揺れ動く貴族社会 (全集 日本の歴史 4)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 130
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096221044

作品紹介・あらすじ

災害、疫病、戦乱に脅かされた平安貴族社会の実像。歴史が未来を切り拓く。

感想・レビュー・書評

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  • 政治や外交、宗教に文化と多方面から平安時代にスポットを当てており、読み応えがあります。和歌を元に当時の世情を探るという発想が面白いです。

  • 平安時代。政争、災害、戦乱、文化、外交といろいろ触れてくれている

  • KA4a

  • この四巻では、日本の平安時代の初期から白河天皇の1072年まで解説されています。

  • 律令制が崩壊し、地方政治が乱れ武士が登場した平安時代。地球温暖化、自然災害や疫病、戦乱が多発し人々の生活を脅かし、常に死と隣り合わせだった時代背景からも、死後の世界へのあつい信仰心や、新しい仏教が広く普及したのもうなづける。

    ところで武士はなぜ発生したのか?地方豪族や有力農民が、自分たちの所領を守るために自ら武装し、そこから発した説と、職て武士は首都平安の守り手として王権が認知したという2つの説があるらしく、ひとつひとつ疑問を持ちながら歴史を辿ると、色々な発見があり面白い。

  • 今も歴史遺産の恩恵に与っている京都。
    の始まり。
    平安京。
    今も都市として機能しているため、発掘作業が難しく当時の様子を伝える資料もなかなか見つけづらい。
    そこで、当時の人々が詠った和歌を解読することにより、当時の様子を調べるというアプローチは中々おもしろかった。
    唐文化の影響。
    宗教と国家統治の密接な関係。
    穢れの概念の発生。
    「公」から「私」への政治の変遷。
    そして天皇を取り巻く人事で暗躍する人々。
    等々今回も豊富な資料で読み応えがあった。

    が、しかし。
    やっぱりこのシリーズ。
    横に参考書を用意して読まないと中々歴史の本流を掴みにくい。
    うーん。。。

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著者プロフィール

川尻 秋生(かわじり あきお)
早稲田大学文学学術院教授。日本古代史。
〔主な著作〕『古代東国史の基礎的研究』(塙書房、2003年)・『全集日本の歴史4 揺れ動く貴族社会』(小学館、2008年)・『シリーズ日本古代史5 平安京遷都』(岩波書店、2011年)・『古代の東国2 坂東の成立』(吉川弘文館、2017年)・『シリーズ古代史をひらく 文字とことば』(編著、岩波書店、2020年)

「2023年 『墨書土器と文字瓦 出土文字史料の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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