墓掘り王と身代わり寵妃 (小学館ルルル文庫 あ 3-14)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094523041

作品紹介・あらすじ

残忍な王と身代わり妃の中華ラブコメ!

芝居小屋の娘、瑶蘭は、弟の学費を稼ぐため、病弱な貴族の娘の身代わりを引き受ける。
ところがそれは「墓掘り王」の異名を持つ、残忍な王の妃の身代わりだった!
即座に王から見抜かれたものの、王の密偵になる条件で見逃される。
表面は妃として振る舞いつつ、王宮に潜伏しているという邪教の教祖の正体を探りはじめる瑶蘭。瑶蘭は、王と共に過ごすうち、その不器用な優しさに気がつき惹かれていく。
一方、「密偵として役目を終えたあとはこの女を始末しなければ」と思いつつ、王もまた瑶蘭に対し今まで知らなかった感情を抱きはじめていた。
そんな中、邪教の魔の手が、ついに瑶蘭にのびて…!?
跳ねっ返り娘と不器用王のちぐはぐ中華ラブコメ!

感想・レビュー・書評

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  • あれこれ細かい所は大雑把ですが、天真爛漫な揺蘭に王が惹かれる気持ちも分かって楽しく読みました。思いのほか甘々で糖分たっぷりな内容。

  • 二人の掛け合いが可愛らしく、P126あたりのほっぺむぎゅーなシーンは、気に入っている。
    でも後半、もうちょっと胸キュンがあるかと思ったのだが、そうでもなかったな。
    楽しかったし安定のルルル痒さなのだが、王道な話なだけに作者の他の作品よりちょっぴり物足りない。
    どんなふうに胸キュンさせてくれるのかとワクワクしたが、もうちょっと追い詰めて欲しかったかな。丼4杯は、極太麺な神経だとちょっと思った。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4881.html

  • 芝居小屋で働く娘、瑶蘭はお金を稼ぐために貴族の娘の身代わりを引き受けることに。けれど身代わり先は悪名高い「墓掘り王」の妃だった。有能な王にすぐに正体を見破られるも、さらに好条件を提示され王の密偵となることに。王宮内に巣食う邪教の秘密を探るうちに瑶蘭に魔の手が…。

    とにかく肉うどんが食べたくなった(笑)あと、仲良くなっていく瑶蘭と王様の掛け合いが軽快に進んでいくのでテンポよく読めた。なかなか素直になれない不器用で寂しい王様が、裏表のない素直で明るく優しい瑶蘭に癒されていくのが良かったな。ラストは事件も解決して王様も格好よくキメてくれるし、甘々な展開もあったのでなかなか良かったです。

  • 主人公ヒロインは、旅芸人の瑶蘭(ようらん)。
    元気いっぱいの彼女は、弟を思う気持ちから、ある身代わりの仕事を引き受けますが、そこから「墓掘り王」と悪名高い王と関わりを持つことに…。
    が、実は王は、彼女の目から見れば不器用だけれど優しい人なのでした。

    中国を舞台としたライトノベルですが、瑶蘭を守ると決めた王の、一見愛想が悪くて不器用だけれど、何と立派で凛々しいことでしょうか。それが王様というギャップが、この小説の意外なところであり面白みでもあります。

    そして後半、元気いっぱいのヒロインが頑張ってきたことがやっと報われたという感じがして、ホッとします。
    総体的な内容はラブコメの王道を行くとも言えるもので、安心して読めます。挿絵も、中国王朝華やかなりし時代をよく表わしており、ビジュアルイメージ豊かに楽しめます。
    文字数も多めで、ライトノベルというジャンルでは読み応えがあります。瑶蘭と王が肉うどんを食べるシーンはほっこりしますね。

  • お金目当てで令嬢の身代わりをすることになった瑶蘭は、自分の相手が王とは知らず、しかも早々に正体がばれちゃって絶対絶命でしたが、多額のお金で王の密偵になることと了承。

    堅物の王でしたが、瑶蘭の天真爛漫さにだんだん惹かれていて、最後はきちっと決めてくれました。
    ただ、やり取りが漫才みたいになってきてるところがあって、やり過ぎな感じがしたところもあります。

    肉うどんは思っていたのと違いましたけど、ちょっと食べたくなりましたね。

  • 弟の私塾代の為に多額の礼金目当てでとある令嬢の身代わりをする事になった旅芸人の16歳ヒロインと、弱冠15歳で王位争いに勝ち残り人々からは「墓掘り王」と恐れられている18歳ヒーローとの中華風ラブコメディです。

    読み終えた感想は、とにかく肉饂飩(うどん)でした(笑)。

    有能なヒーローにヒロインが偽物の貴妃である事を早々に見破られ、見逃す代わりに密偵になる事を命じられます。
    幼い頃から宮中で育ったヒーローは誰も信じられずすっかり猜疑心の塊となっていましたが、能天気で裏表のないヒロインに戸惑いながら少しずつ惹かれていく様子が良かったです。
    物語の背景には王位争いや政治、怪しい宗教集団といった決して軽くない問題ばかりですが、ヒロインとヒーローが軽快に会話を繰り広げてくれるので和みました。
    2人がハッピーエンドになるには身分差の問題がありましたが、そこは少女小説ですので上手にまとまっていました。

    個人的な感想ですが、葵木あんね氏の作品ではツンデレヒロインより明るく素直で頑張り屋のヒロインの方が好みかもしれません。

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