- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094516227
作品紹介・あらすじ
『境界』の向こうには何かがいる――。
平和な町で猟奇殺人事件が起こった。
遺体の状態を見たベテラン刑事が驚愕するほどの凄惨な事件。それが連続的に発生するようになり事件規模が大きくなっていたある日。
町の高校にどこか作り物めいた美しさを持つ少女・華志摩玲子が転校してくる。彼女は最低限の返答以外はせず、他人を寄せ付けることはなく、不気味さだけが浸透し孤立していった。
常軌を逸しているものの自分に実害がないと判断し、クラスが玲子の存在に慣れ始めたころ。事件の捜査状況が進展をみせないためか、噂が噂を呼び「ホシカリリョウコ」という手足をほしがる都市伝説が犯人なのではと憶測が飛び交うようになる。
教室で生徒たちがその噂話で笑っていると
見ているではないか、
興味を示しているではないか、
あの華志摩玲子が。あまりに不気味な底のしれない漆黒の眼でこちらを見ている――。
しかし、その異様な光景に気づいているのは真田晴海という少女1人だけだった。
果たして奇妙な転校生は町で起こる猟奇殺人事件に関わりがあるのか、あまりに不気味な彼女の行動が恐怖を呼び覚ます。新感覚のフォークロアミステリ。
感想・レビュー・書評
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「コトリバコ」や「八尺様」などの自分が知っている都市伝説の名前が出てくると少し嬉しい。
殺人嗜好に屍体性愛、四肢欠損性愛…、いろんな嗜好があるんだなと。
そういったものが題材なのは興味深くて嫌いじゃない。
しかし、ホラーやミステリーとしては少し弱いかもしれない。
表紙に釣られた気がする。
それにしてもイラストが綺麗。
色の塗りかたなんか参考にしたいくらい美しい。
これで完結だと思ったら、なんと続きが出るらしい。
ハナシマさんは成仏したはずなのに、いったいどうするんだろう。
正体不明の杜秋と敵意を示した道隆でお終いでいいじゃん。
そういえばこの話で一番不憫なのは亜季なんだよな…。 大して事件とは関わりもなく、そこにいただけに等しいのに…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中盤までは正統派なホラーで結構怖かったけど、後半からだんだんファンタジー色強めで、ある意味ではラノベらしい展開。思わせぶりに重要っぽいキャラの道隆の、物語への絡み方は面白いとは思った。
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初めてはミステリとホラーがうまく混ざった作品だったができたのは炭酸入りのコーヒー。
ラノベならいいのでは。 -
既刊2冊。
1は謎の美少女と、思いがけない展開が良かった。
1と2を通して出てくる"教授"と呼ばれる男との対決がもっと盛り上がれば良いと思った。モリアーティ、モランが隠れている。あっ、ホームズもいた。 -
真相は意外というか、え、これそういう話なの?という感じの驚き。探偵役っぽい彼はなんだったのか。この容赦のなさはけっこう好きかもしれない。