植村直己と山で一泊: 登山靴を脱いだ冒険家、最後の世間話 (小学館ライブラリー 703 OUTDOOR EDITION)
- 小学館 (1993年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094607031
感想・レビュー・書評
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角幡唯介の連載で、南極点を天測で目指した際に自分の居場所が分からなくなるのが恐怖だった。しかし、植村直巳はそういったことについては全く触れなかった。彼は少し頭のタガが外れていたのでは、ということが書かれてあった。
植村直巳についての本は全く読んだことがない。
南極に行き、最後にどこかの山で登頂の連絡直後に行方不明になったとしか知らない。
本書は、Be-Palの付録で、行方不明になる直前にキャンプでのインタビューだ。
グリーンランドでの犬ぞり横断や、アマゾン川を源流から筏で下った時の体験から、彼は現地に溶け込み、現地人と同じ生活をすることに重要性を感じていた。
日本人でエベレストに最初に登った男、朴訥とした人柄の奥に冒険への思いをのぞかせる。
今は過去の昭和の冒険家の話だ。 -
希代の冒険家と一泊語り明かしたら、彼がどれだけ真摯に自分と向き合い生きていて、そして彼もまた私と変わらぬ、か弱き人であるという動かし難い事実に行き着くのだろう。
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今度はウエムラ味噌を作ってから山に行きます。
そういえば農学部に行く機会があった時に植村さんの石碑を見つけたような気がします。 -
学生時代に読んだ。
マッキンレーで遭難する前の最後の世間話的な本。自分史、道具、犬、食べ物、妻などについて、編集者と山の中で一泊二日でしゃべっているだけなんだが、なぜか引き寄せられる。
今、彼が生きていれば67歳。どこを冒険していただろうか。