無作為抽出恋愛遊戯 (ガガガ文庫)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094514407

作品紹介・あらすじ

ねじ曲がった少年の邪道ラブストーリー。

将来、支配者階級を目指している天才少年・愛須蒔也。
彼は他人の心を操る練習のために力試しとして、自身の所属する私立陽華学院内の恋愛を弄ぶ『ゲーム』をしている。
蒔也が考案したゲームの概要は、以下の通りである。

1,乱数による無作為抽出で、陽華学院の生徒を男女一名ずつ選出。
2,選出された生徒同士が恋仲になるように、ふたりを誘導。
3,カップルが成立すればゲームクリアとなる。

蒔也はすでに何組ものカップルを成立させてきた。同じ学院内なので、もともと面識のある組み合わせもあったが、多くの場合はゲーム開始時点で
対象者は互いの存在すら知らない。
その状態から、蒔也は手練手管で縁を結ぶ。それなりの苦労が伴うが、すべて誰のためでもなく蒔也自身のため、他人の心理や行動を誘導技術を高
めるための遊びだ。

さて、今回対象者に選ばれたのは特殊なケースである。
「だからこそ面白い練習になるというものだ」
蒔也の脳内ではすでに、ゲームクリアのために考えられる道順を無数に思い描き、最善手の吟味を始めていた――。

イラストを担当するのは、表情豊かなキャラクター造形が秀逸な新進気鋭の九條宝珠!!

感想・レビュー・書評

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  • 自分の技術を向上させるため、学院内の生徒で
    ゲームをしている。

    学生に番号を振り、無作為に選んだ男女をくっつける。
    すごいゲームを考えるものですが、それを実行するのに
    演じている本人もすごい。
    選ばれた人も不幸になっているわけではないので
    これはこれでありかな、と。
    いい方向に走ってる人もいますし。

    芸能人と一般人、くっつかない二人
    そしてまた、選出された二人。
    最後の登場人物には、どういう意図があるのか、と
    本当にこの人なのか、と疑い続けました。
    最後の落ちも、まったく何も落ちがないような…。

  • 頭を使い人心を操作し赤の他人同士を恋人に仕立て上げる、というストーリーに惹かれて購入。エンタメ小説としては可もなく不可もなく。作者が書きたかったものを書いたんだな、ということは伝わった。巻末の著作一覧を見ると作者は迷走してるように思う。ここ一発ビビッとくるものはなかった。

  • 他人の思考や行動を誘導してカップルを作り出すという蒔也がやっていることは、決して関心できることではないけど、非人道的なことはしないしむしろ結果として悩める人たちの背中を押すことに繋がっている。
    そのためなんだかんだでイイヤツじゃん!と思え、だからこそどこか小者臭がしてしまうんだよな。
    ヒロインの紅葉も同様。表紙の印象のような異常さはなく、結局ただの女の子だったな、と。
    ガガガらしい捻くれた設定はよかったけど、主役の二人にもう少し大物感が欲しかった作品。
    つまらなかったわけじゃないけどね。

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