むしめづる姫宮さん (ガガガ文庫 て 2-11)

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094518061

作品紹介・あらすじ

一寸の虫にも五分の魂。それはヒトも同じ。

――宮城県宮城郡浦上町。そこは虫の魂が漂う不思議な町。時に虫の魂は未熟な思春期の若者の魂にひきよせられ、憑いてしまう。そんなとき、町の老人たちは、そっと若者に告げるのだ。「悪い虫に憑かれたら山の上の姫宮さんの所に行きなさい」と。

身も心も小さい有吉羽汰は、ある日突然、身の丈にあわない「おせっかい」をしてしまうようになってしまう。そのことを祖母に相談すると「……悪い虫さ憑かれたんだな」と姫宮さんのところへ行くように勧められるのだった。
だが、そこにいたのは昆虫のことが大好きなだけの、引っ込み思案の女の子で――?

セミの魂に憑かれ、五日おきにしか家を出られなくなった幼馴染み。
バッタの魂で集団化し、学校を支配し始めた女子ダンス部たち。
虫の魂による奇妙な騒動を、羽汰は虫好き少女姫宮さんとともに解決してゆくことになるのであった。
虫と人間、五分と五分の魂が巻き起こす、ちょっと不思議な青春物語。

【編集担当からのおすすめ情報】
虫の魂が祀られる町に住まう少年少女たちの、虫の魂まつわる青春グラフィティです。
『王子降臨』『魔法医師の診療記録』からがらりと印象を変え、頭身大の少年少女たちの姿を描ききった本作。
これまでの手代木ファンはもちろん、手代木作品に初めて触れる読者をもとりこにすることでしょう。

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