- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784097268772
作品紹介・あらすじ
くらくなったとうげみちで、うしかたはおそろしい山んばに出くわしました。もっていたさばをぜんぶたべられ、ついにはうしまでたべられて、いのちからがらにげたさきは…。
感想・レビュー・書評
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タイトルを見て、「やまんばの名前が“うしかた”なのか」と勘違いした人は、わたしだけではないはずだ。うん。
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むこうの村で塩サバを売ろうと、牛をひっぱりながら峠道を歩く“うしかた”。
するとそこへ“やまんば”が現れ、次々とサバを食っていき、しまいには牛も“うしかた”をもたいらげようとする。
あやうく逃げ出した“うしかた”は、たどり着いた先の一軒家に隠れるのだが…
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表紙の強烈な“やまんば”の絵と、「うしかたやまんば」というタイトルから、てっきり「うしかたという名前のやまんばの話」と勘違いしてしまいました。
でも本編を読んでから表紙をよくよく見ると、やまんばの絵の後ろには、ちゃんと牛とうしかたが描かれていて、この昔話が「“えしかた”と“やまんは”の話」であることがわかります。
やまんばに襲われるうしかたと、なんとか逃げ出すところまでが前半で、うしかたが逃げこんだ一軒家での出来事が後半のお話です。
おどろおどろしい絵にも関わらず、緩急のある話運びで、一気に読み終えられました。
この絵本は小2の娘が選んだのですが、読み聞かせはじめてからすぐ、「これ、学校で読んでもらったことあった!」と話の筋を思い出したようです。
そのため、「これがこうなって、こうなるんだよ次は」と話を先取りして教えてくれましたが、それでも「最後まで読んでほしい」ということで、終わりまで読み聞かせをしました。
おもしろい昔話は、子どもにとっては何度読んでも飽きないものなんだなあ…と、しみじみ思いました。
おどろおどろしい絵で、読む前から怖くなってしまう方もいるかもしれませんが、お話の内容にはとても合っている絵で、この絵のおかげで「うしかたやまんば」の怖さがより、引き立てられていましので、まずはぜひ昼間に読み聞かせをしてみてくださいね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
迫力のあるイラスト、衝撃のラスト……
まさかそういう展開になるとは……
という意味で、小学生向け。 -
火の神火の神(^_^)
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牛を引いて荷物の鯖を運んでいる若者が山道でやまんばに出会った。
最初は鯖を要求され怖いので差し出して、さっさと立ち去ろうとするが牛はとろいのでやまんばに追い付かれてとうとう鯖を全て食べられてしまう。
今度は大事な商売道具の牛を寄越せと言われるが、自分の見には変えられないので仕方なく渡して逃げる。
牛もバリバリ食ってしまったやまんばは若者を追う。
若者は木の上に逃げるが下の池に姿が映っている。
これでは見つかると思ったが、やまんばは水面に映った姿を見て川の中にいると思い、川の中を潜って探す。
その隙に逃げた若者は一つの民家を見つけるがそこはやまんばの住み処だった。
やまんばは帰ってきて囲炉裏で餅を焼くがうつらうつらしている。
屋根裏に隠れた若者はこっそり餅を全部食べてしまう。
餅がなくなったことに気づくやまんばだが、若者が火の神が食べたと小声で言うと信じて、今度は甘酒を温める。
若者は同じ要領で甘酒の飲んでしまう。
今度はやまんばが屋根裏で寝ようか鍋の中で寝ようかと独り言を言うと、火の神の振りをした若者は鍋の中と言う。
火の神の言うことだから、とやまんばが鍋の中に入って寝たのち、若者は鍋の蓋の上に石を載せて火を炊く。
やまんばは逃げようとするが蓋が重くて開けられず、やまんばは黒焦げになってしまう。
その後若者は黒焦げになったやまんばを磨り潰して薬として売り、お金持ちになったとか。
スズキコージさんの絵がやまんばの恐ろしい感じにぴったり。
やまんばでも火の神を敬うのかと思うと不思議な感じがする。
若者を食べようとしたとは言え、ちょっと可愛そうだなあ、と思う。 -
2021.10.18 3-3
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20091209 読み聞かせ 3年
http://ameblo.jp/ohanashi-time-kasumi/entry-10406987705.html