千歳くんはラムネ瓶のなか (6.5) (ガガガ文庫 ひ 5-7)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 184
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094530605

作品紹介・あらすじ

ばいばい、恋した一度きりの夏。 「ばいばいみんな、また二学期にな」それぞれの思いが花火のように夜空を染めた夏。少女たちは、再び手を伸ばす。心の奥に沈む、大切な月を掬えるようにと。熱く駆けぬけた季節を終わらせ、もう一度歩き出せるようにと。終わりはきっと、なにかの始まりだから。短夜を彩る珠玉の「長篇」集。――だから、ばいばい、人生で一度きりの夏。

感想・レビュー・書評

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  • 6.5巻ということで、今回は各キャラクターのサイドストーリーのような形になっている。とは言え1冊を通すとすごいボリュームだ。

    どの話も起承転結ありボリュームも十分だったが、千歳と優空のデートの話が印象に残った。

    本編の続きが気になるような内容で、6巻を読み終わった人は必読の内容だ。

  • あの夏があり、乗り切ったあの時から数日経ったそれぞれの夏休みの様子が描かれる。
    今回は作者縁深い富山、石川の様子も描かれて登場人物と旅行したり日常を疑似体験できたりする。高校生の夏休みに思い出ができたり、大人へと進むチャレンジができたりと、チーム千歳の女性陣は本当に素敵だ。(こんなに素敵女子がまわりにいて朔の煮え切らなさもなかなかだがそれはラノベという特性ということで)
    新学期に向けた準備期間、各々の体験を通して成長した想いがどのように展開していくのかが楽しみだ。

  • 良い物語
    一度読んだ話を
    一巻からもう一度読み返したくなるような気分があります。
    今までのまとめのお話のようでもあり
    先に続く想いを意識させられるようなお話。
    当たり前のように、みんなそれぞれ
    自分の想いを持って行動しています。
    相手は一人なのに
    接する人によっては
    全く別の表情を見せてくれる
    相手が変わらないからこそ
    接する人の違いが見えるのが面白いです
    ラブコメなら
    誰かと結ばれる物語なのかもしれないし
    そのために
    全てがあるのかもしれないけど
    そうじゃないからこそ、
    それぞれみんな自分の人生の主人公としてあるのだからこそ
    どうなっていくのかはわからないからこそ面白いです。
    これからどんな季節になるんだろうね

  • 明日姉の編集の話が最高に良かった!
    響きまくった!!

  • 【Bookwalker】「恋をした一度きりの夏」という主題にのもと、全てのヒロインたちの夏の日を描く、同一著者によるチラムネアンソロジーと言える今回でした。詩のように紡がれる彼女たちの気持ちが、自分の心に跡を残すよう流れていくのを感じました。夕湖の告白を切っ掛けに朔たちの関係は変わってしまいましたが、この夏でヒロインたち皆が朔への想いをより強く、そして新たにし、迎える次の季節・秋には彼とどう交わっていくのでしょうか。続きが大いに気になります。

  • ヒロインそれぞれの視点で書かれており、本編の内容とも相関性あり。
    彼女らの個性とピッタリなショートストーリーがどれも納得の面白さ。
    7巻も期待。

  • 色々あった夏に終わりを複数のヒロインの視点から語る長編集^^
    四つのエピソードが入っている。

    一作目は色々あった夏の原因だった夕湖と多分彼女を一番意識している悠月とのお出かけ話。
    夕湖は告白失恋を経て明らかに次にステージに進んでいて、それを感じた悠月にはそれこそ色んな想うところがあるわけで、いやあ、青春だなあ。
    そして切ないなあ。
    みんな優しすぎるよなあ。
    ある意味なずなのあっけらかんとした言動が救いになってるんだよね。

    二作目は明日姉の憧れの職業体験エピソード。
    これも憧れているからこその、明日姉の悔しさが胸に響いてきた。
    そして登場した大人たちがみんな優しくて本当の意味で大人で、明日姉にはいい経験ができてよかったねと言ってあげたい。

    三作目は優空ちゃん。
    勇気を出してデートに誘ったのに、結局いつもの買い出しの方が安心するんだよなあ。
    それでも、その場所に彼女の居場所があるよといわれることは嬉しいだろうなあ。
    それにしても優空のお父さんに対する朔は男前すぎるだろう!

    そして四作目は元気娘の陽。
    だけどそんな彼女が恋とバスケの間でモヤモヤした気持ちを抱えているとは、やっぱり女の子だね!
    でも、バスケ勝負で朔のことをけなされてからの彼女は、それこそ少年マンガの主人公のように熱く熱く戦っていた。
    うん、やっぱり、陽はそうじゃなくっちゃ。

    みんな青春のまっただ中にいる!
    眩しくて尊くて苦しくて切なくて、でも、やっぱりいいよなあ。

    どのお話も甲乙つけがたい。いい話だった。

  • それぞれのヒロインの視点での短編集。朔の生き様がどのヒロインにも絡んでいる。
    悠月&夕湖編では、おみくじの内容が的確すぎて笑った。
    明日風編では、「自分が聞きたかった言葉になってしまう。そこにその人の言葉はない」「沈黙を恐れてはいけない」というのが印象的だった。これは取材だけじゃなくて、人と関わるのには大切なことだと思う。
    優空編では、優空らしいデートの仕方だけど、この二人だからこそピッタリの雰囲気。朔への気持ちの伝え方は控えめに見えるけど、距離感としては一番近いのかな?
    陽編では、ここでも辛い時ほど笑うというワードが出てきた。4巻でもそうだったけど、やっぱ熱いな。

    5〜6巻で朔達のグループの中で一波乱あったから、2学期からはどんな展開になるのかが楽しみ。

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著者プロフィール

裕夢(ひろむ)
福井県出身の作家。『ラムネの瓶に沈んだビー玉の月』で第13回小学館ライトノベル大賞優秀賞を受賞。受賞作を改題したデビュー作、『千歳くんはラムネ瓶のなか』を2019年6月18日に刊行。

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