とある飛空士への誓約 (4) (ガガガ文庫)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094514599

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず煮え切らない清顕だけど、彼の“黒うさぎ”っぷりを見れば、2人同時に愛することだってできるんじゃないか、と思わなくもない(そういう話ではない)。予想だにしない7人の振り回され方に、続きが楽しみでしょうがない。ところで、ミオの描写がここまで辛いものとは思わなかった。

  • 前巻でのミオを巡る衝撃の展開の後、今巻ではいよいよ飛空士として清顕達がウラノスと空戦をする展開だった。
    なんというか実に「とある飛空士シリーズ」らしい空戦描写の数々で、ああ、このシリーズを読んでいるんだなあという感慨に浸れた。
    ただ、この巻で初めて登場した飛空士が多く、エリアドールの7人以外への思い入れはもう一つなので、空戦場面のドキドキ感はそれほど上がらなかったかな。

    空戦場面以外では、酒盛りの場面が印象的(笑)
    おんぶをせがむイリアって(爆)
    でも、二人でミオのことを語り合う場面は心に来た。

    本巻は、終盤までミオの登場もなく、ライナの暗躍もなく、物語的にはある意味平坦な道を突き進むような感じで、次への繋ぎの巻という印象。
    ただ、ラストのライナのくだりあたりからはドキドキ感が増した。
    え? ここでまたライナの正体がばれるの? ちょっと早すぎない?と思ったら、あの展開。
    そしてウラノスに去ったミオはついに恋歌のあの人と繋がった。

    さて、これから物語はさらにシリーズ全体に広がって行きそうな予感。
    それとともに、バラバラになってしまったエリアドールの仲間達が、いつか再び一堂に会することがあると信じて、続きを読みたい。

  • 序盤のお色気展開やバカ話がこれまでと話が切り替わったことを意識させるけど、空戦描写についてはこれまで以上の熱気を感じさせる。カーナシオンの空戦技術についてはやばいってことは前巻の描写から判ってはいたけど、ここまでとは。敵を侮辱する飛び方をする奴ってのは居たけど、空を侮辱するように飛ぶ奴って初めてじゃないか

    そしてバルタザール。彼は何かしらの決意を込めて上層部に食い込もうとしていたようだけど、冒頭でその決意の一端が垣間見えたのかな。ていうか貴方が邪険にしている相手がエリザベート姫だからー!その雑過ぎる手紙が後々とんでもないギャグ展開を招きそうな匂いがプンプンするぜー!

    ミオが邂逅した風呼びの少女。ウラノスではクレア・クルスではなくニナ・ヴィエントと呼ばれているのか。それはクレアとしての本心を全く出す事ができない状況にいることを示しているようで不安になる。
    遂にこれまでのシリーズと繋がる予兆が見えてきた。カルエルや海猫さんもその内登場するんだろうか?

  • レビューは6巻

  • 評価:☆4

    時代のうねりの翻弄され、互いに引き裂かれながら七人はそれぞれの空を飛ぶ。第二部「第二次多島海戦争」、開幕!

    練度の高いヴォルテック艦隊の強さ、そしてそれすらも凌駕する空の王カーナシオンとの空戦が見所。
    酔っ払いイリアも可愛かったなw
    ライナがこれからどんな行動をとるのかも気になるところ。

    最後にあの方が登場するのは予想外。こうリンクさせてくるとはなー。

  • 飛空士シリーズはなんだかんだと主人公がエースパイロットなこともあって、死をある程度感動的なものとして書いてきたことが多かったが、今作はシリーズ中でも戦場の自然な死というものがよく表現されていたのではないかと思う。

    いよいよ本筋の話が大きく動き出したなあというところで開始当初から予告されていた他作品とのリンクもお目見え、人間関係もより複雑になってますます群像劇の様相を呈してきたのが楽しみだ。

  • まさか、ここで恋歌とつながるとは思わんかった……。恋歌の中の空白の時間のできごと、ってことかな? まあ、あまり前シリーズのキャラたちが出張るのはどうかと思うが、ちら見せ程度ならニヤニヤできるからいいかな。
    途中の空戦シーンが、私には微妙にわかりづらかったけど、映像だと綺麗なのかなぁ? これがアニメになるわけじゃないけどw

    恋歌のアニメは素直に楽しみにしています。今回はちゃんと声優さん使っているしね!

  • 中盤の空戦のシーンが分かりづらく読みにくかったから正直読むモチベーションが低下していってたんだけど…。
    ラスト、ね。
    うわー。うわー。
    ここでこう繋がるかー。
    いやほんと、鳥肌が立ちました。
    下がっていたモチベーションも急上昇。
    続きが早く読みたい!!

    あ、あと相変わらずバルタはいいツンデレでした。

  • 予定通りの進行かな…と。この先へ向けての繋ぎのような巻でした、無理に前シリーズとの関連はいらないような?

  • まさかのあの人が再登場してびっくりした。ここでも重要人物か

著者プロフィール

1971年生まれ。小説家。代表作に、「とある飛空士」シリーズ、『レヴィアタンの恋人』(ともにガガガ文庫)などがある。

「2014年 『サクラコ・アトミカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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