錦鯉を創る: 新潟から世界へ (小学館の図鑑NEOの科学絵本)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097252207

作品紹介・あらすじ

世界中で愛される、美しい観賞魚を育む人々 泳ぐ芸術とも呼ばれる錦鯉。江戸時代に新潟県中越地方の山間の集落で誕生しました。自動車がなく、道路も整備されていない時代には、集落が雪におおわれると、ふもとに下りるのも、ままなりませんでした。そのため、夏に鯉を田んぼに放して育て、冬の間は家の台所につながる池に入れておき、食べていました。その中から、ごくまれに色の変わった鯉が生まれたようです。そうした鯉は食べずに大切に飼い、そこからまた、色あざやかな鯉が生まれてきました。やがて、それは「錦鯉」と呼ばれるようになりました。現在では海外でも人気が高まり、40以上の国々に輸出されています。それらの国の愛好家には、日本語のまま「Nishiki Goi」と呼ばれ、愛されています。錦鯉を育み、そして、これまでに誰も見たことがない錦鯉創りに取り組む養鯉場に密着した写真絵本です。【写真と文】松沢陽士(まつざわようじ)1969年千葉県生まれ。東海大学海洋学部水産学科卒。1997年より写真家として活動を開始。日本の淡水魚、海水魚、水の生物を幅広く撮影。水中写真をはじめ、図鑑には欠かせない標本写真も手がける。 【編集担当からのおすすめ情報】 4年の月日をかけて、新潟県の養鯉場に通いつめ、取材撮影をしました。錦鯉の美しさだけでなく、それを育む気候風土、育てる人々、どのように創り出されるのか、写真で感じ取っていただけたら幸いです。

感想・レビュー・書評

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  • 錦鯉の元の鯉は、江戸時代新潟県中越地方の山間の集落で生まれた

    錦鯉には沢山の品種があり、鯉屋によって育てている品種が違う
    浅黄、大正三色、孔雀黄金、山吹黄金など

    冬の間、温室の池で育てた鯉は、春からは大きな野池で育てる
    ・鳥に鯉を食べられないようにテグスを張る
    ・五月は産卵期、赤ちゃん鯉の池を準備する
    ・池の水質を整える
    ・交配する親を決める
    ・ビニール製の水草に産みつけられる卵
     ←四日目に赤ちゃん鯉が産まれる
     ←すぐに野池に放される
    ・3回の選定作業
    ・秋、池上げ
     ←出荷したり、温室の池に放つ

    和田さんの育てた麒麟

    ○錦鯉を育てる仕事をしている和田さんの1年を追ったもの
    ドキュメンタリー番組を見ているみたいな満足感

  • 図書館本。新刊コーナーで見つけた本。長女の「面白い」が出た本。伸るか反るかは与えてみないと分からない、今回は伸りました。新潟の山間の集落で錦鯉の成育に励む、その静かに熱い職人魂が伝わってくる本。写真も丁寧に撮影されています。

  • 今年20023年7月発行。新潟から世界へ、世界でも「Nsiki Goi」として知れ渡る錦鯉の話。凄いですね~

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著者プロフィール

水中生物写真家として淡水魚を中心に、水の生物を幅広く撮影。水中写真はもちろんのこと、図鑑に欠かせない標本写真も手がける。著作に『ざざ虫―伊那谷の虫を食べる文化』(フレーベル館)、『うまれたよ! タガメ』(岩崎書店)、『はじめて金魚と暮らす人の本』『川魚の飼育と採集を楽しむための本』(以上、学研プラス)など。

「2019年 『きんぎょびじゅつかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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