神さまの森、伊勢

著者 :
  • 小学館
4.20
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本棚登録 : 25
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097262848

作品紹介・あらすじ

伊勢神宮が誕生して以来2000年間、神域として守られてきた照葉樹の森があります。人が入ることを禁じられた聖域、神々がすむ神域として手つかずの自然が残っています。深く広い照葉樹の森の中に、ぽつぽつと姿を現す強大なヒノキたち。20年おきに行われる式年遷宮のためのヒノキをはぐくむ森は、江戸時代に、燃料として過剰に伐採されて、その生態系を著しくくずしてしまいました。現在、野生のヒノキを復活させるため、200年をかける森再生プロジェクトが動きだしています。この写真絵本は、写真家、今森光彦氏が、伊勢神宮から特別の許可を得て2年間かけて撮り下ろし、初めて公開される伊勢の森の姿です。

感想・レビュー・書評

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  • ★★★★☆
    伊勢神宮を囲む森、森、森。そのすべてが、神宮の境内です。
    人の手が加えられない照葉樹の森は写真からも濃い生命の気配がただよってきます。
    お社を建て替えるときに必要なヒノキをメインに育てた時代もありましたが、ヒノキだけで育った建材は弱いのだそう、シイやカシなどたくさんの木々と一緒に育ったヒノキは健やかな建材になるのだとか。
    深呼吸したくなる一冊でした^^
    (まっきー)

  • 伊勢神宮が誕生してから神域として守られてきた照葉樹林の森の壮大さを、今森光彦さんの写真で堪能できる。
    この森の風景が公開されたのは今作が初めてとのことだが、どれも神秘的で息を呑むほどの美しさに圧倒される。
    深く広い照葉樹の森にポツポツと現れる針葉樹のヒノキの木は、ほぼ人の手が加わっているようだ。
    江戸時代に大量に伐採され生態系を崩してしまった野生のヒノキを復活させるために、長い年月をかけたプロジェクトを実行中のとのこと。
    自然のままゆっくりと大きくならないと、元のように強いヒノキにならないという言葉が印象的。

  • 請求記号【65 イ】4年生くらいから

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著者プロフィール

1954年滋賀県生まれ。写真家。
大学卒業後独学で写真技術を学び1980年よりフリーランスとなる。
以後、琵琶湖をとりまくすべての自然と人との関わりをテーマに撮影する。
一方、熱帯雨林から砂漠まで、広く世界の辺境地の訪問を重ね、取材をつづけている。
また、ハサミで自然の造形を鮮やかに切り取るペーパーカットアーティストとしても知られる。
自然と人との共存を里山というキーワードで表現し続けている。

「2022年 『Mitsuhiko Imamori Monthly Calendar 2023 今森光彦 オーレリアンの庭 里山に暮らす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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