やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12 (ガガガ文庫) (ガガガ文庫 わ 3-22)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094516746

作品紹介・あらすじ

たとえ、その選択を悔いるとしても

バレンタインデーのイベント、水族館での雪の日を経て、自分たちが踏み出すべき一歩を定める八幡たち。
そんな奉仕部に、ある大きな依頼が持ち込まれる。
その依頼に対して、今までとは違ったやり方で取り組むのは、三人にとっては自然な流れのはずだった。
それが、自分たちの求めていることなら――。
たとえ、その選択を悔いるとしても。
時間の流れがいつか自分たちを大人にするのかもしれない、出会いと別れを繰り返して人は成長するのかもしれない。でも、いつだって目の前には「今」しかなくて――。
雪乃、結衣、八幡。それぞれの想いを胸に抱えながら、各々が選択する「答え」とは。
新たなる青春群像小説、物語は最終章へ。シリーズ12巻。

感想・レビュー・書評

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  • 小町や雪の下の成長に対して比企谷が覚えた一抹の寂しさの正体が、誰かに頼られることで自身の存在意義を見出す依存であると後半で明らかになった。そして、陽乃は比企谷に、奉仕部が醜悪な共依存で成り立っていることを教えた。

    思えば、バレンタインイベントでもそうだが、陽乃は奉仕部のぬるま湯の関係を許さず、その欺瞞のような在り方を目敏く指摘していた。今回は、奉仕部本人たちも薄々感じていた「偽物の関係」の正体の答え合わせ回だったように思う。

    話は変わるが、この巻では比企谷がやたらと由比ヶ浜に対して積極的だったが、どういう感情なのかわからなかった。というのも、由比ヶ浜自身が雪の下と比企谷の間に入りこめないところがあると言ったように、雪の下と比企谷が相思相愛なのだと思っていたからだ。

    あと、最後に雪の下を助けに行く動機である、「いつか、助けるって約束したから」は、仕事でも部活でもない理由であり、今までの比企谷では考えられない理由づけといえる。この助けたいという思いは本物なのか…

  • 謝恩会をアメリカナイズなプロムに切り替えようと、いつもの如く奉仕部にくる一色。
    3人の関係がというか、なんか拗らせてきた感が強くて、青春らしいといえばらしいけど、物語の展開としてはもやもや感をずっと残してて、すっきりしない。
    すっきりするとこのシリーズ終わりそうっていうのはあるけど、この展開はどうなのかなとおもった。

  • 約二年ぶりの刊行。なんだかどんどん文学的様相を帯びてきた俺ガイル。

    読み終わったあとどうしてもしっくりこない。なんでしっくりこないんだろうってずっと考えていたらそれはやっぱり、彼ら彼女らがみんな少しずつ間違ってるからだと気づいた。
    もちろん何が正しいかなんて結果論で、誰にもわからないんですけれど。

    さて私が思う今巻での一番大きな間違いは、雪ノ下雪乃がプロムの依頼をひとりで受けたことだと思います。八幡や由比ヶ浜がいると甘えてしまう。このままでは自分はダメになる。自分独りで出来ることを証明したい。という思いからひとりで依頼を受けた訳ですが、雪ノ下雪乃にあるまじき失策です。
    まずもともと八幡も雪ノ下もベクトルは違えど基本的に人を頼らないタイプの人間でした。それが最近甘えてしまう自分に気づいての独り立ちのための行動だったのでしょうけれど、それは結局昔に戻ろうとする原点回帰の行動であり、成長の行動ではなかった。
    例えばですよ。今回のプロム依頼が雪乃ママからのいちゃもんがなく何の問題もなくうまくいけたとします。そうだった場合、雪ノ下雪乃は八幡たちから自立したといえるでしょうか?共依存関係がなくなったと言えるでしょうか?いえないですよね。ただ単に八幡と由比ヶ浜を遠ざけて自分独りで仕事をしただけです。自立でもなんでもない。成長もなにもない。逆に昔に戻って退化したとすら言えるかも知れません。

    私が思う理想的な選択としては、雪ノ下雪乃はここで八幡に甘えてしまうからといって逃げるのではなく、八幡をうまく使うやり方を学ぶべきなのです。基本的になんでも出来る雪ノ下さんですが考え方は正攻法。に比べて搦め手を得意とする八幡君。自分にはない思考法を持つ人をうまく使いこなすことが上を目指す雪ノ下さんが覚えるべきことなのではないだろうか。元々ひとりで出来る人間がひとりで行動したってそこには成長などないのだから。

    その点一色いろはの成長ぶりは凄いですよね。立場が人を変えるというけれど、生徒会長という立場は間違いなく一色いろはを成長させた。

    八幡くんは陽乃さんに惑わされすぎ。これを『共依存』なんて言ってしまったら家族関係以外の関係はほどんど『共依存』になっちゃうじゃない。
    由比ヶ浜さんは忖度しすぎ。

    とはいえ青春は間違えるものですから、間違えることがダメなことではないのでしょう。八幡の思う「本物」というのがどういうのかが未だわかりませんが、たどり着いていってもらいたいものです。

  • 油断厳禁。低水位で遷移しているかと思ったらやっぱり嵐の前の静けさだったか。コミカルパートの散りばめられたオマージュは賞味期限が短そうだから早めに味わうのが吉。みんなちゃんと青春してるなあ。最近気がついたことには、材木座的ポジションのキャラは結構好感度高い。カイカイ先輩@アニメガタリズとか、さおり@俺妹とか、めぐみん@このすばとか。

  • 別に共依存関係でも、うまく回っていたしいいんでないのと思っている。周りが煽り立てて、無理やりこの流れに持っていった感じ

  • 会社の若い同僚からのいただき物です。
    アニメも観ましたが、やはり原作の方がわかりやすいです。
    ありがとうございました。

  • 少しずつ変化していく奉仕部の面々。
    雪乃の努力とガハマさん←の心情が印象的。
    陽乃さんはどうしてあんな風なんだろう(語彙力なし)
    苦手だなぁ……
    なんとか崎←さん、相変わらずで好きです♡
    どこか可愛いんですよね( *´艸`)
    でもやはりさいちゃんには敵いません!!!笑
    さいちゃん、もっと出て(*T^T)笑
    果たして八幡はガハマさんの心情を知り、その後どうなるのか楽しみです。
    あとマッ缶飲んでみたい(切実)

    ※眠気MAXな状態で綴っているため、ただでさえない語彙力が更にない感想で申し訳ございません。
    面白くて続きが読みたくなる気持ちは湧きました!!!(重要)

  • 小町ちゃんの受験周辺のお話に涙腺を刺激されました。そしていろはすちゃん安定の可愛さ。もう大好きです。

  • パーティー系なお話。いまいちおっさんにはピンと来ませんが若い子ならきっと来るのでしょう。ナウでヤングな作者が書いてるんだから間違いないですわー

  • そうきたかー。
    作者はそう考えるかーという展開。
    お話の終結に向かってるんだなぁとひしひしと感じた。
    それにしても魔王ポジションの方が怖い。
    あのお姉様が中ボスに見えるんだもの。

    個人的には川なんとかさんが好きなので、もうちょい出番を増やして欲しいです。なんなら、なんとか崎さんエンドでも良し。

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