者ヨーカーンと黒い棺が暗躍する。 誰も予想できない謎と策の応酬、死闘と惨劇の末にガユスが掴んだものとは!?
使徒編の終幕にして、ライトノベル唯一のノワール巨編、第一部堂々の完結!

感想・レビュー・書評

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  • ライトノベル

  • (アカン、11巻読み飛ばしている)
    パンハイマが外道すぎてびっくり。
    このシリーズも他の小説と同じく巻数増すごとに登場人物が増えていくけれども、同じくらい亡くなっているので、主要キャラは覚えやすいなぁと思った。
    最後は元さやENDでちょっとほんわか。

  • 徹夜して読んでしまうほど面白かった。
    10巻で購入止まってたのをひっさびさに読み返したらあっという間にはまり、連日11巻12巻を買いに走るというスピード展開。スニーカーの方も読み返したいし買ってないDDの数巻も全部そろえたいな~と、暗黒ライトノベルに再燃中。
    とにかく使徒編に対して言いたいのは、「かませ多すぎ!」ですね。良い意味で。
    死ぬ死ぬ詐欺多いのは、その分そのキャラクターの見せ場が多くなって、意外性も出せて、読み手の私も「もっとそのキャラクターを読ませてくれ~」という希望が叶えられて、万々歳です。
    まあ、単純に、アンヘリオが長生き(?)して良かったなあということなんですが。言葉が汚い箇所もありますが、以下「」内はアンヘリオに対しての率直な感想です。
    「ウォルロットと同じ轍を踏まない、踏めない所が真正の犯罪者なのね。ペトレリカへの哀願もあれはねえだろ。
    というか初めて思い通りにならない女に会ったからって簡単に執着しすぎじゃないか?うーん、パンハイマの演出ありきにしても、聖女の人格がドンピシャで、自己の感情探求も重なり、一筋縄で考えてはいけない人間同士の不思議に、なったのかな。しかし、かつての妻と滅ぼした故郷の人々の犠牲は何だったんだ、でもそういう殺した人の重みがゴートレックの一件で理解でき、偶然性ではなく意思を持った殺人を志向させたのか…?また、人間の命の重みを理解させたのはペトレリカの功績だろうし…ペトレリカという個に対する執着だとしても。
    何にせよ、最期に奈落の底へ落ちていくまでの長い間、彼の頭を占めたのは絶望だっただろうから、不幸な最期だったんだな、きっと。」
    でも、執着したペトレリカが本当は、という展開によって彼の執着も虚しいものとなるわけで。この虚無感はすごいですね。知らずに死ねてまだよかったんじゃないか?と思うくらい。
    ガユスのパンハイマへの問い掛けで、悪鬼(悪姫か)無双のパンハイマの善なる一面の可能性が示唆されて、わずかな救い。ペトレリカという個が、虚構の仮面ではなく「もう一人のパンハイマ」とも言える、かもしれない一片の光。そう信じたいものです。キヒーアといった<異貌のものども>にも愛に近い感情や意志があるくらいですから。ペトレリカとアンヘリオの最低最悪な交流が、捨て駒同士の無意味な邂逅でしかないのは、いやその通りなんですけど、無価値でないといいですよね。(というのは、すごくアンヘリオ贔屓な発言になってしまいますが。アンヘリオやペトレリカのキャラクターへの思いは、読者によって180度異なりそうです。いろいろ聞いてみたい。)
    ストーリー全体に対しては、結局何だったの?というのが、終始頭がついていかなかった残念な私の感想。ザッハドの脱獄とか人類補完計画のため、パンハイマの思惑のため、なんかよく分からないヨ―カーンの書奪還ついで、だけからなる今回の地獄殺戮劇は、強者の圧倒的な搾取とおふざけで、次への布石らしいぞと…そんな雰囲気しか分かりませんでした!断片的な一言感想としては、「パンハイマ美味しいとこ取り」「ヨ―カーン意味わからん」「あの人が出てきたってことはギギナの内面もどんどん掘り下げられるのかな?」「ガユス生きろ」くらいしか言えません…。
    第二部心待ちにしてます。

  • 面白い、面白かったです。でもなげぇ…!あと浅井ラボ版『ミスト』の話急に持ってくるのマジできつかった。あれはされ竜以上のエググロだから。そんなさらにたたみかけるなんて…。えげつなっ!(納得できないまでもある種褒め言葉)

  • やっとザッハド編(?)終了。そして今更だけど、ジヴの喋り方がおかしくなってる・・・。

  • まさかの第一部完。第一部ってお前……
    しかもこれある意味ハッピーエンドじゃね?おいおいより戻しやがったよこいつら
    確かにガユスとチェレシアの組み合わせに違和感を持ってたのは確かだけど、なんか複雑。ていうか最低
    そういやガ版のジヴさんなんか不人気らしいのは何で?なんか軽く一般人の域越えてるから?

    ここからどうやって発展させていくというか。最後がどうなるのかとか非常に気になる
    しかし作者とか編集部が推す衝撃のラストっていうのがいまいちわからん。ユラヴィカについては正式登場までの間隔が開きすぎてて普通に気づくから「あ、やっぱりなー」で済むし、パンハイマあたりの話はだって魔女だし。の一言で終われるというか、まだまだ回収されてない伏線があるから驚きはしないし、ガユスとジヴに関してはより戻した直後にジヴが殺されるとかだったら私多分驚いた。でもいい加減ジヴ死ぬかなーって思ってたからやっぱ驚かなかったかも

    ペトレリカの父親ってジオルグじゃね?とか、見事に作中のブラフというか我らが吸血姫に騙されたり、棺ユラヴィカさんに感づくのがガユス&ギギナと同タイミングだったりなんかこう悔しいというか推理小説に見事に出し抜かれた感があるけど、最後の妹は流石に見抜けた。いやだって黒社会でお金と女関係で殺されたってわざわざ話題に出すぐらいなんだから普通に気づくわー


    余談だけど挿絵のヨーカーン様にテンションが上がったのは私だけじゃないはず
    なんなのあの人くそ可愛いんですけど200年以上生きてて中身爺のくせにアイス食べてたり変質者って言われて地味に傷ついてんだぞ?あああやばいめっちゃ可愛いつーか後半活躍しすぎてて私のテンションメーター振りきってる

  • 2013/04/18

    いやー、スゴイボリュームでした。
    話も次から次に進み、キャラの使い捨ても半端ない勢いで加速。
    種明かしに次ぐ種明かし、一応の話の終わりを見せるも次回への布石、、

    第一部完らしいけど、何処からが第一部だったんだい?
    今まで全部を第一部だとすると、第二部はすこし年とびそーだな。

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